共働き家庭だからこそ在宅ワークがおすすめ!そのメリット・デメリットとは?〘転載〙
フリーランスと会社員として、夫婦それぞれが在宅勤務制度を取り入れている実例を紹介します。
(この記事は「共働き未来大学」より転載、編集しています。)
はじめまして。ライターの今井明子です。
私は出産前からフリーライターとして主に自宅で仕事をしてきて、今年で6年目。夫は会社員です。今年になって、夫の会社は在宅勤務制度を始めました。これを利用してみたところ、思った以上にメリットがあり、夫はおもにノー残業デーとして定められている曜日に在宅勤務をしています。
目次
通勤時間がいらない!在宅勤務のメリットとは?
在宅勤務のメリット。それは通勤時間がいらないということに尽きます。
夫の勤務先は、自宅から電車で2時間近く離れたところにあります。ただ会社では自動車通勤が認められており、高速道路代も出るので、普段の通勤はもっぱら車で、それだと通勤時間は1時間強になります。それでも、遅くまで仕事をした後や体調不良のとき、悪天候のときの運転は危ないと感じることも多いようです。
普段、3歳の娘の保育園の送りは夫、お迎えは私が担当で、18時までに迎えに行くことになっています。しかし、たまに取材などで18時に間に合わないことがあれば、夫に代わってもらっています。夫がお迎え時間に間に合わそうとすると早退する必要があります。夫の会社は時間単位の有休が認められているため、2~3時間の有休をとらなければいけないのですが、在宅勤務だと1時間の有休で済むというのも魅力的です。私にとっても夫の在宅勤務のメリットは感じています。夫は在宅勤務の日は残業をしないので、私が娘のお迎えに行って帰ってくると、夫はもう仕事を終えて自宅にいるわけです。
つまり、洗濯物の取り込み→保育園の荷物の片付け→明日の用意→夕飯→洗い物→子どもと遊ぶ→お風呂→歯磨き→寝かしつけという一連の作業がワンオペにならない!
これが夫が会社に通勤している場合だと、定時で帰っても19時過ぎになるため、どうしても夕食までは自分がやらなければいけなくなるわけです。また、娘も帰宅したときに夫が自宅にいるのはうれしいようです。
このように、小さな子どものいる共働き夫婦にとって、在宅勤務ができるということはたくさんのメリットがあると感じています。
新しい働き方ゆえのデメリットも
在宅勤務制度は共働き家庭にとってメリットが大きいのですが、もちろんデメリットもあります。それは、まだまだ少数派で、あまり認められた働き方ではないということです。
先日、小説家の大泉りかさんが、「フリーランスで働いていたら、保育園へ子供を不正に預けていると投書があった」という記事を書き、反響を呼びました。この記事のケースでは、誰が何のために投書したのかはわからずじまいだったのですが、記事を読んで、私も投書されてもおかしくない、決して他人ごととはないと感じました。
というのも、私は普段自宅で仕事をしていて、ランチや取材、打ち合わせのために日中外出するのですが、そのときに同じ保育園の育休中のママさんにばったり会うことが多いのです。育休中の人にしてみれば、「あの人、子どもを保育園に預けて、なんで昼間からウロウロしてるんだろう」と思われても不思議ではありません。
また、保育園では、「買い物などの寄り道をせずにまっすぐお迎えに来てください」というルールがあります。しかし、駅前には長い商店街があり、そこを歩いていると、買い物だと誤解されかねません。午後の外出予定を終えて、駅から自宅に向かっていると、たまに早番を終えた保育士さんとばったり出くわします。それが担任以外の保育士さんだったら、「あれ? この人うちの園の保護者だよね。買い物してるんじゃないだろうね」と思われても仕方がないんですよね。
同様に、保育園児の散歩の時間も外出しづらいです。もし、散歩中の娘に出会ってしまったら、娘は「お母さん仕事に行ってるんじゃないの?」と疑問に思うことでしょう。だから、周囲からピヨピヨした声が聞こえてきたら、「やっばい! 早く逃げないと…」とコソコソとその場を離れます。悪いことをしているわけではないのに、どうしてこんなに後ろめたいのでしょうか。
そもそも、保育園の数が足りていないから、「遊んでいるように見える人」が投書されるのだし、保育士の数が足りていないから、「寄り道せずにまっすぐお迎えに来てください」というルールも存在するのでしょう。
自営業という働き方や、在宅勤務という制度が少数派なので、昼間に出歩くことが後ろめたくなるようなルールが存在するのだと思います。せっかく、小さな子どものいる共働き世帯にはメリットの多い制度だと思うので、もっと普及して、数の上でのマジョリティになってほしいと思います。
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