国際結婚でアメリカへ。 新生活を楽しみながら、在宅ワークで支える海外生活

結婚でアメリカへ移住することになったニイクラ佳代さん。会社を辞めるにあたって、リモートワークを探すことに。そこで出会ったのが「HELP YOU」でした。在宅でのオンラインアシスタントの仕事が、海の向こうの毎日を楽しむ心の余裕を支えているようです。

インタビュイー

ニイクラ佳代さん
2018年からアメリカ テネシー州で夫と2人暮らし。独立系SIerでの医療・金融のシステムエンジニアを経て、PMOとして金融・生保・年金の多くの巨大プロジェクトに参画。現在は完全リモートで「HELP YOU」で数社のクライアントを受け持つディレクターをしている。

インタビュアー(ライター)

鈴木せいら
札幌市出身。横浜国立大学大学院工学修士修了。2007年夏より、函館へ移住。制作会社でライティング・編集業務を行い、実用書・フリーペーパー等のコンテンツ制作を担当、2011年よりフリーランスに。現在、「HELP YOU」プロフェッショナルライター。理系の知識を活かしたサイエンスやアカデミー系の文章から暮らしにまつわるエッセイ、インタビューなど幅広く手がける。

国際結婚でVISAの発行まで1年 移住準備で「HELP YOU」の仕事をスタート

海外在住というのは、いつからどちらにいらっしゃるんですか?

2018年1月からアメリカのテネシー州にいます。住んでいるのは小さな町で、近くにナッシュビルというカントリーミュージックで有名な街があります。季節感はもともと住んでいた大阪とほぼ同じ。そんなに雪が降ることもないし、暑くて雨が降らないということもないです。

移住のきっかけは?

夫がアメリカに住んでいたので、結婚してこちらへ住むことに。夫は元々日本人ですが、仕事の関係でアメリカに住んで国籍を取得したので、国際結婚なんです。日本とアメリカどちらに住むか話し合い、私の両親がまだ元気なので今ならアメリカに住める、と決心しました。先に日本で入籍しましたが、VISAが取れるまでの1年間はアメリカと日本で別居。VISAの申請中、私はアメリカに入国できないので、夫に何度か日本まで会いに来てもらいました。

結婚前に海外在住のご経験はあったのですか?

海外旅行しか経験したことがないのですが、アメリカには旅行でも来たことがなかったですね。英語はまだまだ勉強中です。夫とも日本語で会話しますし、出先でたまに困ることがあります。難しいことを言われると分からない。

日本と違うなと思うことはありますか?

会社勤めでも9時~17時で絶対会社にいる、という感じではないようです。「今日は早めに終わるから」と帰ってくる。夫の定時は7時半~16時半。帰宅が17時過ぎぐらいなので、その後一緒にテニスをしたり、お出かけしたりできますね。

初めてのリモートワーク。試行錯誤しながら自分なりの仕事のコツを発見する日々

「HELP YOU」を知ったのはいつ頃ですか?

アメリカに住むと決めて、日本で働いていた会社を辞めなくてはと思い、在宅の仕事を検索していた時に知りました。2017年の夏です。それまではずっと地元の大阪で仕事をしていました。海外在住でブランド物を買い付けて日本に送るバイヤーや、現地の情報を発信するような仕事はありましたが、テネシーは田舎なので無理だと思いました。そこでいろいろ調べていくうちに、事務職やリサーチなどのオンラインアシスタントとしての在宅での仕事があることがわかったのです。そして、当時は海外でも在宅の仕事ができるというところは「HELP YOU」しかなかったですね。ずっと会社員として働いてきて、これまで収入が途絶えたことがなかったんです。収入がなくなることがちょっと怖かった。その不安を解消するために、会社を辞める前からリモートワークを探しました。ブランクをなるべく作らずに渡米できるように。

前職ではどういうことをされていましたか?

前職はシステムエンジニアです。プログラムを組むことも含めて、どうやってシステムを作ればクライアントの望み通りのものができるか考え、実現する仕事でした。IT業界にいたので、Microsoft Office系の操作は問題なくできました。

「HELP YOU」での担当業務は?

最初の頃は提案書・レポート作成が多かったです。クライアントの窓口業務をやるようになり、延長のように4月の体制変更でディレクターになりました。現在、5社のクライアントを担当しています。会社で働いていた時もチームをまとめるリーダー役をやっていたので、ディレクター職は苦じゃないですね。

1日のタイムスケジュールは?

午前中に集中して仕事をします。夫が出かけたらまずはチャットワークを確認。日本時間では21時なので、そこから急ぎで作業しないといけないことはほぼありません。少し家事を片付けたら、昼まで仕事。午後は英語のスクールに行くのでいったん出かけて、夕方からまた仕事をする感じですね。

日本との時差で不便はありませんか?

アメリカに来てからの時差は、マイナス14時間。事前に、こちらの夜中にあたる午後は対応できないとお伝えしています。「夕方にお願いしたら翌朝にできていた」ということになるので、逆にありがたいと言ってくれるクライアントさんもいらっしゃいました。

リモートワークをしてみて、新鮮だったことは?

スタートしてみて、良くても悪くも発見がありました。最初は思ったより作業に時間がかかることもあって。やり方を工夫すればうまくいくんだな、と分かりましたね。日本にいた頃は、ずっとシステムエンジニアで、IT業界のお客様とやり取りをすることが多かったんです。「HELP YOU」ではクライアントもオンラインアシスタントも、いろいろな業界の人がいるので、IT業界では常識だと思っていたことも、掘り下げて説明しないと伝わらない。何をするにもまずは、お互いの認識を共有するためにベースのところから説明するようになりました。

また、仕事のコツという点で言えば、例えば提案書の作成でも100%完成してからクライアントに見せるのではなく、途中の段階で確認してもらった方がギャップが少なくて済むと分かりました。これは、アシスタントさんに依頼する時も同じ。会心の出来だと思って作ってくれたものを、大幅に修正することになったらモチベーションが下がってしまいますよね。ですから、途中段階でチェックした方がスムーズにいくと思います。

他にも、リモートワークでのコツはありますか?

毎朝その日のタスクを書き出して確認するようにしています。会社にいて仕事をしていれば、チーム内や他の人との会話からタスクを思い出すこともありますが、ひとりで作業しているので忘れないようにするためにも毎朝メモを書くようにしています。それから、コミュニケーションに関して、テキストでやり取りする際には書き方に気を配るようにしています。対面で話すことがない分、文字にすると受け取り方が変わってしまうかなと思って。

夫婦で過ごすことが多いアメリカ オンラインアシスタントならではのゆとり

休日はどのように過ごしていますか?


朝6時半ぐらいからテニスに行って、9~10時に帰宅してシャワーを浴び、ブランチを食べます。そこで夫はビールを飲んだり。のんびり過ごすことが多いですね。アメリカでは夫婦一緒に過ごすのが一般的です。夫は日本企業で働いているので、駐在している日本人のご家族と集まってバーベキュー、ということもあります。周りも含めて、家族で行動していますね。そこは日本とちょっと違うかもしれない。実は、夫婦共通の趣味のテニスも、アメリカに来てから始めました。運動不足解消にもなると思って。

将来帰国しても続けていきたい在宅リモートワークの可能性

今後も「HELP YOU」の仕事は長く続けていけそうですか?

そうですね。海外にいてもちゃんとやれていますし、やはり自分の収入があって生活を支えることができることは大きいです。最初は、アメリカに来てもすぐ会社勤めができる訳じゃないし、つなぎになればという気持ちでした。ですが、実際にやってみて、在宅でもこれぐらい仕事ができて、プライベートの時間も持てる。「こういう働き方もいいな」と考えが変わりました。

将来的に、日本へ帰国する可能性も?

ないとは言えないですね。永住権を持っているので、住み続けることもできます。ただ、両親の年齢が上がってくると、どうなるかわからない。介護の問題が出てきたら、帰らないといけなくなるかも。そこで帰国したとしても「HELP YOU」なら、在宅で仕事を続けられる。介護しながら会社勤めをと考えると、続けることが難しいですよね。「HELP YOU」なら続けられると思います。

今後の目標は?

プライベートでは、英語の上達。問題なく生活できるようになりたいですね。仕事面では、ディレクターとして「ニイクラさんなら」と言って、仕事を任せてもらえるようになりたいです。「HELP YOU」内外の人から「一緒に仕事したい」と思ってもらえるように。

―これから何らかの理由で海外移住予定で、リモートワークをしてみたいという方にメッセージを。

リモートワークをすることに躊躇することなく、まずは始めてみてはどうでしょうか。リモートワークに限らず、何かをやろうか迷った時、待っていたらどんどん年をとっていくだけ。「今」が一番若いんですよね。その話を知人から言われて、「じゃあ今やろう!」と思うようになりました。

取材後記

渡米前にHELP YOUの仕事を見つけ、用意を整えて移住したニイクラさん。VISAが発行されるまで漫然と待つ訳ではなく、行動を起こした姿勢が素敵だと思いました。新しいことに挑戦しながら、自分にも周囲にもより良いやり方を模索していく。リモートワークをする上で大切なことを、改めて教えていただいた気がします。