テレワーク・デイ初年度の成果は?参加企業が社員の実感をレポート

一斉にテレワークをしてみた社員達が感じたテレワークの魅力とは?

2017年7月24日、初めて「テレワーク・デイ」が開催されました。

 

7月24日は2020年の東京オリンピック開会式の日。政府は、オリンピック・パラリンピック開催期間中の交通混雑の回避を目的のひとつとして、今年から2020年までの毎年7月24日を「テレワーク・デイ」とし、企業や、団体に対して一斉にテレワークを行うよう呼びかけたのです(詳しくはこちら:7月24日はテレワーク・デイ! そのねらいと効果は? )。パーソルプロセス&テクノロジーでは、「テレワーク・デイ」にあたり社員130名が「在宅勤務」「モバイルワーク」「サテライトオフィス勤務」を実施。事後に実施者にアンケートを行いました(回答者数は106名)。その結果をご紹介します。

 

ライター

あん☆な
子育て奮闘中のママではあるものの、何かチャレンジしてみたい、社会に役立てることがしたい意欲に駆られ在宅ワークを決意!育児の合間に執筆活動を行う専業主婦。1日1楽がモットー。

オフィス勤務と比べて通勤ストレスは軽減したか?

「とても軽減できた」が55%、「まあまあ軽減できた」が24%で、合わせて76%が「通勤ストレスが軽減した」と回答しています。

オフィス勤務と比べて、テレワークの働きやすさはどうか?

「とても感じた」が34%、「まあまあ感じた」が39%という結果となりました。7割以上が働きやすさを感じたということです。

 

テレワークの魅力を最も感じた点は?

「通勤時間が削減できる」が38%でもっとも高く、次に「通勤ラッシュや混雑が回避できる」が25%でした。

 

オフィスの場所が豊洲という立地上、電車の乗り換えが必要な社員も多く、往復1~2時間程度の通勤時間がこのテレワークによって解消されたということです。そのため時間を有意義に使うことができたようです。その他、フリーコメントからは「夏の暑さ(夏バテ、貧血、めまいなど)を避けられる」という声もあり、東京オリンピックが開催される夏場のテレワークはこういった面も魅力を感じるポイントです。

 

テレワークの大変なところは?

 

「社員同士の連携が取りづらい」が管理職は27%、一般社員も19%と高い結果に。チャットやメールなどを有効活用しながらのコミュニケーションの取り方や、就業開始・終了時や休憩などをどのように共有するかという点を事前に決めておく必要があるという学びが得られたようです。また、実務を担う一般社員にとっては、円滑に業務が行えるよう、テレワークを支えるIT環境整備が重要です。

 

テレワークは子供との有意義な時間につながる?

75%がテレワークによって子供との時間を有意義に過ごすことができたと回答しています。また、その理由として「子供と長く過ごせたから」と「保育園や学校のお迎えに、いつもより早く行けた」が多く上がっており、子育て社員のワークライフバランスの向上にもつながることが分かったとのことです。

 

テレワークは2020年の東京オリンピック成功に貢献する手段になる?

 

テレワークをすることは、政府のねらいどおり「オリンピック・パラリンピック期間中の交通機関の混雑を解消」に役立つという実感があったのでしょうか?「とても思う」が57%、「まあまあ思う」が27%となり、8割以上がテレワークはオリンピックに貢献する手段だと実感している結果になりました。同社は、「オリンピック開催期間中の予行演習として、社員の意識面においても、成功できた」と述べています。

 

テレワークを活用して仕事もプライベートも有意義に

今回の調査結果を見ると、テレワークによって毎日満員電車で通勤することが回避できるだけでも、ストレスの軽減になりそうですね。朝から通勤でぐったりなんてことも解消されれば、より仕事に集中できるはずです。また、筆者のように妻は在宅、夫は会社員という子育て世帯では、 夫がテレワークを行うことで子供と関わる時間が増え、積極的な育児参加も期待できます。テレワークという制度があることで夫婦協力体制が整うのであれば、とてもありがたいことです。子育て中の方に限らず、テレワークをうまく利用して、公私ともに有意義な時間が過ごせることが理想ですね。

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