大人になっても思春期ってあるの?!アラサー女子に訪れる第二思春期にどう立ち向かうか
高橋サチが送る「わたし」らしい働きかた講座。「仕事」で磨かれたスキルを「くらし」にも活かす。ライフワークシナジーを体現するためのヒントをご紹介いたします。
「結婚」「出産」「仕事」など、人生の選択を迫られる機会が多くなるアラサー世代の女性たち。様々な悩みから不安や焦りが押しよせ、自尊心と劣等感の間で揺れ動く思春期の頃の心理状態に似ていることから、世間ではこの時期を「第二の思春期」とよぶそうです。アラサーならではの葛藤や迷い、気持ちのモヤモヤから抜け出すにはいったいどうすればよいのでしょうか?
目次
ライター
アラサー女子が抱える悩みとは?
アラサー世代の女性には、これからの人生について悩むことが山盛りです。結婚については、周囲が続々と家庭を築いていくなか、「この先自分は結婚できるのだろうか」「本当にこの人と結婚していいのだろうか」と悩み、出産においても、年齢的なことを考えるとついつい焦りが…、と思いつつ、実際に出産したとして「子育てなんてしていけるのだろうか?」「キャリアを諦めることにはならないだろうか?」と思いなやみます。
そして、ある程度のキャリアを積みあげてきた今の仕事。今後の自分の働き方について考えだすのがこの時期です。「このまま今の仕事をやり続けてよいのだろうか?」「転職や新しいことに挑戦するとしたら年齢的にもラストチャンスなのではないか?」と葛藤します。それに加え、20代前半ではできていた徹夜ができなくなったり、疲れが2,3日残るようになったり、肉体的な変化も現れはじめ、年齢的な衰えに戸惑いを感じます。
そんな悩み多きアラサー世代の葛藤や迷い、モヤモヤにはどう対処していくべきなのでしょうか?
自分と向き合ってみよう
感情をノートに吐きだそう
将来についてモヤモヤした時は、ゆっくりと焦らずに自分と向き合うことが大切です。まずは自分の気持ちをすべて吐きだしましょう。自分の感情や思考、思い、感じていることをすべて書きだしてみてください。
その際にスマホやタブレット、PCを利用する方も多いと思いますが、私はノートに手書きすることをおすすめします。人間は「考える」という作業に右脳を使い、「書く」という作業には左脳と手を動かす運動野を使います。ノートに「考えながら書く」というのは、脳をバランスよく刺激して活発に思考させる効果があり、それはキーボードタイピングより脳を刺激する効果があるという研究結果もでているそうです。
それに、感情の整理に必要なのはスピーディーに書きだすことではありません。ゆっくりじっくり考え事をする機会を自分に与えるということが重要です。そう考えると、ノートとペンというアナログなツールの方がなんだか効果的のように思えてきます。
感情を根源まで深堀しよう
さて、自分の感情を書き出すことで可視化できたら、次に、その感情の「種類」を考えてみましょう。それは不安からくるものですか?それとも孤独感?怒り?恐怖?
自分がどんな種類の感情を感じているのか理解できたら、そう感じる理由はなぜなのか、その感情の根源にあるものは何なのかを考えてみます。
自分を客観視しながら、「なぜ?」の質問を繰り返しおこない、感情の根となるところまで深堀していきましょう。そして根底までたどり着いたら、「じゃあ、自分はどうしたい?」と問いかけてみます。そこで出た答えがあなたのゴールです。
焦らず小さな歩幅で進んでいこう
ゴールがみえたら、そこに向かうためのスモールステップを考えます。あなたが取るべき小さな行動を具体的に書きだして地道に実行していきましょう。焦る必要はありません。小さな歩幅で少しずつゴールに近づいていけば大丈夫。小さな達成感を繰り返すことで次第にモヤモヤも薄れてくるはずです。
感性を磨いて心豊かに
モヤモヤを解消するために感情や思考の整理をすることも大切ですが、もう一つ、大いに悩めるアラサー時期にしておいた方が良いと思うものがあります。
それは、自分の感性を磨くことです。
積極的にたくさんの人と出会って話を聞いたり、悩みを相談したり、友人と美味しいものを食べたり、旅にでたり、映画や音楽、絵画などのアートに触れたり、様々なものからたくさんの刺激を受けてください。この時期にたくさんの好奇心や興味をもって様々な経験を積み重ねることで、心が豊かになり今後の人生に深みがでます。
それに、人の感情というものは揺れ動くものです。自分の感性を磨いていくうちにモヤモヤが晴れ、新たなゴールに出会うこともあります。悩み多き多感なアラサーというタイミングで感性を磨くということは、今しかできない、これからの自分のために必要なことだと感じます。
まとめ
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