あなたのパートナーは仕事について理解がある?家事・育児分担は?「HELP YOU」メンバーに聞きました【レポート】
「うちは共働きだけど、夫があまり家事をしてくれなくて大変……」「復職前にトコトン話し合ったので、家事育児の担当ができてます!」ご家庭によって、家庭内での役割分担のバランスはさまざまなのではないでしょうか?本音を言えばもっとパートナーに家事・育児を協力してもらいたい、と考えている人も多いかもしれません。今回は「HELP YOU」メンバーの34名を対象に、パートナーの仕事理解や家事分担についての実態調査を行いました!
目次
ライター
「夫ブロック」に涙。日本人男性の家事参加意識は、まだまだ?
先進諸国に比べて、日本人男性は家事育児への参加意識が低いと言われますが、実際のところはどうなのでしょう?
ここで、2017年にリンナイ株式会社が5カ国(日本・韓国・アメリカ・ドイツ・デンマーク)の既婚者・共働き500名を対象に行った調査結果があります。「あなたはパートナーと家事の分担をしていますか?」という質問に対して、5カ国平均で79.4%の人が「している」と回答したのに対し、日本では56%と最も低い結果でした。【リンナイ調べ】
また、株式会社マクロミルが行った共働き家庭の家事分担についての調査(2018年、既婚・夫婦共にフルタイムで働いている全国20~49歳の男女1000名が対象)では、家事分担の理想としては「夫50%:妻50%」と夫婦平等に分担したい人が4割。一方の現実はというと、「夫10%:妻90%」が2割で最多という結果でした。「夫婦平等でありたい」と願いながら、実際のところは「妻の負担が重い」というのが現状のようです。
「女性活躍推進」と女性の社会進出が求められているはずなのに、家事も育児も外での仕事も……となると、妻の負担ばかりが重くなってしまいます。
「HELP YOU」メンバーに聞いた、リアルな共働き家庭の家事分担は?
「HELP YOU」で仕事をする女性たちは、フルリモートワークで、基本的に時間管理も各自で行うことになっています。場所や時間にしばられない新しい働き方ができる環境ではありますが、家庭のマネージメントとの両立はどうなのでしょう?一番辛い家事・育児へのパートナーの参加状況・仕事に対するパートナーの理解度について聞いてみました。
「パートナーの仕事に対する理解度アンケート」回答者の世代・家族構成
「ユウウツなんです!」嫌いな家事ランキング1位は?
辛い家事1位は「料理」、2位が「掃除」、3位が「育児」という結果に。
料理が辛いと感じる理由について、「毎日の献立を考えるのが大変」「家族の都合に合わせて食事の用意をしたり、料理のための買い物で外出の時間を制約されてしまう」といったことが挙げられていました。2位の掃除では「片付けても片付けても片付かない」という声が。3位の育児については、「子供が遊んでと言う時にしなければいけない家事全般。普通にするなら特に辛くない」と、家事・育児の両方を同時にしているため生じる悩みも聞こえてきました。
家事全般に関して夫との協力体制ができている人の例では、「何でもやってくれます。(業務中である)夕方~19時半までは忙しいので、食器洗いは夫です」という、理想的な回答が。反対に妻がひとりで家事を負担している場合、「深夜まで仕事をしていた翌日の早朝から起こされ、家事を要求されることがある」という涙ぐましいエピソードが挙げられました。また、「HELP YOUでの仕事を開始する前は食器洗い・ゴミ出し以外には参加してくれない状態だったが、あまりに部屋の中がすごい&家事が追いついていない状況を見兼ねて、最近は洗濯・掃除・洗濯物仕分けなども手伝ってくれるようになった」と、「HELP YOU」の仕事を始めてから状況が変わったという人もいました。
育児への参加状況は?
育児参加度については、「よく参加してくれている」26.5%、「まあまあ参加」20.6%、「普通」26.5%と、比較的パートナーが参加している様子がうかがえる結果でした。
パートナーが協力的だという人の回答では、「仕事がある週末など、子供と終日出かけてくれる」「夜分のオンラインミーティングなどの時は、子どもを見てくれたり寝かしつけてくれたりする」といったことが挙げられました。逆に、協力的ではないという人の回答では「私の業務が忙しいときでも、飲み会に自由に行く。(夫の仕事は)早出で残業ありのため、基本は週末以外ほぼワンオペ」といったものがありました。
パートナーは、あなたの仕事に理解を示してくれていますか?
性別に関係なく仕事を通じて社会で活躍したい、ずっと働き続けたいと思う人が多い世の中にあって、いまだに自分の妻が働くことを快く思わない夫もいるようです。時代に逆行するようで驚きますが、「結婚したら女性は家庭に入るべき」「男である自分が外で稼いでくるから、妻には家にいて家事と子育てに専念してほしい」という保守的な考え方の男性がいることは事実。
アンケート結果では、大半の人が「HELP YOU」での仕事への理解をしてもらっているようです。しかしながら、「理解されていない」17.6%、「全然理解されていない」8.8%と合計26.4%の人がパートナーから理解が得られていないことが分かりました。
仕事への思いを理解し合って、家庭をマネージメントしていけたら
「パートナーにもっと仕事への理解・協力をしてほしいと感じますか?」という質問に対しては、55.9%の人が「はい」と答えています。その理由については、「自宅で仕事をしていても外で仕事をしても、家事と育児は女性の役割という考えの人が多く、両立をすることは大変。また、それぞれの時間をきっちり分けて確保することが難しいから」「共働きではなく、あくまで夫がメインで働き、私は育児と両立できる範囲で働くイメージを持たれている。できることなら、お互いに勤務時間を調整して、どちらもメインで働く、パートナーとして生活したいです」という意見が出ていました。
「いいえ」と答えた人に聞くと、「現状十分理解してくれており、特に不満はない」「今で満足」「夫も仕事が忙しい中、できるだけ協力をしてくれている上に家事もやってくれている。夫の仕事が忙しいのは結婚する前からですし、それをわかっていて在宅ワークを始めたのでこっちだって仕事をしているのに……とまでは思わない」といった理由でした。
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