結婚を機に海外移住!世界のどこに居てもキャリアを続ける道

イギリス人のご主人との国際結婚をきっかけに、スペインへ移住された伊藤なつ美さん。移住当初は現地の日本食レストランで働かれていましたが、妊娠を機に退職。出産後も無理なく続けられる仕事を模索していた中で、HELP YOUに出会ったそうです。HELP YOUに在籍して3年目、海外でリモートワークをする伊藤さんの今の働き方とは?そしてこれから目指したい姿とは?お話を伺いました。

ライター

勝村彩子
大阪府出身、ドイツ在住。会社員として勤務する傍ら、フリーランスとして、キャリア・タイムマネージメントに関する講師やライターとしても活動。どこに住んでも揺るがない大阪弁の大阪人。座右の銘は「転んでもタダでは起きない」

国際結婚後、一緒に住める国を求めてスペインへ

ご出身やご経歴を教えてください。

三重県出身で、大学卒業後は国際物流会社で営業や輸出書類作成チームのリーダーとして働いていました。その後、インターナショナルプリスクールに転職してからは、ネイティブの先生のアシスタントや事務として働き、天使のような子供たちに癒される毎日でした。ずっと働いていたかったのですが、結婚を機に退職しました。

国際結婚だそうですが、ご主人はどこのご出身の方ですか?

夫はイギリス人です。私がエクアドルにスペイン語留学をしていた際、滞在先のホストファミリーが同じで、知り合いました。留学から帰国後、日本で1年間一緒に住んで、そのまま日本で結婚しました。

エクアドルで出会われたとは!そこからなぜスペインに住むことになったのですか?

結婚当初はイギリスに住む予定だったのですが、当時夫が大学生だったので、配偶者であっても私の結婚ビザ取得が難しかったんです。ですから、私が学生ビザでイギリスに滞在するなど、2年ほど日本とイギリスを往復していた時期もありました。最終的には、やっぱりイギリスは難しいね、という結論になり、一緒に住める国を探そうとなりました。

そんな時、夫が自転車で放浪の旅に出ることになり、スペインで待ち合わせしようって言いだしたんです。夫がイギリスからスペインまで自転車で移動して、私は夫が到着するのをしばらく待って日本からスペインに飛び、現地で待ち合わせをして、そのままスペインに住み始めました。

スペインでは問題なくビザの取得ができたのでしょうか?

スペインでもビザの手続きは、お役所仕事に振り回されたり、書類の準備は大変でした。でも、イギリスと違い条件的には取れることが分かっていたので、根気よく粘ってなんとか取得することができました。

スペインに住むことに不安はありませんでしたか?

当時、夫の弟がスペインに住んでいたので、夫はスペインを選んだのだと思います。でも実は、偶然にも私の仲の良い従妹も国際結婚をして、スペインのセビージャに住んでいたんです。なので、不安を感じることなく、行きたい!とすぐに決意できました。そうして、2016年から移住しましたね。

出産後も無理なく仕事を続けるために

スペインでの生活が始まってから、お仕事はなさっていましたか?

日本食レストランで、接客スタッフとして2年ほど働いていました。

日本食レストランの仕事を辞められた理由は何でしょうか?

妊娠です。レストランは、ハードワークですから。そして、出産後も、そのレストランに戻るかどうか悩みました。

レストランは土日にも出勤しないといけないし、夜遅くまで営業しているので、帰宅が深夜になることもあります。出産後に子育てをしながらレストランで働くというのは無理があるなと感じはじめていました。

また、スペインでは家族が近くに住んでいて、おじいちゃんやおばあちゃんも育児に参加してくれる空気があるのですが、私たち夫婦には困った時に頼れる家族が近くにいません。そうなると、私は家に居たいと思いました。

妊娠中に今後の働き方について悩まれている時に、HELP YOUに出会われたんですね。どんなきっかけだったんですか?

日本食レストランで一緒に働いていた方が、HELP YOUでお仕事をなさっていたんです。その方からHELP YOUのことを教えていただき、興味を持ちました。スペインにいてもオンラインで日本とつながって、自宅で、日本語で、仕事ができる。これなら育児をしながらでもできるかもしれないと思い、妊娠中に応募しました。

実際に働きはじめた時の印象はどうでしたか?

HELP YOUに採用が決まってすぐに出産し、産休に入りました。その後、働けるようになってからも、どんな案件が自分に向いているのかわからなくて、なかなか仕事を増やせず、つまずいた感じのスタートでしたね。

HELP YOUで働きはじめた頃は、育児があるので働く時間帯が自由な方が良いかなと思って、ライティング案件をメインにしていました。でも、どうやら私には向いていなかったようで…。書いても書いても納得できずに、時間ばかりかかってしまう。しんどかったですね。

ご主人からの理解は得られましたか?

実は最初のうちは、夫はこの働き方に反対していました。日中、時間をあけていても仕事がないこともあったので。それならばシフト制の他の仕事をした方が良いんじゃないかと言われました。

でも、他の仕事をするにも、言語の問題もありますし、育児と両立できるような仕事を見つけるのが本当に難しいんです。子どもがいるのに、休日や夜遅くまで働かなくてはならない日本食レストランでは働けないでしょう?とよく喧嘩になりました。

今、100点満点!仕事と育児のバランス

最初からスムーズにお仕事ができたわけではなかったのですね。今は満足されていますか?

ここまで時間がかかりましたが、今は仕事も育児もベストな状態で回っていると思います。

以前は仕事に追われてしまうと、子どもに長時間You Tubeを見せて、なんとかおとなしくしてもらって作業することもありましたが、今はそのようなことをしなくても、安定して仕事ができています。

子どもに集中できる時間と仕事に集中できる時間と、ちょうどよく割り振りできているなと思っています。

何がきっかけで、そのようなベストの状態になれたのでしょうか?

自分に向いている仕事を集めるようになったからだと思います。

ある時、HELP YOU内のインタビュー記事を読んだんです。一日に働ける時間は私とあまり変わらないはずなのに、毎月安定して私の倍近く仕事をしていらっしゃるスタッフさんがいらっしゃって。その時、その方と私と何が違うんだろう?と思いました。そして、その方の業務内容を見ると、見事にご自身の得意分野の仕事を集めていらっしゃったんです。そこで、私ももっと仕事を入れて良いんだ、と気づきましたし、今よりも自分に合っている仕事を集めていこうと思いました。

そして、自分の理想の働き方をイメージするために、その方の記事をコピーして自分のデスクトップにおいて、月に1回はその記事を読むようにしました。「私もこんな風に働きたい」と、自分のイメージを作りながら、どんどんその方に近い働き方ができるようになってきましたね。

それまでは、子どもの世話があるので、仕事をする時間帯が決まっている案件は避けていたのですが、やってみたら、自分はカスタマーサポートが好きなんだ、と気づきました。

その後は苦手な分野の仕事を減らして、自分の好きな仕事を増やすようにしました。今はカスタマーサポートの仕事を主にしていて、自分に向いている仕事ができているなと感じています。

反対されていたご主人の理解は変わりましたか?

はい。仕事を安定して入れられるようになって、夫もHELP YOUでの仕事を応援してくれるようになりました。土日にどうしても仕事をしたいという時には、子どもを外に連れ出してくれて、協力してくれます。

では今、HELP YOUでお仕事の満足度は何点ですか?

100点満点です!

海外にいても、きちんとやりがいを持てて、評価もしてもらえる仕事ができていて、嬉しいです。

100点満点とはすばらしいですね!では、HELP YOUで働いていて感じる、一番良いことは何でしょうか?

自分の好きな時間に働けることです。

子供が保育園に行っている時間に働こうとか、この日は病院に行くとか、自由に調整できるのが助かりますね。

逆に悪いことはありますか?

強いて言うなら、わからないことをちょっと聞きたいな、という場合に、近くに同僚がいないので、気軽に聞けないというところでしょうか。その分、まず「これ、マニュアルに載ってないよね?」と、自分で調べる癖がつくのでいいのかもしれませんけどね。

仕事をする上で大切にしていることはありますか?

リモートワークはテキストコミュニケーションが主になるので、文字でニュアンスや意図を分かりやすく伝えることを大切にしています。

HELP YOUで使っている「チャットワーク」でも、最初は絵文字は使わない方が良いと思って、全く使わずにいましたし、文章も簡潔な方が良いと思って、シンプルなコミュニケーションをとっていました。

でも、多くの人々とやりとりをする中で、気持ちが伝わる書き方や絵文字も大事だな、と思うようになったんです。工夫しないと冷たい印象になる場合があることにも気づき、今では文字で上手にニュアンスを伝える工夫をしています。

「最高のアシスタント」を目指して

今後、どのようにお仕事をしていきたいですか?

ゆくゆくは1日8時間稼働したいと思っています。

今は息子が2歳なので、子どもが中心ですが、子どもが大きくなって、ひとりで遊べるようになったり、私が仕事をする隣で宿題などをするようになったら、働く時間を増やせるのかなと思います。

これからの「目標」はありますか?

まずは「最高のアシスタント」になることが目標です。

与えられた仕事をするのではなく、自ら考えて提案して、改善もできる、ディレクターさんにとってパートナーのような存在になるのが理想です。

以前、担当案件のディレクターさんから「伊藤さんはもはや私のアシスタントです!」という言葉をいただきました。「喜んで金魚のフンになります!笑」と返したら、「であれば、伊藤さんは最高のフンです!!笑」と言っていただいて。「最高」って嬉しいなと。なので、今は「最高のアシスタント」になることが目標です。

「フン」はともかく(笑)、「最高の」っていいですね!

実は同じチームに「この人みたいになりたい!」と目標にしているスタッフさんがいるんです。他のスタッフをまとめてくださって、業務も50歩くらい先を見据えてうまくフローを組んでくださって。そんな風に仕事ができる彼女こそが、「最高のアシスタント」だと思います。私がいつも「その方だったらどうするかなー」と考えて仕事をしていく中で、その方に近づけていけたら、嬉しいです。

では最後に、伊藤さんにとって「仕事」って何ですか?

私にとって「仕事」とは、人生を活性化させてくれるものだと思っています。

仕事がなかったら、ソファに寝そべってテレビを見ているだけになりそうです(笑)仕事があるおかげで、脳をフル回転して、勉強にもなる。仕事をすることで一日の生産性が上がり、家事の効率化にもつながって、断然、毎日充実しているなって思えます。HELP YOUに出会えて本当に良かったです!

編集後記

インタビューの最後に「仕事にも育児にも、満足に取り組めて幸せです。」と満面の笑みでお答えくださった伊藤さん。

リモートワークというと、家でひとりパソコンと向き合う孤独なイメージがあるかもしれません。けれど、隣に誰もいなくても、オンライン上でお客様や仲間と「繋がっている」ことには変わりありません。HELP YOU内で目標とする人を見つけ、ご自身の理想の働き方へどんどん進まれていく伊藤さんの姿は、とても素敵だと感じました。

世界のどこにいても、オンラインでつながれる。自分の得意なことを活かして仕事はできる。そしてそれが幸せにつながる。伊藤さんの弾ける笑顔を拝見しながら、改めてそう感じました。