定年後の仕事って? 探していたのは「持続可能な仕事」

定年を迎える年齢が近づくと、周囲がざわつき始めますよね。これから私はどうしよう、あの人はどうするのかな、どうしても気になりますよね。結婚後、夫の転勤のため正規雇用の仕事を諦めた私が、何故仕事を続けていくことにこだわるのか。40代のときのようにバリバリ働くことは無理だけれども、還暦後も続けられる仕事ってあるの?
そんな私が、株式会社ニットが運営するHELP YOUに辿り着いた経緯と仕事を始めてからの心境をお伝えします。

ライター

山本尚美
東京都出身。大学在学中にフランスに1年間留学。卒業後化粧品会社に就職。夫の転勤の為退職するが、40歳で東京に戻り私立中学校で入試広報の仕事に携わる。コロナ自粛中に臨床美術士の資格を取得。あと数年後の還暦を意識して働き方を見直し、現在はHELP YOUでライターとして第二の人生を満喫中。→執筆記事一覧

定年後も仕事を続けたいという今の私を作ったのは、やりたい仕事が出来なかった頃の私

寿退社をするのがごく普通だった時代!

寿退社という言葉はもう死語ですよね。当時は結婚を理由に退社することは特別ではない時代。私の場合はパートナーが転勤族だったので、はじめから割り切っていたのかもしれません。
熱望して入社した会社でしたが、入社後3年目に結婚、そして出産を機に退社。今考えるととてもモッタイナイですが、当時の私にとってはこれがベストな選択でした。

育児をしながらの就活なんて無理、全く余裕のなかった20代!

転勤先では社宅暮らし。おかげで仲間もすぐにできたし、楽しいこともたくさんありました。しかし、夜泣きちゃんを二人抱えてのワンオペ育児に、心も体もヘトヘトでした。例えば、グリコのポッキーをスポンジで一生懸命洗っていたり、真夜中に三角ハンガーを抱っこしてゆらゆらしていたり。信じられないでしょうが本当にあった話です。そんなこんなで、転勤先で仕事を再開しようという余裕はこれっぽっちも沸きませんでした

そして今のようにFacebookやInstagramといったツールもなかったので、地方で生活する私には東京の同期たちがどんな活躍をしているのかを知るすべもなく、自分がみんなから遅れをとっている自覚もありませんでした

子育てに余裕ができ、自分の肩書に疑問を持ち始めた30代前半!

徐々に子育てにゆとりが出来てくると、人間は欲がでてくるものですよね。私には「〇〇さんの奥さん」「〇〇君のママ」という肩書しかない、ということに気づいてしまったのです。こんなの嫌だ。どうしよう。焦る気持ちばかりが増してきます。

ちょうどその頃、一般家庭にパソコンが普及し始め、街のパソコン教室でインストラクターの需要が一気に高まったのです。もしかしたらパソコンさえ勉強しておけば、いつまた転勤してもそれなりの仕事に就けそうだなと思い、子どもたちを学校に預けてはパソコン教室に通い、1年がかりでインストラクターの資格を取得。さて、次は宣伝活動。

先にSOHO(今は死語)を立ち上げていた友人の手を借りて小さなパソコン教室を開校し、名刺やチラシを作りご近所にポスティングしたり、生意気にも地元雑誌に取り上げてもらったりと、宣伝活動をはじめました。

自分でお金を得ること、誰かに何かを発信すること。ただそれが嬉しかった私

お小遣い程度の収入だけれども、自分らしさを取り戻し始めた30代後半!

転勤族であったこともあり、新天地での友達作りのために毎年のようにPTA役員を引き受けていました。そこでPTA新聞やホームページなどを作成したことがあり、ママ友グループからパソコン講師を頼まれたり、ご近所の美容室のハガキを作成したり、老舗和菓子店の社長夫人と社長の自分史作成のお手伝いをしたりと、依頼が舞い込むようになりました。

お小遣い程度の収入ではありましたが、子育て以外で社会に接し、少しずつ自分らしさを取り戻していきました。

40歳にしてハローワークデビュー、念願の正規雇用の仕事に辿り着く!

子どもたちの中学・高校進学を機に私も東京に戻ることになり、夫の単身赴任生活が始まりました。そしてついに、正規雇用の仕事にチャレンジできるときがやってきました。ブランクありの40歳を採用してくれる会社なんてあるのかなと想いながら、初めてのハローワークへ。

ご縁あって私立中学校で入試広報を13年間勤め、その後ステップアップのため転職、食料品販売店舗で広報を担っていました。その頃はこのまま定年までこんな生活が続くのかなと考えていましたが、実際はそう単純ではありませんでした。

働き方の転機は父の骨折、優先順位に悩み続ける50代!

子育てが終わったら次は親の介護だね、とよく言われますが、私の場合は父親の骨折が転機のひとつになりました。フルタイムで働き家族で交代しながらお世話をしていましたが、病院への付き添いなどを考えるとフルタイムで仕事に出られるのは週4日が限界。とてもフルタイムでは続けられず、スマホ片手に両立できる仕事を検索する毎日でした。

フルタイムでの仕事を辞めてからは、時給の良い展示会での通訳のアルバイトから、ほぼボランティアのフランス人パティシエの手伝いまで、働き方としては決して満足していませんでしたが、たくさんの新しい出会いもあり、人生無駄なものは何もないと考えるようになりました。

コロナ禍で仕事に出ることを諦め、それならステイホームをエンジョイ!

小学校では数年前からタブレットが導入されましたが、タブレットを使った授業の支援をするためにICT支援員が入っています。かなり過酷な業務内容ではありましたが、ICT支援員として可愛い子どもたちと触れ合う日々はとても充実していました。

しかしコロナで世界情勢が一変し、高齢の両親のことを考えると、学校というクラスターが発生しやすい職場でこれ以上仕事を続けることが難しくなり、新学期の区切りで退職を余儀なくされました。そしてステイホーム生活へ

株式会社ニットが運営するHELP YOUとの出会い。採用から仕事開始まで

いつまで待ってもコロナは終らない? これ以上ステイホームはしていられない!

外出自粛中に部屋のペンキを塗ったり、ハーブを植えたりと楽しんだ私ではありましたが、このままステイホームが続けば、社会復帰できないままおばあちゃんになってしまうと焦る日々。スマホで在宅ワークを探してみても、なんだか時給が良すぎて怪しげなサイトや、業務内容が分かりづらいサイトばかりで敷居が高く感じていました。そんなときにとてもわかりやすいHELP YOUのサイトに辿り着いたのです。

ここで真っ先に私の心をつかんだのは、「仕事をより楽しく、暮らしをもっと豊かに」という代表からのフレーズでした。

ダメ元でHELP YOUの採用試験を受けてみる!

エントリーするには、いくつかの課題の中から自分の得意分野を一つ提出する必要があります。私には特別なスキルはないけれど、PowerPointなら前職でも経験がある。久しぶりにきちんとパソコンに向かい、黙々と課題を作成。課題だというのに、新しいことに挑戦するっていうだけでウキウキするんですよね。

採用が決まったけれど、どんな仕事に就けるのか不安ばかりのスタート!

1週間ほどで採用が決まり、使用するツールなど諸々のセッティングが済むと、チャットでみなさんにご挨拶をし、いよいよ仕事開始です。HELP YOUでの仕事の受け方は大きく分けて二つ。毎日流れてくる仕事情報に自分から手を挙げるか、様々なイベントに顔をだしてディレクターさんからお誘いを受けるかが主な仕事の受け方です。

私の場合、しばらくは傍観しようかなと思っていたところ、一人のディレクターさんから「リサーチとか好きですか?もしよかったら一緒にやってみませんか?やることいっぱいあるんです。」とお声がかかりました。はじめの第一歩の声をかけていただき、感謝しかありませんでした。

初めてのWEBライティング。戸惑いと刺激、そして喜び!

受けた仕事の中でもWEBライティングは初めてだったのですが、タイミングが良くトライアル期間がある案件の募集がありました。クライアント様への定期納品が始まる前に、HELP YOUメンバーのみの「勉強部屋」でしばらく修行をさせてもらえるのです。

勉強部屋とは言え、第一線から離れていた私には頭の上を飛び交う耳慣れない用語に戸惑う毎日。私はまずはそれらをググることから始めました。

ちょっと他人とは変わっているのかもしれませんが、若者たちに新しいことを教えてもらうのが私は好きみたいです

リモートだけれども、HELP YOUではメンバーが手の届くところにいてくれる!

いざ、お題をいただいて勉強部屋で記事を書き始めたのですが、初稿で戻ってきた原稿は赤ペンばかりのものでした。ディレクターさんからはそんな私を気遣って「山本さん!原稿見て、どっひゃー!これはなんだ!けんか売ってる?って思っていませんか?」と爆笑のコメント。こんな言葉のキャッチボールが出来ることがHELP YOUの魅力の一つだと感じています。

そのほか、新しくジョインしたメンバーを囲んでZOOMでウェルカムパーティーや勉強会を開催してくれたり、リモートワークにもかかわらず手の届くところにいつもメンバーを感じられるのです。代表はじめ運営サイドのみなさんが作り出す世界観が心地良いのです。
受けた案件が思うように出来なくてくじけたこともありますが、今後も様々な案件に参加していければと思います。

▶ 私にとっての「持続可能な仕事」を提供してくれているHELP YOUについてはこちら

まとめ

これまで思いっきり遊び、一生懸命働いてきた我らX世代。人生100年時代をどう豊かにするのか。スキルを磨くためのインフラも整ってくれば、まだまだやれることはたくさんあります。

現在の私にとっての「持続可能な仕事」とは?
①場所と時間を選ばずできる仕事
②新しいスキルを習得して年齢に関係なくチャレンジできる仕事
③リモートワークでも仲間の顔が見える仕事

100人いれば100通りのライフスタイルがあります。とは言え、笑顔があれば、仲間がいれば、たいていのことは乗り越えられるのでは?年齢なんて関係ない!口角上げて今日も、そして明日もエンジョイしましょう!!

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