2016年10月9日 更新

日本は女性が働きにくい国第3位!? M字カーブに見る女性の働き方の課題

「働く女性にとってベストな国ランキング」で日本はワースト3位。他の国々と比べてどういう点に問題があるのか、考えてみたいと思います。

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イギリスの新聞『エコノミスト』が先日行った調査によると、「働く女性にとってベストな国ランキング」で、日本は先進29カ国の中で下から3番目という悲しい結果でした。

日本は下から3番目!2016年版働く女性にとってベストな国ランキング

日本は下から3番目!2016年版働く女性にとってベストな国ランキング

日本は女性が働きにくい国――、こう言われて、あなたは実感がわきますか? 他の国々と比べてどういう点に問題があるのか、考えてみたいと思います。

問題点は働いている女性の少なさ、男性とのお給料の差にあり

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この調査では、日本や韓国は特に管理職の割合や賃金について、男女の差が異常に大きいという結果が出ています。つまり、ランキング上位の国々は、日本よりたくさんの女性が責任ある立場についているし、男性とのお給料の差が少ないということなんですね。

出産を機に辞める女性が多い「M字カーブ型」の日本

女性管理職の割合が少ないことの理由は、まず第一に出産をきっかけに辞めてしまう女性が多く、働く女性の数が少ないことにあります。

欧米と比べ、30代の働く女性が少ない

以下のグラフは、女性の年齢層別の労働力率(その年齢層に占める、働いている人+求職中の人の割合)をグラフにしたものです。日本は20〜24歳、25〜29歳においては他の国々と同程度ですが、特に30〜34歳、35〜39歳においてかなり下回っていますね。この、真ん中(少し左寄りですが)がへこんでいるグラフの形がアルファベットの「M」の字に似ていることから、「日本の女性労働力率はM字カーブを描くのが特徴」だと言われています。

女性の年齢階級別労働力率(国際比較)

女性の年齢階級別労働力率(国際比較)

出典:内閣府『男女共同参画白書 平成25年版』「第1節 就業者をめぐる状況」より

昭和の時代と比べて働く女性はかなり増えた

次のグラフを見ると、この女性の年齢層別の労働力率が、日本でどのように変化してきたのかが分かります。
女性の年齢階級別労働力率の推移

女性の年齢階級別労働力率の推移

出典:内閣府『男女共同参画白書 平成25年版』「第1節 就業者をめぐる状況」より

時代を追うごとにグラフが描かれる位置が高くなっていますが、これは働く女性の割合が昔よりは増えてきていることを意味します。

また、M字のへこみの部分が右寄りにずれ、へこみの度合いが穏やかになっていますね。これは、昭和50年では多くの女性が25〜29歳で「寿退社」をしていた状況から、最近は結婚や出産の時期が遅くなっていること、結婚しても働き続ける人が増えていることが理由だと考えられます。

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