完全在宅でデザイナーデビュー! 5年間で学んだ、フリーで食べていく秘けつとは
時間や場所に縛られない働き方をしてみたい。でも、今の職場や職業では難しい……。
そこで、異業種への転職を考えている人もいるのではないでしょうか。
HELP YOUでフリーランスデザイナーとして活躍する今泉香織さんは、もともとパーソナルジムのトレーナーでしたが、働き方の幅を広げるためにデザイナーへ転向し、現在はいくつもの案件を掛け持ちする売れっ子です。
2017年、HELP YOUへジョインした当初はデザイナーの実績ゼロだった今泉さんが仕事を増やした秘けつや、デザイン制作の裏側を聞きました。
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目次
ライター
サムネイル制作者:今泉香織 (制作アイキャッチ一覧)
パーソナルトレーナーから異業種へ転職
2017年にHELP YOUでデザイナーのお仕事を始める前は、パーソナルジムのトレーナーをしていたとか?
はい。当時、仕事にやりがいを感じていましたが、ふと立ち止まって生涯のキャリアを考えたときに、ほかの可能性も探ってみたいと思ってパーソナルジムを退職しました。
その後、しばらく事務の仕事をするうちに「手に職をつけたい」と考えるようになったのです。デスクワークの分野で専門スキルを身につけたら、働き方の幅が広がるのではないか、と。
そこで、セカンドキャリアに選んだのがデザイナーの道です。知り合いが経営するWeb制作の会社を手伝いながら、そこで活躍しているベテランの方にWebデザインの基礎を教わりました。
本格的にフリーランスとしてデザインの仕事を受けたのはHELP YOUが初めてです。
HELP YOUでデザインの仕事に初挑戦
HELP YOUを選んだのはなぜでしょう?
以前から完全在宅ワークやフリーランスといった自由な働き方に興味があり、500人全員がフルリモートワークを実践しているHELP YOUなら、自分の理想を叶えられると感じたからです。
デザイナーとしての実績がないなかで、どのように仕事の機会を得たのですか?
クライアント企業とHELP YOUスタッフの間に立って案件の進行管理を行うディレクターさんに、デザイン未経験でも挑戦できる仕事はないか相談しました。
HELP YOUでは、オンラインアウトソーシングサービスの提供を通じて、現在500以上のクライアント企業をサポートしていますよね。今ほどの導入社数ではなかったものの、私がジョインした当時からHELP YOUには幅広い案件があったため、もしかしたらデザイナー初心者の私にもチャンスがあるかもしれないと考えたのです。
ほどなくして、グラフィックデザインの案件を担当できることになりました。最初に手がけた仕事は、SNSに投稿する画像のデザインです。そこから徐々に仕事の幅が広がっていき、ECサイトに載せる商品画像のレタッチや、バナーの作成も担当するようになりました。
先輩デザイナーの背中を見て学ぶ日々
デザイナーとしてお仕事を始めたばかりの頃は大変でしたか?
大変というより、常に不安と隣り合わせでした。自分が作ったデザインで果たしてお客様にご満足いただけるのか、と。
不安を感じた背景には、その案件を一緒に担当していた先輩デザイナーと自分との実力差がありました。仕事のスピードとクオリティ、どちらをとっても私とは雲泥の差でした。
先輩方のデザインは、当時初心者だった私の目から見ても「しっくりくる」ものでした。デザインの意図がストレートに伝わってくるのです。パーツの配置や、配色、縁取りや影の使い方など、細部にまで凝らされた工夫が「しっくりくる」という感覚を引き起こしたのだと今ではわかります。
それと比べて、私のデザインはどうなのか。不安と戦いながら仕事に向き合う日々でした。
どのように不安を乗り越えたのでしょう?
今でも完全に乗り越えられたといったら嘘になりますが、先輩方の仕事を見て学び、実力不足を補うことで少しずつ自信を培っています。高いスキルを持つデザイナーの仕事を間近で見ることができるのは、チーム制を採用しているHELP YOUの良いところですね。
また、チームメンバーから日々ポジティブなフィードバックをもらえる環境も、不安が軽くなった大きな理由です。
最近は、HELP YOU運営会社のメディア「くらしと仕事」のインタビュー記事で使用するアイキャッチをデザインする機会が多いのですが、チームメンバーから「〇〇さん(インタビュイー※)のイメージにぴったりですね!」とお褒めの言葉を頂くたびに自信が湧いてきます。
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選ばれるデザイナーになる3つのポイント
今泉さんのデザインは、チームメンバーから定評があるだけではなく、定量的な効果も生み出していますよね。今泉さん作のアイキャッチを記事に入れると、特にSNSでの閲覧数がぐっと伸びるので、私もいちライターとして感謝しています。
ありがとうございます! 読者の目を引くデザインをいつも心がけており、それがデータに表れているのが嬉しいです。
現在、多数の案件を抱えている今泉さんですが、フリーランスデザイナーとして仕事が途切れない秘けつは何でしょう?
普段から意識しているポイントは3つあります。
- 依頼の背景を理解すること
- 自分の目を過信しないこと
- 依頼主の意図を汲むこと
◆ デザイン制作で意識しているポイント①:依頼の背景を理解すること
1つ目は、依頼の背景を探り、理解を深めることです。案件に対するデザイナーの理解度は、そのまま制作物のクオリティに表れると考えています。
例えば「くらしと仕事」のインタビュー記事で使うアイキャッチを作るときは、まず原稿を読み込むのが習慣です。インタビュイーの人となりを知ることは、記事にマッチしたデザインを作るうえで欠かせません。
インタビュイーの人となりをデザインに落とし込むにあたって、どのような工夫をしていますか?
わかりやすい例を挙げると、2022年9月に公開したこちらのインタビュー記事。
専門分野がなくても活躍は可能? 最高報酬を獲得した新人フリーランスの働き方
2021年度にHELP YOUへ新しくジョインしたメンバーの中で、3か月目の報酬が最も高かった中田早苗さんを取り上げた記事です。
デザイナーへの依頼内容は、インタビュイーの写真にタイトルテキストを挿入し、装飾を入れてほしいといったものでした。
この依頼を受けたときに、まず考えたのは「最高報酬」という言葉の扱い方です。中田さんが最高報酬を獲得したのは事実ですが、言葉の見せ方を間違えるとギラギラした印象ばかりが強調され、中田さんの温かい人柄が伝わりにくいのではないかと感じました。
そこで、工夫したのがフォントの種類です。ユニークで親しみやすいフォントを選ぶことで「最高報酬」という言葉自体が持つ強いイメージを和らげました。
確かに、このアイキャッチからは親しみやすい印象を受けます。2つ目に意識しているポイントは何でしょう?
◆ デザイン制作で意識しているポイント②:自分の目を過信しないこと
2つ目は、自分の目に頼りすぎず、チームメンバーの視点を柔軟に取り入れながらデザインを作ることです。
デザインを作り続けていると、どうしても自分の好みやクセが出てしまいます。デザインがパターン化されるのを防ぐためにも、デザイナーにとって他者の視点は重要です。
チームメンバーからのフィードバックを受け、デザインが改善された例はありますか?
たくさんあります。例えば、こちらのインタビュー記事に使われているアイキャッチは、依頼主であるライターさんの意見で雰囲気がガラリと変わりました。
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当初、この記事を書いたライターさんからは「和な雰囲気でまとめてほしい」と依頼されました。
そこで、青色をベースにデザインを作ったのですが、どこか物足りない雰囲気になってしまい……。
▼ Before
ライターさんに見せたところ「もう少し紺色に近い、濃いめの青にしてはどうか」とアドバイスを頂き、タイトルテキストの調整と並行してトーンを変えてみました。すると、元のデザインと比べて重厚感が増すとともに視認性が上がり、自分でも驚くほどしっくりきたのです。
▼ After
一緒に働く仲間とざっくばらんに意見交換できる環境だからできたことだと感じます。
私のような非デザイナーからの無理な要求で困ってしまうケースはありませんか? 例えば、私が「フォントサイズを上げてほしい」と今泉さんに依頼したとして、そのまま実行すると余白が足りなくなるとか……。
せっかく頂いたご意見に対して「困った」と感じることはありませんよ(笑)。もちろん、依頼主に言われるがままにデザインを修正すると、不都合が生じるケースはあります。
そんなときは、どのように対応されているのでしょう?
◆ デザイン制作で意識しているポイント③:依頼主の意図を汲むこと
相手の言葉をそのまま受けとるのではなく、かみ砕いて自分の中で消化し、デザインに反映させるようにしています。
先ほどの例だと「フォントサイズを上げてほしい」というのは「もっとテキストを目立たせてほしい」「視認性を上げてほしい」という意味ともとれますよね。そうした意図を汲んだうえで、フォントサイズだけにこだわらず全体のバランスを見てさりげなく調整を入れるようにしています。
さりげなく、ですか。
ケースバイケースですが、デザイナー側の意図を一から十まで説明するのは野暮かな、と(笑)。細かい話をされても、聞く側は負担に感じてしまうでしょう。
私たちは一つのデザインを完成させるのに、あらゆる工夫を凝らしますが、その全てを依頼主にわかってもらう必要はありません。もちろん説明が求められるケースもありますが、基本的には、そのデザインが依頼主の要望に沿ったものであれば多くの言葉はいらないはずです。
完全在宅だから叶えられる母子留学の夢
デザインに込められた自然な配慮が、今泉さんがデザイナーとして人気を集める理由なのかもしれませんね。ところで、もともと働き方の幅を広げたいという希望があってデザイナーを志したそうですが、現在のワークスタイルはいかがでしょう?
まさに理想通りです。場所や時間に縛られない働き方だから、以前から考えていた母子留学の計画を進めることができています。
母子留学!? どちらへ行くのですか?
3歳の息子と一緒にマレーシアでくらす予定です。夫が「せっかく自由な働き方をしているのだから」と勧めてくれて。息子に語学を学ばせるなら、今がそのタイミングなのかな、と。
先日、現地の下見に行ってきました。留学する予定の学校は、子どもの自主性や創造性を伸ばすことに重きを置いた教育法を取り入れていて、芸術やデザインを始めとしたクリエイティブな授業を行っています。例えば、3Dプリンターでものづくりを体験する授業もあるんですよ。
息子には、学校生活を通して将来の糧になる経験を積んでほしいと願っています。私自身が手に職をつけて働いていることが、その考えに至った理由として大きいかもしれません。
本人の意向にもよりますが、息子が小学校を卒業するくらいまではマレーシアに滞在するつもりです。
大きな決断だったのではないでしょうか。
そうですね。このような決断ができたのも、HELP YOUで働いているおかげです。単にリモートワークを導入している会社では、こうはいかなかったでしょう。
35の国や地域にメンバーがいて、時差を超えたコミュニケーションは当たり前。そのような環境が、私たち家族の決断を後押ししてくれました。
マレーシアへの移住後も、HELP YOUにいる仲間の存在を身近に感じながら、新生活を楽しみたいと思います。
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まとめ
HELP YOUにジョインした当初は、先輩メンバーの実力に圧倒され、不安に思うことも多かったといいますが、仲間の温かい言葉と日々の学びを糧に前へ進んできたそうです。そうして築いてきた土壌があるからこそ、仕事を続けながら母子留学の夢に向かうことができています。
手に職をつけて、自由な働き方を手に入れたい。そう考えている方は、ぜひHELP YOUで最初の一歩を踏み出しませんか?
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