リモートワーカー118名に聞いた、キャリアと働き方【ニット/HELP YOU 社内アンケート】

リモートワークを始めたいけれど、なかなか最初の一歩を踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。自分の職種やスキルでは向いていないのではないか。自分の年齢やブランク、家庭の状況では難しいのではないか。そんな考えが、行動に歯止めをかけていることもあるでしょう。そこで株式会社ニットでは、同社で活躍するリモートワーカーのバックグラウンドや現在の働き方についてアンケート調査を行いました。ぜひリモートワークを始める参考にしてみてください。

ライター

三代知香(みよちか)
飛騨のフリーライター・編集。慶應義塾大学文学部を卒業後、2014年にIT企業に就職。セキュリティ製品のマーケティングや、ビジネスアプリのPMを経験し、2018年にライターの道へ。オウンドメディアの立ち上げ・運営の主担当として、サイト設計やデータ解析も経験。企業や人の「思い」に焦点を当てたインタビュー記事や、IT系のハウツー記事を手がける。

世界中の人がフルリモートで働く会社

ニットは、2015年の創業以来、メンバー全員がフルリモートで働く会社です。「未来を自分で選択できる社会をつくる」ことをビジョンに掲げ、それを実現するために自由な働き方を実践しています。

ニットには33の国や地域にメンバーがおり、2021年6月時点で380名が在籍しています。フリーランスとして活躍する人が大半を占めているのが大きな特徴です。

ニットのメンバーがくらす国や地域(※)。

 

今回は、118名がアンケートに協力してくれました。

▶︎ ニットでフリーランスとして働く

※ エルサレム市旗の画像:Jüppsche – own work based on Image:Flag of Jerusalem realistic colors.png (transition to svg), CC 表示-継承 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1791652による

ニットメンバーの多くが子育て世代

国土交通省が公開している「令和2年度 テレワーク人口実態調査 -調査結果-」によると、リモートワーカーの割合は女性より男性の方が高いというデータが出ています(※1)。

それに対して、ニットで行ったアンケート調査では、回答者の88.9パーセントが女性でした。これは、会社全体の男女比とおおよそ比例しています。このことから、ニットが女性からも選ばれやすい職場であることがわかります。

次に、年齢を見ていきましょう。

政府の調査では、フリーランスとして活動しているリモートワーカーの割合は「『15~29歳』の男性(35.8%)と『30~39歳』の男性(29.5%)が相対的に高い(※2)」という結果が出ています。

一方で、ニットのメンバーは30〜40代が多く、回答者全体の約88パーセントを占めています。

オレンジ色は「60代」と答えた人の割合です。

 

リモートワークに対して「今どきの働き方」という印象を持っている人もいるかもしれませんが、ニットでは幅広い世代からの応募を受け付けています。なかには、60代でリモートワーク未経験のメンバーも。年齢にかかわらず、新しい働き方にチャレンジできる土壌があります。

では、メンバーの家庭の状況はどうでしょうか。

既婚・未婚の割合についていうと、既婚者が多数派を占めており、78.3パーセントが所帯を持っていることがわかりました。また、子どもの人数については「0人」と答えた人が35パーセント、「1人」〜「4人」と答えた人が65パーセントで、育児中・育児を経験したメンバーが過半数を占める結果に。

オレンジ色は「4人」と答えた人の割合です。

 

子どもの年代としては「小学生」や「幼児」と答えたメンバーが大半でしたが、なかには「大学・短大生」や「社会人」など大きなお子さんを持つメンバーもいました。子育てがひと段落ついたタイミングで、社会復帰の場としてニットを選ぶ人もいるようです。

専門・技術職以外の人もリモートワークを実践

続いて、回答者の経歴について見ていきましょう。

前職の業種について聞いたところ「情報通信業」と答えた人が最も多く、2番目に多かったのが「製造業」「生活関連サービス業/娯楽業」でした。

情報通信業とは、マスメディアのほか、ソフトウェア開発や、出版、広告制作などを含みます。政府の調査では、リモートワーカーが携わる業種のなかでは「情報通信業」の割合が最も高く(※3)、比較的リモートワークをしやすい業種であるといえます。

一方で、ニットで2番目に回答が多かった「製造業」「生活関連サービス業/娯楽業」は、政府の調査では割合が低く、リモートワークがあまり普及していない業種のようです。そうした業種の出身者も、新しい働き方をスタートする場としてニットを活用しています。

前職の職種については「事務/管理」が圧倒的に多く、次に「営業」、「企画/マーケティング/経営/管理職」という結果になりました。

リモートワーカーというと、クリエイターやエンジニアなどの専門職が多いイメージを持っている人もいるかもしれません。実際に、政府の調査では、フリーランスでリモートワークをしている人の職種として最も多いのは「研究職」で、次に「専門・技術職」が多いことがわかっています(※4)。このことから、ニットには、一般的にリモートワークとの相性が良いとされている職種以外の人も多く在籍しているといえます。

その一つの裏付けとして、リモートワーク経験の有無について聞いたところ「全くしたことがなかった」「ほとんどしたことがなかった」と答えた人が43.2パーセントいました。リモートワークを始める場としてニットを選ぶ人も多いようです。

ニットにジョインする前の経験社数としては「2社」〜「5社以上」と答えた人が大半で、「1社」は17.8パーセントと少数派でした。パートナーの転勤にともなう引っ越しが続き、そのたびに転職をした結果、経験社数が5社を超えたメンバーもいるようです。

40代でリモートワーカーに転身。転勤族の妻が語る、地方就職をやめた理由とは

では、メンバーはそれぞれどんな理由でニットにジョインしたのでしょうか。自由記述で回答してもらい、その結果をカテゴリにまとめました。

理由として最も多かったのが「場所にとらわれず働ける」。パートナーが転勤族で、引っ越しても仕事を続けるための手段として、リモートワークという働き方を選んだ人も多く見られました。引っ越し先が海外というケースもあり「海外在住でも日本語を使って働ける」という理由でニットにジョインした人もいるようです。

そして2番目に多くあがったのが「時間に拘束されにくい」という理由でした。前述したように、子どもが1人以上いるメンバーが過半数を占めることもあり、育児や家事と両立するために在宅ワークを選んだメンバーも多くいます。「子どものそばで働きたかった」「家族と過ごす時間を増やしたかった」などの声が見られました。

一方で、育児・家事に関係なく、勤務時間に縛られず自分のペースで働きたいという理由から、ニットを選んだ人もいるようです。

▶︎ ニットでフリーランスとして働く

ニット内で案件を10以上掛け持ちする人も

さまざまな理由でニットにジョインしたメンバーは、現在、どんな風に働いているのでしょうか。まずは、担当している案件数から見ていきましょう。

ニットは300社以上の企業と取引があり、メンバーはニットを窓口として複数の案件を請け負うこともできます。「1〜3件」が32.1パーセント、「4〜6件」が32.1パーセントと同程度の割合でした。

また、子どもがいるメンバーといないメンバーとを比較したところ、担当する案件の数に大きな差は見られませんでした。なかには、4人の子どもを育てながら、10以上の案件を担当しているメンバーもいます。リモートワークという働き方を生かし、すきま時間をうまく使って育児と家事を両立しているようです。

専業主婦歴10年、4児の母がリモートワークで復職。仕事と育児を両立する方法とは

担当する案件の数や単価によって報酬にも差があります。バリバリ仕事をとって働いている人のなかには、月の報酬が40万円を超えるメンバーもいます。各々、自分のペースに合わせて仕事の量を調整しているようです。

フリーランスというと、何社かと契約を結び、掛け持ちで仕事をするというイメージを持っている人も多いかもしれません。そこで、副業・複業の件数をアンケートで尋ねたところ、「0件」、つまりニットとのみ契約していると答えたメンバーが多数派で37.3パーセントでした。次に多かったのが「1件」で30.5パーセントと、何社も掛け持ちをしているメンバーは意外と少ないようです。

フリーランスの場合、人によってはクライアントに直接自らを売り込み、仕事をとってくる必要があるでしょう。しかし、ニットでは営業やディレクターがその役割を担っているので、実際に作業をするスタッフは自身のやりたいことや得意なことに集中できます。そうした理由から、ニットとのみ契約をしているメンバーも多いようです。

あるメンバーからは「長くフリーランスとして働いていますが、営業して自分を売り込むのが苦手なので、ニットに入ってそのストレスが減りました」というコメントもありました。

一方で、副業・複業をしているメンバーの多くは「クリエイティブ(メディア/アパレル/デザイン)」や「事務/管理」の領域で活躍しているようです。

主な勤務場所としては自宅が多く、なかでも「自宅の仕事部屋以外(リビングやダイニングなど)」と答えた人が多数派を占めました。育児状況を見ると、子どもがいないメンバーに関しては「カフェやコワーキングスペース」「オフィス」「屋外」など、家の外で働いている人もいるようです。

ニットだから実現できた自由な働き方

では、メンバーはニットでリモートワーカーとして働くことにどの程度、満足しているのでしょうか。今後の改善のためにいくつかの項目に分けて聞きました。

企業風土については93.1パーセント、働き方・業務内容については89.7パーセントが「とても満足」「おおむね満足」と回答しており、メンバーはある程度、満足感を持ちながら日々仕事に向き合っていることがわかりました。

一方で「おおむね満足」が「とても満足」を上回っていることや、少数派ですが「どちらでもない」「やや不満」という回答もあったことから、さらに改善する余地があるといえます。運営に向けられた意見としては、報酬アップや、業務フロー・評価システムの改善、案件のミスマッチ解消などを求める声があがりました。

こうした声を着実に反映し、メンバーと共に組織を成長させていきたいと思います。


最後に、ニットだから実現できた生き方・働き方や、出会えた人について、自由記述で答えてもらいました。カテゴリごとにまとめると、以下のような結果になりました。

家事・育児と両立しながら働ける/家族との時間を大切にできる」という旨の回答が最も多い結果になりました。

「自分のペースで仕事ができるので、子どもが体調不良になっても、気兼ねなく休みを入れられる」
「子どもを家で迎えられることが嬉しい。急な熱や学校行事にも対応できる」
「気持ちに余裕を持って家族と接することができる」

などの声があがりました。

次いで多かったのが「自分のライフスタイルに合わせた働き方ができる」。

「スマホさえあれば仕事ができるので、平日でも好きな場所に行けるようになった」
「ボランティアをしながら世界を巡るという夢を叶えられている」
「納期さえ守れば、何時に起きて仕事をしても構わないので気が楽」

と、仕事以外のやりたいことと両立しながら、柔軟に働いている人もいるようです。

また、内容として「海外・地方に住んでいても(引っ越しても)仕事を続けられる」という回答も多く、なかでもパートナーが転勤族という家庭状況の人が目立ちました。

「ニットだから出会えた人」については、「スキルが高い人が多くて勉強になる」「さまざまな経験を持つ人がいるので刺激が多い」という旨のことを書いている人が多く、一緒に働く仲間に対して敬意を持ち、日々切磋琢磨していることがわかりました。

▶︎ ニットでフリーランスとして働く

(参考)
※1, 2 国土交通省(2021)「令和2年度 テレワーク人口実態調査 -調査結果-」(2021/7/8 参照)P. 12
※3 国土交通省(2021)「令和2年度 テレワーク人口実態調査 -調査結果-」(2021/7/8 参照)P. 14
※4 国土交通省(2021)「令和2年度 テレワーク人口実態調査 -調査結果-」(2021/7/8 参照)P. 15

まとめ

ニットにはさまざまなバックグラウンドを持つメンバーが集まっており、それは必ずしもリモートワークと相性が良いとされる専門・技術職の人だけではありません。なかには、元飲食店やショップの販売員など、デスクワーク以外の仕事をしていた人もいます。60代で初めてリモートワークに挑戦するメンバーもいます。そうした人々が世界中から集まり、チームとして働いている会社がニットです。「自分の経歴ではリモートワークに向いていないのではないか?」と悩んでいる方がもしいたら、ぜひ選択肢の一つとしてニットへの応募をご検討ください。