働く時間を自由にカスタムできる特権はフリーランスのものだけじゃなくなる!?
会社員なら当たり前だった、「決まった時間にオフィスに行き仕事をする」というスタイルが、最近変わりつつあります。それは、仕事とプライベートを一体化させてより生産性を高め、ライフスタイル全般を充実させるという流れ。1日の時間の使い方が劇的に進化する企業の取り組みを発見しました。
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ライター
平日の朝6時?21時の間で自由に勤務時間を決める働き方
ユニリーバ・ジャパンでは2016年7月1日より、「すべての社員がそれぞれのライフスタイルを継続して楽しむことで自分らしく働き、生産性を高める」という目的で、新しい人事制度「WAA(Work from Anywhere and Anytime)」を導入したそうです。これは、勤務時間を社員が自由に選べることに加えて、働く場所も選べる制度です。例えば、会社以外の場所(自宅・カフェ・図書館など)で働くことが、事前に上司に申請することで可能になります。
勤務時間を自由に決めるとどう働ける?
この制度を導入することで、例えばこんな働き方が可能になります。
これまでだったら、朝から会議があれば子どものお弁当作りなどの支度や登園もままならず、時間をやりくりすることに必死になっていたかもしれません。ですが、通勤時間の短縮によって、子育てとの両立がよりスムーズになりそうです。恩恵をうけるのは子育て中の社員に限りません。ジム通いや習い事、運動などは、「アフター5に行こう」と思っていても残業でできなくなってしまったりするケースもありますが、間に予定を挟んで終わったらまた仕事をすることが可能になります。
自分自身のライフスタイルをプランニングする
もしかしたら、このような働き方を「公私の区切りがつきにくい」と思われる人もいるかもしれませんね。そこは、時間のプランニングなどの計画性が重要になってくるような気がします。先ほどの保育園に通う子どもがいる社員の例だと、「何時までに仕事を切り上げたら、お迎えに間に合うか」と、「子どもの就寝後にどの程度作業ができるか」の時間をプランニングしています。それぞれの例では、ライフスタイルの時間を確保しながら、7時間以上の勤務時間をキープしています。
効率化で無駄な時間を減らせる
私はフリーランスで働いていますが、ユニリーバ・ジャパンで可能になった働き方は、くらしの中のさまざまな状況に合わせて仕事をする場所や時間を選べる今の私の働き方に近い気がしました。オフィスでの拘束時間がない私は、仕事の間にプライベートの予定も入れることができますが、逆に時間の区切りなく遅くまで、自分の電池が切れるまで仕事をしてしまう傾向があります。ですが、上の例のように、1日の合計の勤務時間をしっかり決めて時間をプランニングすればもっと効率的に働けそうな気がしました。このような自由な働き方は、これまではフリーランスの特権のようなものでした。でも、ユニリーバ・ジャパンのような会社が増えていけば、そうではなくなるかもしれませんね。私たちは「子育て中だから」、「仕事が忙しいから」といった言いわけを口にしがちですが、くらしに合わせた働き方を自由に組み立てることができるようになれば、もっとやりたいことを叶えながら、くらしも仕事も充実させることができるようになりそうです。
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