ワーケーションで気づいたこと。仕事と休暇を分けない暮らしのアイデア

「ワーケーション」とは仕事(ワーク)と休暇(バケーション)を組み合わせた新しいライフスタイル。株式会社ニットにはワーケーションしながら働くメンバーがいます。長期ワーケーションではどのように仕事と休暇を両立させているのでしょうか。長期実践中の2人にインタビューし、長期ワーケーションでの過ごし方や工夫、仕事やプライベートへの効果など、ワーケーションを通した気づきを伺いました。

ライター

Aki(あき)
Webライター兼オンライン日本語教師。教えた生徒は世界各国に160人以上、レッスン数は1400回を超える。HELP YOUでは主にライティング/校正業務を担当。複業の傍ら大学院で研究を行う。サスティナブルな暮らしと新しい学びを常に探求中。

ワーケーション実践中!ニットメンバーの2人とは?

今回、インタビューに応じてくれたのは西出裕貴さんと森勝宣さん。
まずは、2人の経歴とニットでの役割について簡単にご紹介します。

◆西出裕貴(にしでゆうき)
新卒で大手IT企業に入社し、営業やカスタマーリレーションに携わる。ニットにジョイン後は、カスタマーサクセスに従事。2020年からはコミュニティマネージャーとしてセミナー企画・運営を担当。各種フェスやイベントのコンサルや立ち上げ・運営の他、YADOKARIで街づくり案件やコミュニティ作りに従事。大阪を拠点にしつつ全国各地からフルリモートでパラレルキャリア中。

◆森勝宣(もりかつよし)
早稲田大学卒業後、マーケティング会社でリサーチツールの法人営業に従事。ニットにジョイン後は、マーケティングと新規事業開発を担当。HELP YOUのマーケ戦略策定、オウンドメディア編集長、広告運用、セミナー企画など、マーケティング全般を担当。副業で、mainauというアパレルブランドも経営中。小型船舶1級免許も保有しており、最近の趣味はもっぱらサーフィン。

そんな2人ですが、西出さんはADDressを利用しながら多拠点生活でのワーケーション、森さんは東京を拠点として海沿いでのワーケーションが多いそう。

西出さんは全国の絶景ポイントでパソコン作業することも多く、森さんはサーフィンやその土地でしかできない活動など、インタビュー中も軽やかに各地での時間を楽しむ様子が伝わってきます。

一歩外へ出ると目の前には大自然!朝型生活で時間の使い方が豊かに

サーフィンを楽しむ森さん

ワーケーション中はどう過ごしていますか?

森:ワーケーションして、起きるのが自然と早くなったので、朝起きてから海に行ったりとか、(シェアハウスの)みんなと4分間トレーニングをやって、シャワー浴びてから仕事を始める、というスケジュールです。東京みたいに夜中までお店が開いていることもなく、こっちでは夜にやることがないので自然に早く寝て早く起きるリズムで健康的になりましたね。普段ワーケーションは海の近くが多いのですが、森や温泉地のときもあります。基本的に自然があるところでワーケーションするので、前より「外に出よう」と思うようになりましたね。

西出:僕も森さんと同じで、朝早くから活動するような生活ですね。朝の目覚めがいいので、8時とか8時半には活動をスタートできる。そうすると朝から稼働するから17時には仕事が終わります。

2人とも朝型の生活リズムなんですね。ワーケーションして良かったと思うことはなんですか?

西出:やっぱり生活にメリハリがつくことですね。ちょっと外に出るだけでも気分転換になる。あと、朝が目覚めよく起きられる。

森:仕事だけじゃなくてプライベートも含めて充実感がありますね。ワーケーションで朝型の生活リズムに変わったので、1日が長く感じるようになったことも理由の1つです。僕は普段、東京に拠点を置いて1-2か月とか期間限定でワーケーションするんですけど、普段の生活だったらできないこととか、今いる土地でしか出来ないことをやりたいなと思うから、メリハリのある1日を過ごせるのかもしれないです。

休暇も仕事に活かせる。ワーケーションが生んだ相乗効果と課題

絶景がみえる大きい窓とわんちゃんの隣で仕事する西出さん(左)

 

どうやって仕事と休暇を両立しているんでしょうか?

西出:両立かぁ。僕の場合は結構仕事と休暇を混ぜているかもしれない。混ぜるようにすると上手くいくかなと思います。プライベートでの出会いが仕事に繋がる部分もあるだろうなと思うので、仕事とプライベートを柔軟にミックスさせて過ごしていますね。

森:僕も仕事と休暇を分けて考えてないですね。分けていたとしても時間じゃなくて気持ちで分けているのかなと思います。西出さんも言っていたけど、滞在場所での出会いもニットの仕事に繋げられたらいいなと思っていますね。

西出:あと朝昼晩で場所を変えるようにはしてます。自然の中とか集中できるし。たぶん、一日室内で缶詰め状態の方がもっときついかも……。

長野ワーケーションの一場面。ゲレンデで会議中の森さん(右)と秋沢社長(左)

 

森:ニットという会社が全部リモートワークっていうのは影響していると思います。オフィスの場所や就業時間がかっちり決まっているわけでもないので自分で働く場所や時間を決められるので。

西出:ニットのみんなも僕たちがワーケーションしていることに対して「タイミング合ったらご飯でも行こう!」っていう雰囲気がありますね。ワーケーションが奇抜なアイデアじゃないっていうか。みんなそれぞれどこにいるとかの無理強いはしないから、お互いが状況に合わせて動いてるし、それはニットのいいところなんじゃないかなと思います

ワーケーションによる仕事への効果はあると思いますか?

森:仕事の効率が「上がる」っていうのはわかんないですけど、ワーケーションでも全く支障なくできるとは思います。オフィスも自宅も、ワーケーションも変わらないっていうのはやってみて発見したことですね。

西出:あと、効果の面でいうとゴールデンウイーク明けとかに5月病になることはないんだろうなっていうのは思う。仕事は嫌とかないので。

森:それわかります。ストレス溜め込むとか全然ないですもん。

西出:ただ、働き過ぎちゃうっていう課題はあります。でも、1日の中で「余白」を作るために自分のコンディションに合わせて仕事のスケジュールを組み立てるようにしています。例えば、クリエイティブなことが必要な作業は朝、疲れていてもできる単純作業は夕方、のようにパズルみたいにスケジュールを組みます。仕事のスケジュールが狂わないのは朝早く起きれるのが大きな要因ですね。

ワーケーションで移動時間が必要なときは、仕事との調整はどうされていますか?

西出:自分の予定をどう組み合わせるかっていうのは調整が必要です。でもニットは基本的にオンラインで仕事するので、どうしても東京に行く時には、調整していますね。リモートワークにできるものはリモートに、東京に行く前の1週間はここに行ってあれをやってという感じで。移動する時期は、地図にピンを打っていくイメージでスケジュール調整しています。

ワーケーションの醍醐味は「人」や「土地」との出会い

大自然の中では会話も弾みます(右:西出さん)

 

西出:ちなみに、森さんはなんで延長して今の場所にいようと思ったの?

森:こっちのほうがいろんな人がいて圧倒的に楽しいからですね。

西出:それわかる(笑)ワーケーションをする上でポイントになるのは「人」かもしれないですね。

ポイントが「人」というのは?

西出:どうしても長期で滞在すると「非日常」が「日常」になるタイミングが来るんですよ。けど、同じ場所であっても出会う人は変わるんですよね。ワーケーションという形でいろんな人や土地と出会うことで自分の固定観念に気付いて、さまざまな生き方に触れられのはワーケーションの良さですね。僕はニットで人と人を繋げるコミュニティマネージャーという役割にあるので、働くメンバーさんの数だけ生き方があると思っています。だからワーケーションでいろんな人に会って話を聞いて、多様な考え方を知るという意味でもニットの仕事に活かせていると感じます。

森:僕も、今まで当たり前と思っていた時間の使い方とか、人生の価値観が当たり前じゃないと感じました。自分がいた世界の狭さに改めて気付かされたという感覚です。例えば、今も海の近くにいるんですけど、サーファーの人は波に乗りたいから、波に乗るためにこの時間内で仕事を終わらせると思って仕事したりします。だから、その人でいえば波、つまり「自分がしたいこと」を軸とした時間の使い方があるんだなって思いましたね。

少しのステップで始められる。旅行や帰省からお試しワーケーション

波の音とともに

日本でも働き方の多様性が広がる中で、でもやっぱりなかなかワーケーションって難しそう……と思っている方もいると思います。そういう方に何かメッセージを送るならどんなことを伝えますか?

森:今も、カフェで仕事する感覚でワーケーションをしているので、「ワーケーション」という言葉があるから一般的には難しそう、みたいな印象になるのかもしれないですけど。もし会社でワーケーションに対してネガティブな視線があるなら、仕事の効率は変わらないっていうのを証明できたらいいのかもしれないと思います。

西出:やってみたい人だったら、まずはお試しで週末とか、1人暮らしの人だったら実家から仕事してみたりとか、身近なところからワーケーションをやってみるといいかもしれないですね。あと、自分の作業効率のいい環境がどこなのかは知っておくといいですよ。例えば、事務作業では1人で集中したい人、誰かがいる空間でやった方が効率がアップする人とか、人によってワーケーション環境が仕事に与える影響は違うと思います。

今後の展望はありますか?

森:今は場所を変えて働けているので、次は時間を変えて海外に行って時差のあるワーケーションにチャレンジしたいですね。

西出:僕は今まで43都道府県に行きました。なので、あと4つの場所に行って日本全国をコンプリートしたいです!

まとめ

今回は長期ワーケーション実践中の西出さん、森さんに仕事と休暇の両立方法や効果、課題などについて伺いました。

朝型生活になって活動的になり、メリハリのある毎日の中で「両立」というよりは仕事と休暇を混ぜることで良い相乗効果を生み出していることがわかりました。

また、ワーケーションでは「出会い」も醍醐味です。人や土地との出会いが、人生の視野を広げる体験を与えてくれるでしょう。

何事もチャレンジしたい気持ちがあれば、前に進むためのステップは見えてくるはず。
リモートワークが広がる今、心と身体をほぐす「ワーケーション」という働き方を取り入れてみませんか?