実績を”可視化”すると”自信”につながる どんなに小さなことも積み重ねが大切
高橋サチが送る「わたし」らしい働きかた講座。「仕事」で磨かれたスキルを「くらし」にも活かす。ライフワークシナジーを体現するためのヒントをご紹介いたします。
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ライター
タスクの「線消し」には意味がある 手書きだとさらに◎
みなさんはお仕事のタスク管理に何かツールを使っていますか?最近は便利なアプリも増えてきましたよね。そんな便利アプリを使用するかたわら、私は今でも手書きのスケジュール帳をメインにタスク管理をしています。
「手書きなんて面倒ではないですか?」と聞かれますが、タスクが完了する度に思いっきり濃い線でタスクを消していくのがたまらなく好き。その日の終わりに黒い線を見返して、小さな達成感を味わうのも楽しみの一つです。
私の仕事タスクは、すぐに結果や成果に結びつかないものがほとんどなので、線で消された日々のタスクをみることが、「いつか必ず成果に結びつく」という自信を裏付ける安心材料のようなものになっている気がします。
練習量を進捗表で”可視化”! 全部塗りつぶしたときの達成感を思い浮かべて
このコラムでは何度か紹介していますが、うちの長男(小6)はサッカークラブに所属していて時々大きな大会があります。彼の悩みは大事な試合になると緊張して思うように体が動かなくなってしまうこと。
先日、「どうすれば緊張しなくなるのか?」と長男に聞かれたのですが、答えに困りました。緊張しない人なんているのかな?人は誰だってここぞという時ほど緊張するもの。
「失敗したらどうしよう」「自分にうまくやれるだろうか」という不安から起こる緊張。それを抑えるには「これだけやったのだから大丈夫!」という自信が必要ではないかと考えました。自信をつけるためには日々の練習への取り組みが肝心です。しかし、練習から自分の頑張った成果を肌で感じることが難しいもの。
そこで、長男にも私が毎日しているタスクの線消しのようなことをさせてみようと思いました。早速、仕事でよく使う進捗管理表をダウンロード。そこにサッカーの練習メニューを書き込んで、来月の試合の日をゴールに設定。プリントアウトしたものを家族みんなが目に留まるリビングの壁にドーンと貼り付けました。長男には、サッカーの練習表だと伝え、メニューを実践したらマスを色で塗りつぶしていくよう伝えました。それから長男に、「この表が全部色で染まったらどんな気持ちだろうね?」と話し、目標を達成した時の自分を想像させてモチベーションを上げさせます。
さあ、1ヵ月後どうなるかな……。
やっぱりマインドって大事!練習の軌跡が”自信”につながった!
さて、ゴールに設定した試合当日、壁に貼られた練習表の大部分が色で染まりました。
長男は自分の頑張りを目で見ることで自分のプレーに自信がもてるようになった様子。試合に対するモチベーションもアップしました。試合中、思った以上にいい動きをする長男!「人ってこんなに変われるもんなんだな~」と驚きと感心でいっぱいでした。何事においても、高いパフォーマンスを発揮するには「やっぱりマインドって大事!」と心からそう思いました。
良い結果や成果を出すにはそこまでのプロセスをきちんとつくることが大切ですが、そのプロセスを可視化できるようにすれば、より確かな自信やゴールに対するモチベーションアップにつながります。
日々の小さな達成感の積み重ねが大きな成果に結びつくように、今日も私は手書きタスクをコツコツと線で消していきます。
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