ブランク10年のワーママでもITコンサルタントとして活躍できる!キャリア活用時代の到来

人材不足に悩むIT業界に、休眠リソースを活用できないか?結婚・子育てのためにブランクのある女性やシニア労働者の方たちに、コンサルタントに復帰する機会を提供しているライフ&ワークスと、10年のブランクを経て現在活躍されているA・Sさんにお話をうかがいました!

ライター

鈴木せいら
札幌市出身。横浜国立大学大学院工学修士修了。2007年夏より、函館へ移住。制作会社でライティング・編集業務を行い、実用書・フリーペーパー等のコンテンツ制作を担当、2011年よりフリーランスに。現在、「HELP YOU」プロフェッショナルライター。理系の知識を活かしたサイエンスやアカデミー系の文章から暮らしにまつわるエッセイ、インタビューなど幅広く手がける。

深刻化するIT業界の労働力不足に、休眠リソース活用で解決を

IT業界は2020年には19万3,000人の人材不足に陥ることが懸念されており、「働き方改革関連法」が4月に一部施行されたものの、その効果はまだ目に見えていません。国策として休眠リソースの活用が挙げられているのに、女性労働者・シニア労働者が十分に活躍しているとはいえない現状があります。なぜ活用が進んでいないのでしょう?

秋葉社長:業界によっても、休眠リソース活用の推進には違いがあると思います。SAPコンサルティングの業界に関して言いますと、「時短」で仕事を進めるのが難しい側面があります。対人業務ですし、従来のやり方ではハードワークで時間を費やすのが当たり前とされています。また、労働人口の減少は深刻な問題であり、一方で我々はこれからも企業として成長し業績を伸ばしていかなくてはいけません。IT業界のリソース減少を解決するためには、ポテンシャルの高い潜在リソースの活用が必要不可欠だと考え、それを戦略化しようとしています。多様な労働形態、人事形態を整備するために本体であるオデッセイとは別に「ライフ&ワークス」を立ち上げました。

 

ブランクのある人材がコンサルティングの現場に復帰するために、どういった研修を行っているのですか?

秋葉社長:ブランクの間に業界の技術はどんどん進歩していますから、最新の業界情報やSAPの担当モジュールに関する知識を学んでもらい、不足を補う研修をしています。研修期間はその人その人に合わせて決まりますね。

 

時短が難しい業界にあって、どうやって実現できているのですか?

秋葉社長:まず、クライアントとの契約でコンサルティングの時間を明確に決めています。仕事の質はフルタイムの人と変わりなく、限られた時間で効率よく仕事を進めることを心掛けています。弊社の時短で働いているコンサルタントは、時間は短くともフルタイムの人たちと変わらない成果を挙げようと強く思っているメンバーが多く、その結果、生産性の高い仕事の進め方につながっています。

 

評価はどのようにしているのですか?

秋葉社長:評価については、担当業務により異なります。関連会社であるオデッセイのプロジェクトで仕事をしている人、外部のクライアントのプロジェクトで仕事をしている人と、業務内容に2パターンあるのでそれによっても変えています。オデッセイでは生産性を計測する仕組みがありますので、そちらの仕事をしている人に対しては、計測された生産性のデータに基づいて評価することができます。外部の仕事をしている人の場合は、クライアントのプロジェクトリーダーから生産性を含めた個別評価をいただくことにしています。年2回実施している評価の結果により、キャリアアップ(昇給)していくことができる仕組みになっています。

 

ライフステージでブランクがあっても、希望どおりの仕事に就くことができた

SAPコンサルタントの仕事に復帰された経緯を教えてください。

A・Sさん:私は新卒入社の企業でSAPコンサルタントの仕事をしていたのですが、結婚後しばらくしてから専業主婦になり家事・育児に専念しました。そうして10年が経ち、子どもの学校のPTA活動でパソコンを使った資料作成をすることによって昔のカンが戻った感じがしたんですね。それがきっかけになって「子育ても落ち着いてきたことだし、本格的に働いてみようかな」と思いました。

最初は住まいの近場の税理士法人でパートをしました。ところが、そこでの仕事内容が自分のキャリアと照らし合わせて満足のいくものではなくて。せっかく働くのであればSAPコンサルタントの業務に取り組みたいと探していた時に、ライフ&ワークスの求人情報サイトにたどり着き、応募したんです。

 

専業主婦だった時期に、ご自分のキャリアが途絶えてしまうことへのジレンマは?

A・Sさん:それは特にありませんでした。というのも、私の母は働いていたので子どもの頃に寂しい思いをすることが多かったんです。ですから、自分が母親になったら子育てに専念したいと思って。仕事に関しては、もう戻ることはないだろうと思っていました。

 

ITコンサルティングの世界はスピード感が速いと思います。キャッチアップできましたか?

A・Sさん:多少不安はありましたが、分からないことは調べながら吸収するようにしました。最新のIT情報については、やはり業務を通して身についていくのだなと実感しましたね。担当するクライアントのプロジェクトには私ひとりで入っていきます。実は、専業主婦になって仕事を辞める直前3か月ぐらいの期間、フリーランスの立場でコンサルタントをしていたんです。その時の感覚に似ているなと思います。

 

お子さんたちが成長して、今よりさらに時間の自由が利くようになった場合、働き方を変えていきたいと思いますか?

A・Sさん:今ふたりの子どもたちは中学1年生と小学4年生。これから今以上に手が離れていくと思いますので、もっとSAPコンサルティングのプロとしてスキルアップしていきたいです。

 

キャリアアップしていきたいという気持ちもありますか?

A・Sさん:はい、可能であれば。今後は指導的要素のある仕事も視野に入れて、機会に恵まれたらマネージャー案件にも挑戦してみたいです。

 

自分のキャリアをあきらめない選択を。SAP社と合同イベント開催決定!

今後、ハイキャリアの人材にライフ&ワークスの求人が周知されるためにどういったアプローチをお考えですか?

秋葉社長時短でも、SAPコンサルタントの仕事に正社員で復帰できることをより多くの方に知っていただきたいというのが弊社の願いです。近くSAPジャパン株式会社や株式会社ビーボと合同でイベントを開催する予定です。イベントには、ブランクがあってもコンサルタントに復帰し,活躍している好事例として、弊社のA・Sさん他2名に登壇してもらいます。時短や在宅であれば、以前経験したSAPコンサルティングの仕事に戻りたいとお考えの方たちには、ぜひ挑戦していただきたいですね。

SAPコンサルタントトークイベント

まとめ

IT業界の人的リソース不足を解消するために立ち上げられたライフ&ワークス。SEやシステムのプロ・SAPコンサルタントとしてブランクのある女性やシニア労働者にも活躍の場が設けられています。「以前の自分のように、ハイキャリアの仕事に復帰するのは無理だろう……」とあきらめてしまわずに、自分の環境でも挑戦できることを広く知ってもらえたらと思いました。