販売職・専門職から事務職に転職するのは難しい?失敗しないための転職法

体力的な仕事の負担を少なくしたい、福利厚生が充実している環境で働きたい、といった理由から事務職への転職を希望する方は多いでしょう。しかし、販売職や専門職などの他職種から事務職に未経験で転職できるのか?と不安を感じることも。そんな方に向けてこの記事では未経験でも失敗しない事務職への転職法をご紹介します。

ライター

末吉
現在大学4年。大学入学後、複数のラジオ局、エンタメ企業でインターン。その後、複数人のメンバーで音楽アプリ事業の立ち上げを行うがリモートワークの難しさを痛感し、リモートワークの仕組みを理解しつつ自由に働ける環境を探していたところニットを見つける。現在ニットでリモートインターン中!

事務職といってもいろいろ!知っておくべき事務職の種類

 

一口に事務職といっても、事務職には様々な種類があります。まずは事務職の中でもどういった仕事があるのか見ていきましょう。

 

一般事務

一般事務とは、事務職の中でもっとも基本的な職種であり、部署に関係なく会社全体の仕事にかかわる職種のことです。主な仕事内容として、データ入力や電話対応・来客対応、書類の作成・処理・整理などがあり、多岐にわたって業務を行います。

 

総務事務

総務事務とは、基本的にデスク、パソコン、コピー用紙などの会社の運営に必要となるものを管理する職種のことです。ただし、会社の規模によってその業務範囲は異なるでしょう。また、オフィスや建物の管理や防犯・防災対策を担当も業務として行います。

 

経理事務

経理事務とは、会社の事業におけるお金の流れを可視化して管理する職種のことです。預金管理、売上取引、決算書の作成などを業務として幅広く行います。

 

営業事務

営業事務とは、営業部門のサポートをする職種のことです。営業部門に代わって、主に資料作成やクライアント対応、見積書・納品書の作成などを行います。このため、営業事務は一般事務等と異なり、営業やクライアントと頻繁にコミュニケーションをとる必要があるでしょう。

 

人事事務・労務事務

人事事務・労務事務とは、採用、労務管理、給与支払い、教育などに関する事務作業を行う職種のことです。主に、書類作成などを通して人事部の担当業務をサポートする仕事です。また、人事事務は労務事務と呼ばれることがあります。

 

法務事務

法務事務とは、会社登記、商取引などの法的案件に関する契約書のチェックや管理などの事務作業を行う職種のことです。顧問弁護士への取次、法律に関する問い合わせなども行います。

 

その他の事務

その他にも、商社やメーカーなどで輸出入に関する仕事を担当する貿易事務、病院やクリニックで働く医療事務、学校で働く学校事務など、業種特有の事務職があります。

 

未経験で事務職に転職するには?事務職へ転職するためのポイント

未経験で事務職に転職するにはどういったポイントをおさえればいいのでしょうか?ここでは、事務職に必要な知識やスキル、役立つ資格、注意しておきたいポイントをいくつか紹介します。また、理想の条件にマッチする事務職を探すための参考として、平均時給相場、自己PR、事務未経験者でも転職しやすい業界も取り上げていきます。

 

事務職に必要な知識やスキル

 

コミュニケーション能力

会社の規模によって大きく業務内容が異なるため、事務職の種類によっては必要な知識やスキルは異なることもあります。とはいえ、事務職は一般的に部署に関係なく会社全体の仕事に携わる職種のため、様々なタイプの人と接することになります。そのため、人間関係を円滑に進めるためのコミュニケーションスキルは必須だといえます。

 

PCスキル

事務職では一般的にデータ入力や書類作成などを行うため、PCスキルは必須となります。ワード、エクセルに関して基本的な操作は最低限使えるようにしておかなければなりません。特にエクセルはデータ入力、管理の際に必要であり、マクロを組んで作業を効率化できるぐらいのレベルのスキルは身につけておくことが望ましいでしょう。

 

臨機応変な対応力

これは一般事務の場合に多くあてはまるスキルです。特に会社の規模が小さい事務職は営業事務、人事事務、経理事務、法務事務などいくつもの業務を並行して行うことも多いため、その場その場の臨機応変な対応が必要となってきます。経験したことがない業務も行う可能性があるため、自分の力で問題を解決していく姿勢が重要です。

 

経理、法令などの知識

経理事務の場合は経理の知識を、法務事務の場合は法令の知識というように、事務職の種類によって覚えておかなければならない知識があります。ただし、一般事務の場合でも業務を滞りなく進めるためには、経理、法令の基本的な知識があると役立つでしょう。

経理事務の場合、ほとんどのケースで日商簿記2級以上を持っていることが要求されます。また法務事務の場合では、近年法令が増えている影響で企業にコンプライアンスが厳しく問われるため、業界に関わる法令や情報は覚えておきたいものです。

 

事務職へ転職するために役立つ資格

 

マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)とは、ワードやエクセルなどのマイクロソフト オフィス製品の利用スキルを証明できる資格です。データ入力や書類作成時に必要となるPCスキルがどれくらいのレベルなのかを証明することができるため、企業側にとっての不安要素を取り除くことができます。そのため、転職に役立つ資格の1つとして挙げられます。

 

簿記(日商簿記検定)

簿記(日商簿記検定)とは、企業の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする資格です。企業のお金の動きを可視化して管理したり、決算書を作成したりできるスキルが身につくため、特に経理事務で役立ちます。

 

社会保険労務士

社会保険労務士とは、企業における採用から退職までの「労働・社会保険に関する諸問題」や「年金の相談」に応じるなど、人材に関する専門家として有利に働く資格です。特に人事部をサポートする業務を行う人事事務・労務事務で役立つ資格といえます。

 

秘書技能検定

社会人なら誰でも備えておきたい基本的な常識をまとめた検定資格のことです。事務職は社外の人とも接する機会が多いため、社会人としてのビジネスマナーを秘書技能検定を通して学んでおくと心強いでしょう。

 

TOEIC

ビジネスの場や日常生活での会話や文章でのやりとりといった英語のコミュニケーション能力を測るためのテストです。グローバル化が進み、海外の企業ともやり取りがある会社の事務職や貿易事務として働く場合には英語のスキルレベルを示すために受験しておくことをおすすめします。英語スキルが必須ではない企業でも、ある程度の英語のコミュニケーション能力があることはプラスに働くはず。履歴書に書くことができるスコアは600点以上なので、受験するのであればそのレベルをねらって学習する必要があります。

 

年代別 事務職への転職で注意するポイント

 

20代

20代が未経験で事務職への転職で注意するポイントとして、現在のスキルの程度や前職での実績よりも、成長意欲の高さを重視されることがあげられます。成長意欲の高さを面接時に伝えるためには、事務職で必要な知識やスキル、資格をおさえておくことも大事ですが、事務職としての今後のキャリアプランを持っているかどうかが問われます。そのため、自己分析などをもとにキャリアプランを作成しておきましょう。

 

30代

30代が未経験で事務職へ転職する際に、注意するポイントは結婚や出産、子育てに対する理解がある企業かどうかが鍵なります。30代の場合は結婚などによってライフステージが変わりそれに伴って生活スタイルも大きく異なる可能性があるため、ライフワークバランスを重視して事務職に転職を考える人が多くなります。そのため、結婚後、出産・育児を経ても仕事が続けられる企業を選んで志望してください。

 

40代

40代が未経験で事務職へ転職するためのポイントとして、事務職だけにとどまらない活躍が期待されることがあります。現在のスキルの高さや今までの実績をもとに評価されるので、事務職未経験であれば他の即戦力となるポジションも兼任されるかもしれません。事務職のみの転職を希望する場合、なぜ事務職なのか、今までの実績から事務職として何ができるのか、具体的なキャリアプランを設計しておくことが重要となります。

 

事務職(派遣社員)の平均時給相場(東京/大阪・事務職の種類別比較

 

 

東京と大阪では派遣社員の事務職の平均時給相場が法務事務を除き250円ほど異なり、法務事務の場合は340円も差があることが分かります。また、法務事務以外の事務職の平均時給相場にはそこまで差異がありませんが、法務事務の平均時給相場が他の事務職に比べて高いことから法務事務のニーズの高さが分かり、特に東京のような都心部ではそれが顕著なようです。

 

事務未経験が転職しやすい業界

 

 

マイナビ転職上で掲載されていた求人情報の中で、事務未経験が最も転職しやすい業界として「運輸・交通・物流・倉庫」「流通・小売・フード」「IT・通信・インターネット」があげられています。転職しやすいと言われる業界に関しては、求人割合がいずれも90%以上とかなり高いため、事務未経験でも高いポテンシャルが見込まれていることが分かります。

 

事務職に未経験で転職する際のポイントまとめ

事務未経験で転職することは、ビジネスパーソンとして必要不可欠な知識、スキルをおさえておけば十分に可能であると分かりました。また、目指したい事務職の種類や業種によって転職のしやすさやポイントが少しずつ異なってくるため、必要な知識やスキル、資格などをよく調べた上で対策をしておくと良いと思います。

 

実は事務職へ転職した後のキャリアを考える方が大事!失敗しない企業の選び方

これまでは未経験で事務職に転職する際のポイントを中心に挙げきましたが、実は事務職への転職はその後のキャリアを考える方が大事になります。転職してから後悔することがないよう、しっかりと自分のキャリアについて考えていきましょう。

 

転職時に必須であるキャリアプランの考え方

事務職への転職を考える際に「誰でもできて仕事が楽そう」「残業が少なそう」などと安易な理由で考えていると、必ずといっていいほど失敗します。転職時に必須であるキャリアプランとして、「自分が仕事をする上で大切にしていること」「転職先の仕事内容、社風、環境」など、多角的な視点から熟考することが重要です。

例えば、販売職から事務職に転職する理由として「体力的な仕事の負担を減らしたい」という方がいるとします。この場合、事務職が基本デスクワークであることから転職する理由につながっていることが多いですが、もう少しマクロ的な視点で考えてみると、転職の候補は事務職に限定されずデスクワーク中心の専門職であっても良いわけです。

このように転職する理由を広い視野で見てみることや、現状の問題点を分解し優先順位をつけることで、今後のキャリアプランの骨組みを作りやすくなると思います。

 

転職する際の仕事選びの方法

具体的なキャリアプランが自分の中で決まった後は、転職する際の仕事選びで活用できるツールを使って転職したい企業を探していきましょう。

 

事務職に強い転職エージェント

事務職に強い転職エージェントをいくつか紹介していきます。

 

type女性の転職エージェント

Type女性の転職エージェントは、20代・30代女性の正社員転職支援に強みを持っている転職エージェントです。女性特有の悩みに寄り添ったサポートをしているため、キャリアプランに関する相談も含めて心強い味方になるでしょう。

 

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、累計45万人以上の転職支援実績を誇る大手転職エージェントです。日本の有料職業紹介事業者の中で転職を支援した実績がどのエージェントよりも高いため、多くの求人の中から選びたいという人であれば最も活用できるツールでしょう。

 

doda

 

 

dodaは、パーソルキャリアが運営する転職エージェントです。年に数回、人事担当者と直接話ができるイベント「doda転職フェア」や、中途採用を行う企業と求職者を結ぶ合同説明会が開催されるため、転職エージェントとして使う前に参加して不安を取り除くこともできます。

 

パソナキャリア

 

 

パソナキャリアは、人材派遣サービス大手のパソナが運営する転職エージェントです。支援実績は25万人、転職後の年収アップ率は67.1%と、かなりの高水準で年収重視の転職者を成功に導いています。「転職しても年収を下げたくない」という方におすすめです。

 

事務職に強い派遣会社

派遣会社は全国でも数えきれないほどありますが、事務職に強い派遣会社を中心に紹介していきます。

 

テンプスタッフ

 

 

テンプスタッフは、常時30,000件以上と求人数では業界トップクラスの派遣会社です。様々な企業で活躍した登録スタッフが在籍し、取引企業の業界・規模も幅広いため、信頼感のある派遣会社といえるでしょう。

 

アデコ

 

 

アデコは、高い再就業率を誇る大手派遣会社です。大きな特徴として、事務未経験でも無期雇用派遣という働き方で事務職にチャレンジすることができる「キャリアシード・エル」があります。これは期間を定めて働く登録型派遣とは異なり、無期限の雇用契約を結ぶことで正社員・契約社員に近い条件や待遇を受けることができる内容というもの。派遣社員の枠組みではありますが継続的に事務職の仕事ができるので、安定した働き方を選びたいという方に。

 

リクルートスタッフィング

 

 

リクルートスタッフィングは、業界最大手リクルートグループの派遣会社です。大きな特徴としては、求人数が他の派遣会社と比べても多く、様々な仕事内容を比較検討したい方に向いていると思われます。また、事務未経験でも研修・フォロー制度があるため、安心して仕事選びができるでしょう。

 

自分で探す方法

自分で事務職の仕事を探す場合でも、ハローワーク、求人サイトに直接応募する、転職サイトを活用するなど、方法は様々です。

 

ハローワークで探す

地元の企業への転職を考えている方にとって一番堅実な方法は、ハローワークに行き求人情報をチェックすることでしょう。また、気になる求人があればハローワークの担当者から企業に電話をしてくれる場合もあり、人が間に入ってくれる安心感があります。

 

求人サイトに直接応募

間接的な媒体を通さずに企業のホームページなどから直接応募することで、その企業の人に早くつながりを作ることができます。そのため、気になる企業が決まっている人であれば直接応募して、自分の熱意を伝えるのもひとつの方法です。

 

転職サイトを活用する

様々な求人内容を見て比較する際には、転職サイトを活用するのが良いでしょう。利用者の評判が良く、求人数が多い転職サイトの中から自分に合ったものを見つけてください。

 

新しい働き方ができる事務職の紹介 ~HELP YOU~

仕事をもっと楽しく くらしをもっと豊かに「HELP YOU

新しい働き方ができる事務職の紹介として、HELP YOUのマッチングサービスを挙げます。

HELP YOUとは、日々の雑務に追われて時間のゆとりがなくなってしまったビジネスマンと、働きたいのに場所や時間という制限によって働くことが難しいワーカーを結びつける「お仕事マッチングプラットフォーム」です。このサービスでは、事務職として場所・時間を問わず自分のスケジュールで働くことができるため、残業時間や通勤などに縛られることなくライフワークバランスを実現することが可能です。また、体系化された評価制度があるため、キャリアアップや研修・OJT制度を通してスキルアップを図ることも。新しい働き方をしたい方、時間や場所を気にせず自由に事務職として働きたい方は、応募してみてはいかがでしょうか。

 

理想の条件にマッチする事務職を探す方法

理想の条件として何を重視するかによって自分に適した企業も変わってきます。ここでは、年収、勤務時間・勤務日、人間関係で決めるケースで事務職を探す方法について挙げていきます。

 

年収で決めるケース

年収を一番重視して企業を選ぶ場合、昇給制度の充実した企業かどうかを見る必要があります。また、一般事務のみではなく、法務事務や貿易事務など代替が利きづらくニーズが高い事務職を探すことも視野に入れておくと良いでしょう。

 

勤務時間・勤務日で決めるケース

勤務時間・勤務日を重視して企業を選ぶ場合、HELP YOUなどの在宅勤務が可能な事務職を探すと良いでしょう。近年では、時間や場所を問わないリモートワークの働き方が増えています。特に子育てなどで決められた時間を仕事に割けない方は、在宅勤務で事務職をするのもおすすめです。

 

人間関係で決めるケース

人間関係を重視して企業を選ぶ場合、相談できるコミュニティや環境がある企業かどうかを見る必要があります。転職前は企業の社風や人間関係の度合が見えづらいので、入社後のミスマッチが起きやすくなります。そうした可能性を少しでも取り除くためには、気になる企業には数回訪問して実際の雰囲気などを確認する必要があります。

まとめ

事務未経験で転職する際に失敗しない企業の選び方やポイントを中心に見てきました。自分が満足するかたちで転職するには多角的な視点が必要であり、複数のポイントを抑える必要があるため、なかなか難しいとは思います。そうしたときには1人で考え込まず周囲の人やエージェントに相談したり、何を重視して転職するのかを見つめ直したりしましょう。未経験でも事務職に転職することは十分可能なため、あとはキャリアプランをしっかり考えた上で自分に合う企業を選択していってください。