保育園を検討する際におさえておきたいポイントは?【保活情報完全版】
2016年に「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログ記事が話題になりました。その後2018年は保育園の増設ラッシュがあり、都内の待機児童は解消されつつあると報道されていますが、依然として保育園の場所が足りない問題・保育士が足りない問題が残っています。また、子どもを保育園に入園させるためにはさまざま様々な情報をおさえた上で行動することが必要です。この記事では、子どもを保育園に入園させるためにはどういった情報を知っておくといいのか、保活ポイント、保育園の種類や保育料、また待機児童問題などの観点からみていきます。
目次
ライター
保活には前準備がかかせない!知っておきたいポイントと保活スケジュール
保活には前準備がかかせません。そこで、保活をするために必ずおさえておきたい3つのポイントと、保活スケジュールの一例をだしながら保活に対する理解を深めていきます。
保活スケジュール(7月生まれの例)
子どもを保育園に入園させるためには、入園時期から逆算した約1年間の保活スケジュールを計画しておいたほうがいいでしょう。また、保活をするために前準備として情報収集を常に心がけておくのが無難です。
保活するために必要なポイント
保活をするために必ずおさえておきたいポイントを3つ紹介します。
認可保育園の入園条件
認可保育園にはどうすれば入園できるのかについて説明していきます。
まず、認可保育園を希望する際は、住んでいる市町村から利用のための保育認定(2号・3号認定)を受ける必要があります。認定を受けるにあたって考慮される2つのポイントもチェックしておきましょう。
また、認可保育園には入園審査の基準が設けられており、次のような基準を満たすことで入園することができます。
認可保育園の見学
認可保育園といっても、子どもを預ける施設なので、どういった保育施設なのかしっかりと確認しておきましょう。見学をする際に以上の7つのポイントを参考にしてみてください。
認可保育園の申込方法
認可保育園の希望をする際に必要な2号、3号認定では、市町村に直接認定を申請します。また、どの保育園を利用するかを希望する「利用希望申込」も同時にできます。
保育園といっても種類がいっぱい!保育園の種類と特徴
保育園といっても、認可保育所、認定子ども園、認証保育所などさまざまな保育園があります。まず、保育園と幼稚園の違いを説明します。そのあと、保育園にはどういった種類があるのか、また、それぞれの保育園の特徴から、選ぶ際の基準についても、表で詳しくみていきます。
保育園と幼稚園の違い
保育園と幼稚園の大きな違いとしてあげられるのは、利用できる保護者の条件が異なる点です。保育園は、共働き世帯、親族の介護などの事情で、家庭で保育のできない保護者だけしか利用できないのに対し、幼稚園には利用できる保護者に制限がありません。
保育園の種類と選ぶ基準
保育園には上表のようにいくつかの種類があり、それぞれの保育施設ごとに特徴や選ぶ基準が異なることが分かります。自分に合った施設を見極めるのは難しいですが、特徴をおさえておくだけでも選ぶ際の判断材料になると思います。
保育料の考え方の基本はこれ!保育料の計算方法と事例
保育料は複数のフラグによって決められています。また、その計算方法も少し難しいので、詳しくみていきましょう。
保育料を決める4つのフラグ(世帯所得、自治体、子どもの年齢や人数、保育時間)
上表のように保育料は、世帯所得、自治体、子どもの年齢や人数、保育時間の4つのフラグによって異なってきます。
保育料の計算方法
保育料は、所得割額を計算後、各自治体の保育料表にあてはめることで保険料を計算することができます。以下の表で、手順を説明します。また、保育料の計算をする際には、所得税・住民税簡易計算機を使用します。
(参考:所得税・住民税簡易計算機)
保育料の計算は少し複雑で難しいかもしれませんが、慣れておきましょう。
保育料の3事例紹介
さきほどの計算方法から算出した保育料の事例を3つ紹介します。
事例の比較から、フラグが異なると保育料はかなり違ってくることが分かります。同じような年収、子どもの数、保育時間でも、居住場所だけで保育料は変わってくるので、自分の住んでいる居住区に関しては細かく情報をチェックしておきましょう。
待機児童問題は解消されつつある!?データ比較と今後の予測
「保育園の増設ラッシュにより、都内の待機児童割合は解消されつつある」と報道がありましたが、本当にそうでしょうか?2010年と2018年の統計データを比較し、現状を把握したあと、2018年の東京都内の待機児童割合データを「待機児童割合データ23区マッピング」で確認していきます。また、データからみえる今後の予測もたてていきます。
2010年と2018年のデータ比較
(参照)「都内の保育サービスの状況|東京都」
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/07/30/documents/04_02.pdf
「都道府県・政令指定都市・中核市別 保育所待機児童数 集約表」
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001419l-img/2r985200000141b2.pdf
2010年と2018年の待機児童数をみると半分近くの割合まで待機児童が減っていることが分かります。少しづつ保育園の待機児童数は年々解消されていることがこの統計データよりみることができました。
2018年都内の「待機児童割合データ23区マッピング」
東京都福祉保健局の公表資料の待機児童割合データより、2018年の東京都内の「待機児童割合データ23区マッピング」を作成しました。
上図をみると、台東区と目黒区の待機児童割合が高いです。先ほどの統計データから待機児童数が減っていることがみてとれたものの、実際にはまだまだ待機児童が多い地区もあることが分かります。
今後の予測
今後は、待機児童数が年々解消されつつあることから、減少していく傾向にであると思われます。しかし、保育園を増設するには高いコストや土地の確保などの問題があり、それらがクリアになるにはまだ時間がかかりそうです。いまだに待機児童割合が高い地区については、早く問題が解消されることを願うばかりです。
まとめ
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