20代で脱サラして地方移住!地域おこし協力隊&オンライン副業で実現する自分らしい島生活

東京での会社員生活に疲弊した私たち夫婦は、ある事がきっかけで縁もゆかりもない九州の離島に思い切って移住することを決めました。20代前半の脱サラ、周囲からの猛反対、移住先で仕事は見つかるのか?さまざまな不安もありました。

しかし、移住してあっという間に1年が過ぎ、気付けば仕事もプライベートも充実した日々を送り、4月からはオンラインアウトソーシング(※1)HELP YOU」にジョインして新しい仕事にも挑戦しています。

社会人経験の浅い私たち夫婦がどのように島での生活基盤を築いているのか、地方移住の経緯を交えながらご紹介します。

※1 オンラインアウトソーシングとは在宅でインターネットを活用し、業務サポートを行うサービス

ライター

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大学卒業後、都内の企業で3年間働いて退職。脱サラして今は地方に移住し夫と2人でのんびり暮らしています。地方でしかできない「地域おこし協力隊」と、どこにいてもパソコンがあればで仕事ができる「HELP YOU」の複業ワーカーです。→執筆記事一覧

移住のきっかけは職場での出来事

大学卒業後、私は東京の会社で人事として勤務していました。ベンチャー気質のある会社で、裁量のある仕事も任せてもらい、忙しいながらも充実した日々を送っていました。

しかし社会人生活3年目のある日、激務をこなす日々の中で気付けば笑うことより泣くことのほうが多くなり、体調を崩してしまいます。職場の先輩から心療内科の受診を勧められ、すぐに病院に行ったところ、診断結果は「適応障害」。

この事をきっかけに、自分たちの生活を見直し、幸せは何なのかを考えるようになりました。

思えば夫婦どちらも激務で、2人で過ごす時間はほぼありませんでした。休日は寝て疲れをとるだけで遊びにも行かずお金も使わない。「何のために私たちは働いているのか?」「生きるために働くのではなく、働くために生きていないか?」「高い家賃と満員電車に耐えてまで東京に居る意味はあるのか?」

相談を重ねた結果、自分たちのペースで生きていける場所に移住しようという結論に至ったのでした。「暖かいところ」「離島(のんびりできそうだったので)」で絞って調べた結果、九州の離島にたどり着き、実際に現地へ足を運ぶことに。

ゆっくりとした時間の中で豊かな自然やおおらかな住民と触れ合い、疲弊した私の心も少しずつ癒えて、気付けば久しぶりに心から笑えるようになっていました。そこで、自分たちにとっての幸せは、働いて沢山お金を稼ぐことではなく、自然に触れて人と関わり、人間らしい生活を送ることだと気付きました。

島の景色は心に安らぎを与えてくれます

周囲からの猛反対

下見を終えて東京に戻り、会社を退職しすぐに移住の準備に取り掛かりますが、周囲の友人からは猛反対を受けます。当時の私は25歳、夫は26歳。同期はマネジメントに関わり始めたり、昇格の話が出始めたり。いわゆる「働き盛り」の年代でした。「移住はもう少し後でいいのでは?」「考え直したら?」「もう少しいろんな場所を見てみたら?」とさまざまな意見を耳にしました。

しかし、島での仕事も見つかり(後に詳しくお話しします)生活するビジョンが見えたこと、両親からも「やるだけやってみなさい」と背中を押されたことから友人の反対を押し切って、社会人生活4年目を島でスタートさせたのでした。多少の不安はありましたが、それ以上に環境が変わるワクワクのほうが大きかったです。

我が家から見える満天の星空

移住後の仕事は?2つの収入源

地方へ移住する際に懸念点となりがちな仕事。リモートワークをするか、現地の企業や団体に就職するか。

私は現在両方を選択して、複業で生計を立てています。

仕事①地域と密接に関わる仕事「地域おこし協力隊」

地域おこし協力隊については下記のとおりです。

地域おこし協力隊は、都市地域から人口減少や高齢化等の進行が著しい地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。

引用元:総務省HP 「地域おこし協力隊とは | 地域おこし協力隊全国ミニサミット (chiikiokoshitai.jp)」2024年4月18日閲覧

この仕事は自治体が開催する移住相談会に参加した際、町の職員の方にご紹介いただきました。

業務内容は私たちのように移住相談に来た人への窓口対応や、各地で開かれている移住イベントに参加することです。(※2)

人と関わることが好きな私にはぴったりな仕事だと感じ、せっかく移住するなら現地の会社や団体に勤めたいと思っていたので、すぐに応募して面接に進み、内定を頂きました。

現在は上記の業務に加え、広報業務の補助としてSNS運用をしたり取材に行ったり、充実した日々を送っています。

※2 自治体によって仕事内容は異なります

移住して始めた家庭菜園。仕事で関わった農家さんにアドバイスをもらうことも

仕事②オンライン副業で生活基盤を盤石に「HELP YOU」

島での生活基盤を固めるために、協力隊活動に加えて始めたことがあります。HELP YOUのオンライン副業(※3)です。

※3 協力隊の副業の可否は自治体によって異なります

1年間協力隊として活動する中で、新たにSNS運用やデザイン、広報などの業務に関わるようになりました。これらの経験と、会社員時代に培った事務や人事の経験を活かして更にスキルアップできる場はないかと調べていたところ、500人のメンバー全員がフルリモートワークを実践するHELP YOUの存在を知りジョインした次第です。

また、協力隊の活動は任期が決まっており、最長3年で延長はできません。任期後は起業するなり就職するなり、自分で道を切り拓いていかなければいけません。

町の人と関わる仕事は大好きだから続けていきたい。でも、これからどんなライフイベントが起こってもどこに居ても続けていけるようなフルリモートの仕事もしたい。その夢を達成するために、「起業して町づくりの仕事をしながら、島でHELP YOUのフリーランスとしての活動を続ける」ことが私の今の目標です。

休日は移住先で出会った友人と海へ遊びにいきます

地方移住はやめとけ?失敗しないコツ

インターネット上では「移住 失敗」「移住 やめとけ」とネガティブなワードを目にすることもあります。

私たちもSNSで移住に失敗した方の投稿を見て、不安を抱えながら引っ越しましたが、今ではご近所さんと一緒に夜ご飯を食べたり困ったときは相談できる関係性を構築できました。

そこで、私たちが失敗を避けるために意識していたことを2つ紹介します。

①下見に行き、できれば数日間滞在してみる

実際に現地に滞在してみるとその土地の良いところを体感できますが、渋滞がひどいとか、交通手段が少ないとか、ネガティブな面が見えてしまうこともあると思います。このネガティブな部分を受け入れられるかどうかは、実際に体感してみないとわからないものです。

移住体験ツアーを実施している自治体もあるので、移住を決める前に参加することをお勧めします。

②わからないことは思い切って聞いてみる

新しい土地での生活を始めると方言やゴミ出しのルール等、わからないことがどんどん出てきます。

その都度聞いたほうがトラブルを防げる上に、そのまま雑談したりおすそ分けを頂いたりして、距離が縮まることもありました。そのうちご近所さんから「困ってることはない?」「今週末お祭りがあるから是非参加してみたら?」と気にかけてくださるようになりました。

以上が私たち夫婦の意識していたことです。

移住のきっかけも、地域への馴染み方も人それぞれなのでご参考程度にしていただけたらと思います!

まとめ

新たなチャレンジを通して良いことだけではなく失敗することもありましたが、「働くために生きる」のではなく「生きるために働く」「人間らしい生活を送る」という自分たちにとって幸せな生き方ができているので、移住する決断をして良かったと思います。

これからも協力隊とHELP YOUの二刀流で、どんどん新しいことにチャレンジしていきたいです。

この記事を通して、新たな一歩を踏み出す方への後押しができたら幸いです。

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