
諦めるんじゃなくて明らめる──元技術系会社員が在宅フリーランスで築く地続きのキャリア
「明(あき)らめる」という言葉をご存じでしょうか。
事実を明らかに(あるがままに)見る、という意味で「諦める」の語源になった仏教用語です。
私はこれまで結婚や出産など環境の変化に翻弄され、一貫したキャリアを築けずに悩み続けてきました。しかし「明らめる」という考え方に出会い、自分の現実を見つめ直したことで、在宅フリーランスという働き方を選ぶ決断に至ったのです。現在は、オンラインアウトソーシング(※)「HELP YOU」にジョインし、在宅フリーランスとして働いています。
この記事では、私の体験を通じて働き方を見直すヒントをお伝えします。
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目次
ライター
過去:一貫したキャリア形成ができず悩む
私は大学卒業後、建設コンサルタントの技術者としてキャリアをスタートさせました。
主に対自治体の各種調査・計画立案のコンサルティング業務に従事。出張や残業も多くあり、体力的にもハードでしたが、膨大なデータ処理や資料作成、お客様対応など、業務を通じてさまざまなスキルを身につけていくことができました。
引っ越しのたびにリセットされる働き方にモヤモヤ
結婚を機に遠方へ引っ越すこととなり、退職しました。
当時、夫は転勤族。転勤の可能性が常にあるなかでは、妻の私が正社員として働くのは難しく、非正規での就労が続きました。
パートとして事務職などに就くものの、前職で培ったスキルを活かしきれず、また一社で継続して経験を積むこともできず、モヤモヤとした思いが募っていました。
派遣から再び技術系社員に登用!しかし・・・
以降、転勤の可能性がなくなりホッとしました。
間もなくして、長男を出産。産後は派遣社員として、建設系の企業で働くことに。そこで働きぶりを評価され、派遣会社側とも相談のうえ、技術系社員として直接雇用されることとなりました。久々にキャリアの道筋が見えてきた手応えを感じたのを覚えています。
がむしゃらに日々を駆け抜け、気が付けば2年が経過。私の頑張りも認めてもらえ、どんどん難しい仕事も任されるようになっていました。
ハードワークの果てに見えた、家庭との両立の限界
一方で、日々の生活は綱渡り状態。保育園のお迎えはいつもギリギリ、最後まで残っているのは息子くらいでした。ときにはお迎えを夫にお願いして深夜まで残業、残業できない日は早朝会社に出勤し、仕事をこなしていました。
「仕事で成果を出さなきゃ、家事育児もきちんとしなくては」
常にそうやって自分を鼓舞していましたが、長時間の通勤時間もあいまって、気力体力はどんどん削られていきました。
食事が喉を通らない、休日も仕事のことで頭がいっぱい、家庭ではイライラしっぱなし……
ふと気付けばそんな状態になっていました。
「このままでは、自分も家庭も壊れてしまう」
そう強く感じました。
変化のキッカケ:「明らめる」との出会い
そんな時、偶然アクセスしたWEBニュース記事で「明らめる」という言葉に出会いました。
『諦』は『つまびらかにする、明らかにすること。仏教語では真理。また、真理をさとる』という意味で、マイナスの意味は微塵もありません。このように、事実関係や事情を明らかにした上で諦めるなら、むしろそれは理に適っているのです
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『あきらめる覚悟』を持って物事に向き合えるようになれば、人生は驚くほど好転していきます
引用元:PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) 「これをやると人生は驚くほど好転する…仏教語で『真理』と呼ばれる生きるうえで重要な態度」2025年7月15日閲覧
このまま社員として頑張るべきか、他の働き方の選択肢も考えるべきか悩んでいた私は、まずは立ち止まって自分の現状を明らかにしてみよう、と思いました。
そのなかで、私にとって重要な価値観は「働くなかで自分を成長させていくこと」「家庭・自身の健康とのバランス」であることに気が付きました。
技術系の仕事では、特定分野の継続的な経験が重視される傾向があります。私の成長という価値観においても、一つの会社で継続して経験を積み、より多くの仕事やレベルの高い仕事に従事することが成長である、と捉えていました。しかし、組織内の評価に関わらず、自ら学びスキルを身につけていくことも立派な成長であるとに気付いたのです。
そうして私は「会社員として働くことにこだわる必要はない」「在宅でプライベートとのバランスをとりながら働く道もあるのでは」という考えに至りました。
会社員として働き続けることを「あきらめる」ことで「在宅フリーランス」という新たな選択肢が見えてきたのです。
現在:対応力を武器に「まるごとサポート型」フリーランスへ
「くらしと仕事」では、HELP YOUでフルリモートワークを実践するメンバーの社内インタビューや、メンバー自身がつづったエッセイ記事が多く紹介されています。多彩なスキルを生かしつつ、それぞれプライベートとバランスをとって働く方々の在り方に、自分の理想とする姿が重なりました。
「これだ!!」と応募を決断しました。
一人で顧客対応?不安だった私を支えた過去の経験
そして、HELP YOUの働き方のなかでも、自分のスキルにマッチしそうな企業専属スタッフの選考に進むことにしました。
ここで企業専属スタッフについて、簡単にご紹介します。
HELP YOUには、さまざまな働き方があります。実務を担当するチーム制スタッフ。クライアントの要望に応じてスタッフをアサインし、プロジェクトを取り仕切るディレクター。
それに対し、企業専属スタッフはディレクターを介さず、直接お客様とやり取りをしながら実務を担う専属アシスタントです。分業型のチーム制スタッフと異なり、幅広い業務を包括的にサポートします。
最初は一人でお客様対応をすることに不安もありました。しかし過去を振り返ると、技術系社員としてお客様対応を含むさまざまな業務に携わり、実務を通して必要なスキルを自ら身につけてきた経験があります。特定の業務にこだわらず、実践のなかで柔軟に対応してきた過去が自信となり、さらに安定収入も見込めることから挑戦を決めました。
選考を経て採用となり、現在は企業専属スタッフとして2つの案件を担当し、お客様の新規事業に関するリサーチや資料作成、スケジュール調整、講演会サポートなどを対応しています。
企業専属スタッフは直接お客様とコミュニケーションをとりながらお仕事を行う分、お客様の事業成長や貢献をより間近で実感でき、とてもやりがいを感じています。
プライベートとのバランスもばっちり!増えた笑顔!
在宅ワークとなり、家庭とのバランスもスムーズにとれるようになりました。息子との時間も余裕をもってとれるようになり、絵本を読んだり、一緒に工作を楽しんだりと、日常のなかで、子どもとのふれあいの時間がぐっと増えたことに充実感を覚えています。夫からも「前よりも笑顔が増えた、今の働き方になってよかった」と言ってもらえました。
無事食欲も復活し、体重もちょっぴり増えました(笑)。
未来:新たなキャリア形成に向けて
一般的に、在宅フリーランスはスキル向上や新しいことへの挑戦がしづらいと思われることもありますが、HELP YOUでは、スキルアップとチャレンジの機会が多く用意されています。
勉強の機会や、未経験でもやってみたいと思った仕事には手を挙げることが可能な環境です。
私自身も、挑戦したい仕事には自ら手を挙げるようにしています。これまでのスキルを活かすだけでなく、新しいスキルを身につけながら、より業務の幅を広げていきたいと思っています。
これからもHELP YOUで成長しながら、たくさんのお客様に「ありがとう」と言ってもらえるように頑張っていきたいと考えています。
まとめ
しかし実際は、家庭環境や健康などの要因で、思うように進めないこともあると痛感。
今では直線的なキャリア形成だけが正解ではないと感じています。
働き方に悩んだとき、一度立ち止まって現状を「明らめて」みてはいかがでしょうか。新しい選択肢が見えてくるかもしれません。
HELP YOUでは、さまざまな事情、想いを持って在宅フリーランスとして活躍しているメンバーがたくさんいます。
ぜひ「くらしと仕事」に掲載されている、働き方の記事の数々に目を通してみてください。きっと、新しい選択肢のヒントとなるはずです。
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