地元函館で子育てをしながらパラレルワークで奮闘中!東京水準の月収を実現!

函館でオンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)として活躍している伊藤尚さんにインタビューしました。

故郷・函館以外の土地で暮らしたことがないというオンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)の伊藤尚さん。2015年11月「HELP YOU」に加わってから約2年半。いちアシスタントからスタートして、チームリーダー、ディレクターへと順調に責任あるポジションへと昇進。その間、第1子の妊娠・出産をはさみながらも、わずか3カ月の産休を経て「HELP YOU」に復帰。そのバイタリティ溢れる仕事ぶりの理由と、これからの展望についてお聞きしました。

インタビュイー

伊藤尚さん
函館市在住。夫と2歳になる娘の3人家族。学生時代にイベントの企画・広報にはまり、新卒で公共施設管理財団の広報課に就職。結婚を機にコワーキングスペースに転職するも、フリーランスにあこがれ退職。現在は「HELP YOU」でディレクターを務めるほか、函館新聞社スタッフ記者として活動中。

インタビュアー

しゃゆーん
「HELP YOU」「くらしと仕事」の立ち上げに携わる。2019年5月より編集長。「HELP YOU」では、年間100人以上の採用面談を対応し、400人強のリモートワークチームの組成・組織開発・人材育成を一手に担っていた。

ライター

鈴木せいら
札幌市出身。横浜国立大学大学院工学修士修了。2007年夏より、函館へ移住。制作会社でライティング・編集業務を行い、実用書・フリーペーパー等のコンテンツ制作を担当、2011年よりフリーランスに。現在、「HELP YOU」プロフェッショナルライター。理系の知識を活かしたサイエンスやアカデミー系の文章から暮らしにまつわるエッセイ、インタビューなど幅広く手がける。

「まちづくりの仕事を!」と意気込むも挫折を味わう新卒時代

地元の大学を卒業後は、どういった職に就いたのですか?

新卒で就職したのは、公共施設を運営する組織でした。学生時代からまちづくりに関わるような活動・アルバイトの体験を通して、「まちづくりの仕事がやりたい」と考えたからです。ところが、大きな組織の一員になってみて、「自分には向いていないかもしれない……」と感じました。

どうして向いてないと思ったのですか?

いわゆる縦割り社会というか、大きな規模の組織ではなかなか思うように企画や提案が通らないという現実に直面したんです。

そこでは広報の仕事をしていたのですが、その時「施設の公式Twitterを始めてはどうでしょうか?」と上司に提案したんです。それに対して、「いきなり公式ではなく、まずは個人レベルで試しに発信してみたら?」という返事だったので半公式・半個人のような形で始めてみたところ、「公式でもないのに、勝手にTwitterで情報発信していいのか?」と市民の方から批判を受けてしまい……。

ひとりの人間のやりたいことが通りにくい反面、上の立場の人たちから許可が得られないと、新しいアイディアを進めることができない。縦割りのシステムにジレンマを感じて、もやもやしました。まちづくりの仕事がしたかったはずなのに、自分の行く先が見えなくなってしまって。

その仕事はどのぐらい続けたのですか?

そこは3年ほど勤めた後、結婚のタイミングで退社しました。次に、コワーキングカフェを運営する小規模な会社へ就職しました。

転職先では、前職とどんなところが違いましたか?

そこでの仕事は、勤務時間に関しても比較的フレキシブルで、夜勤のある夫と過ごす時間も大事にできると思いました。

今度はスタッフが社長と自分だけという規模で、「どんどん提案して!」と社長に言ってもらったので、「自由に挑戦できる!」と夢が膨らみました。カフェでイベント企画を開催すれば、まちづくりにも貢献できると思いました。ところが実際仕事を始めてみたら、業務はカフェ店長=飲食業。飲食のノウハウもないゼロベースの状態で、どうやって店を盛り上げたらいいのか悩みましたね。

報酬面ではどうでしたか?

正直、カフェの仕事は前職より収入が下がってしまって。責務に対する給与のバランスが取れていなかった。ここでも現実とのギャップに阻まれ、カフェ店長の職は1年ほどで退職しました。「そろそろ子どもが欲しいな」と夫婦で話していたので、妊活することに。その頃、知人ライターのアシスタントをするなど、お小遣い程度の収入は確保できていたので、思い切ってフリーランスに転向しました。夫からも自分のお小遣いと携帯代が払えればいいよ、と言ってもらっていましたから。

「自分の携帯代が払えれば」軽い気持ちでオンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)に

「HELP YOU」とはどのように出会ったのですか?

ライティングの仕事をやっていこうと、いろいろなクラウドソーシングの会社に登録する中、「HELP YOU」と出会いました。

他社と比べて、「HELP YOU」のどこに魅力を感じましたか?

まず、書くことが好きなのでそれを活かした仕事がしたかった。「HELP YOU」では、これまで経験できなかったような仕事が次々やってきます!それに、「HELP YOU」自体が成長スピードの速い企業で、夢中でついていくうちに自分もスキルアップすることができて楽しい。オンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)の仕事を通して、函館にいたら出会えないような企業・人にたくさん出会うことができました。

まさかの報酬額アップにうれしい驚き!同時にプレッシャーも

伊藤さんは「HELP YOU」に参加してわずか1年でチームリーダーに抜擢されましたが、選ばれて、どう思いましたか?

選んでいただいて、「ええ!私でいいの?」と驚きました。着実にステップアップしていくのを感じていて、固定費が上がっていくことに嬉しい反面プレッシャーも感じています。でも、一歩でも理想に近づきたいと思ってがんばっているところです。

お子さんを出産後されて3カ月で「HELP YOU」に復帰されましたが、現在のお仕事の状況はどうですか?

現在はさらにポジションが上がり、ディレクターとしてクライアントに対応する責務を担っています。大変ですが、常にクライアントに喜んでもらえるよう考えています。ディレクター職は自分に向いているな、と思って。函館での最低賃金は時給810円、大卒初任給の相場がだいたい14~15万円ぐらい。自宅にいて子どもを見ながら時間の融通も利くことを考えると、外に出て働いて「HELP YOU」と同程度の報酬をもらうことはムリ。「HELP YOU」の時給は東京の水準ですし、今は大卒初任給時より多くいただいています。がんばった分だけ報酬も上がって、「HELP YOU」で仕事ができてよかった!と思います。

ひとりでメディアミックス!新聞記者にラジオDJ……パラレルに活躍中!

現在、「HELP YOU」の仕事の他にも函館で仕事をしているとか?

週末は地元紙・函館新聞のスタッフ記者としてイベントの取材・執筆をしています。それから、劇団に所属していた頃の仲間と一緒に、コミュニティーラジオFMいるかで「函館コジラセ娘。の『コジラセッション!』」という番組にもレギュラー出演しています。

伊藤さんが仕事を通して、今後の目標にしていることは?

自分の職業を通してまちづくりに貢献できたらと思います。子育て中で、学生の頃のように時間に余裕があるわけではないので、何もかもというのはムリ。自分のできる範囲でできることをやろうと。発信することが好きなので、新聞やラジオ、色々なメディアから発信していきたい。

「HELP YOU」の仕事を人にすすめるとしたら、どんな風に伝えたいですか?

「地方でも仕事ができるんだよ」ということを知ってほしいですね。私自身、フリーランスになるまでにきらびやかな経歴はありませんが、「すごいキャリアがなくても、仕事へのモチベーションがあれば大丈夫」と実感しています。そして、「小さな子どもがいる私でも、できているよ」ということも。きっと全国に、第2、第3の私がいると思います。

編集後記

地方にいながら、全国の、世界各国の人と仕事ができる。そんな壁のない自由な働き方は、「HELP YOU」の醍醐味でしょう。結婚して子どもを持っても、スキルアップしたい気持ちをあきらめなくて良い。そして、「できるんだよ」ということをたくさんの人に伝えていきたいという伊藤さんの思いが、日々の業務への情熱になっているのだと思いました。自分の可能性に制限を持たない、新しい働き方を楽しみながら実践し続けてほしいですね。

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