働くわたしたちは、家事の時短を求めている ~働くわたしの本棚3~
年末に向けて、家事の時短の本を紹介します。
こんにちは、鈴木せいらです。12月が迫り、クリスマスの準備はどうする?年賀状は?大掃除は? ……仕事の方も年末進行で通常より締め切りが早まる時期。「手が回らない時に、家事なんてどうしたらいいの?!」と頭を抱えているのは、私だけでしょうか?今回の本棚では、「家事の時短」のヒントをくれる本を3冊ご紹介します。
目次
ライター
おしゃれミニマリスト流・家事の合理化「ゆるく暮らす」
断捨離やミニマリズムがブームになり、数多くのブロガーが登場しました。その中で私がチェックしたのは、「エコナセイカツ」 のマキさんです。広告代理店にお勤めで産休・育休取得後に時短勤務で職場復帰されており、「今の時代の働きかたをしている人だな」と注目しています。
例えばマキさんの場合は、片付けやすいように家具やモノは必要最小限に抑える。食材にはこだわるけれど、平日の食事は「フォーマット」化してしまう…。
私のやっていることはあくまでも、私の暮らしに合った一例です。でも、「こんなにゆるくても案外大丈夫なんだ!」と、この本を読んでくれた方が気づいて、その人なりのゆるい部分を許すことができたらいいなと思います。(中略)人が持っている時間は限られているので、全部を理想通りに進めることは相当難しい。それなら「大切なことを実現するために自分がゆるくなれるのはどこか」「ゆるくしても気持ちよく暮らす方法はないのか」を探すほうが建設的。
作り置きブームも取り入れてみよう!「身につく作り置き」
次にご紹介する本も、ブログ発祥の一冊です。「週末の作り置きレシピ」 のスガさんは、大阪のご家族と離れて東京で単身赴任生活をする働くお母さん。大食漢を自称し、「気さくな先輩」といった感じです。「身につく作り置き」で紹介されているレシピはどれも野菜たっぷりで、和食寄り。実際にいくつかのメニューを作ってみましたが、比較的薄味ながらもうまみを感じるおかずでした。私はどうしても作り置きが苦手で、できればその日に自分が食べたいものを夕食に作りたいのです。ですから、スガさんのレシピで作り置きおかずを副菜に用意し、ちょっとラクできる程度に活用しています。
料理を効率よく作れるようになると、時間に余裕ができて光熱費のコストも下がり、時間とお金の節約になります。でも、はじめて作る料理を手順や味を確認しながら、時間をかけて作ったり、よく知っているつもりの料理でも基本をおさらいしながらていねいに作ってみると、新たな発見があって、けっこう楽しいのも事実。調理中は無心になるからか、いい気分転換にもなります。調理に効率を求めるときとゆっくり楽しむときと、両方を上手に使い分けができれば、毎日の料理作りは、もっともっと楽しくなるのかなと思っています。
家事の時短を徹底追求「勝間式超ロジカル家事」
最後に、経済評論家の勝間和代さんによる「勝間式超ロジカル家事」をご紹介します。「あの勝間さんが、家事の本を?」と意外だったのですが、この本を読んでいくうちに納得しました。以前の勝間さんは家事代行サービスを利用しながらも自宅が汚部屋で(!)、いわゆる「片付けられない女」だったのだそう。2015年に一念発起して断捨離を行い、以来その状態をキープしているのだとか。そのためにも、掃除や料理を機械化し、家事の時短を進めたのだそうです。
バリュー・イノベーションとは、『ブルー・オーシャン戦略』(ダイヤモンド社2015年)という有名な経営戦略本に出てくる考え方です。簡単に言うと、サービスの受け取り手にとって価値を感じるところにだけ力を入れて、価値を感じないところは手を抜いちゃえ、という考え方です。なぜなら、やっている方がいいと思っても、結果がともなわないのであれば、そのことは時間と気持ちのムダ遣いだからです。
家事に当てはめると「結果が伴っていない不要な手間は徹底して減らして、必要な手間だけ残す」ということになるでしょう。
こうしてみると、3冊の本は異口同音に「家事は合理化して不要な手間は減らすべき」と教えてくれているようです。私は家事の中では掃除がいちばん嫌いで、でも部屋が汚いのはもっと嫌いなので、極力、本以外のモノを少なくするようにしています。昨年念願のルンバを買ってからは特に、余計なモノを置かないよう気をつけています。
普段から家事の時短を進めておけば、きっと年末の大掃除もおせちの準備も怖くない……はず(笑)。実験するように楽しみながら、ラクしていきましょうね。
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