キャリア・育児・国際協力を並立!リモートワークで夢を叶える

夫の転勤に伴い引っ越し、転職。転職後の仕事ではキャリアを積めないことに悩んだという久野美奈子さん。HELP YOUでの仕事を始め、スキルアップと場所を選ばない働き方を両立させることができたそう。出産、子育て、引っ越しなどを経験する中で実感した「HELP YOUの仕事が楽しい」という理由をうかがいました。

ライター

荒巻知美
愛知県名古屋市出身、山口県在住。大学卒業後、営業、教育関係の職に携わった後、出産を機に退職。転勤族の妻であることから、居住地に縛られずキャリアアップする方法を模索し、2017年10月にHELP YOUにジョイン。現在はライティング業務のほか、採用業務などを担当している。また、別会社にて採用担当としても活動中。

ストリートチルドレンの実情に衝撃。国際協力の道へ

これまでの経歴について教えてもらえますか。

新卒でウェディングプランナーとして働き、その後クレジット会社の営業職、NGO団体の職員を経験しました。
ウェディングプランナーとして働き始めた理由は「私のできる範囲で周りの人を幸せにしたい」からでした。ただ、新卒で入った会社は激務でして……自分の時間が全く取れなかったのです。
ウェディングプランナーでなくとも、周りの人を幸せにできるのではないかと考え、多くの人と関わる営業職の仕事に転職しました。

さまざまなご経験をされてきたのですね。NGO団体で働きたいと思ったのは、何がきっかけだったのですか?

アジア旅行で、ストリートチルドレンの実情を知ったことです。

27歳の頃、個人旅行でカンボジアを訪れました。その際に、観光地で物乞いをする子どもたちを見て「正直怖い」と感じてしまいました。私は彼らに何をしてあげれば良いのか分からず、結局何もできませんでした。

その後、NPO法人が主催するスタディツアーに参加。フィリピンのストリートチルドレンに楽器を教え、最終日には一緒にコンサートで演奏をするという経験をしました。

アジアの国々で路上で暮らす子どもたちや、学校に行けず働いている子どもたちの中には、小学校にさえ行くことができない子もいます。例えば「医者になりたい」と思っても、その環境がなければ、医者になることができません。

「たまたま生まれた環境が違うだけなのに、彼らは努力しても夢が叶わない環境にあることが悲しい」と感じたとともに、「こういった現状を知ったからには、私にできることを何かしたい」と勝手に使命感を感じ、NGO職員に転職しました。

NGO団体ではどういった仕事をしていましたか?

私が働いていたNGO団体は、フィリピンなどの国に住む、ストリートチルドレンの生計向上の事業をしています。

具体的には、ゴミ処分場地域に住む人たちへの職業訓練や、家族と一緒に暮らせない子や虐待を受けている子が生活するための保護施設の運営、学校に行くことができない子どもたちへの識字教育などの事業です。私は愛知県名古屋市の日本事務局で働いていました。

しかし、夫の東京転勤が決まり退職することになってしまったのです。

東京に転居されてからも仕事はしていましたか?

はい、事務職の派遣従業員で、コピーやファイリングなど、パソコンを使わない仕事が中心でした。ただ、パソコンを使って資料作りなどをしていた前職と比べ、やりがいを感じることができず……自分のスキルアップにつながる仕事がしたいという気持ちが芽生えてきました。

また、その当時読んでいた本に、「大好きなカフェで、お気に入りのコーヒーを飲みながら仕事をしていて幸せ」といった記述があり、私もそんな働き方がしたい!というあこがれもありまして(笑)。

夫は今後も転勤の可能性があるため在宅で仕事をする方法を模索していたところ、HELP YOUに出会いました。
派遣の仕事が本業、HELP YOUは副業という形でスタートしましたね。

 

スキルアップを目指してHELP YOUに。人の温かみを感じられる組織に驚き

HELP YOUではどのような仕事をしていますか?

HELP YOUに入ったばかりの頃は、カスタマーサポートなどの業務を担当していました。

お客様とのやり取りが評価され、ディレクターに役職が変わったことで、稼働時間が倍増。
事務職派遣を退職しHELP YOUを本業にしていたのですが、当時はミーティングなども多くなかったため、週5日1人黙々とパソコンに向かっていることを孤独に感じてしまい……。長時間、リモートワークだけを、というのは自分に向いていないかもしれない、と思うようなりました。

外で働く場所を検討していたところ、ちょうど以前働いていたNGO団体の東京事務所ができたため、再度外勤もスタート。

妊娠・出産をきっかけに、ディレクターからスタッフにポジションをチェンジし、業務内容も当初のカスタマーサポートではなく、会議の文字起こしやライティングなど納期を長めに取ることができるものに切り替えました。

スキルアップを考えてHELP YOUに入ったとのことでしたが、メリットは感じていますか?

たくさんあります。
パソコンがあればどこでも仕事ができるという点は一番大きなメリットですね。
憧れだったカフェでの仕事もできますし(笑)。

また、初めての仕事に挑戦できるのもありがたいです。一般的に業務委託契約では、経験がある仕事を請け負いますが、HELP YOUでは、必ずしもそうではありません。初めての業務でも、経験者やディレクターからフォローを受けながら、経験を積むことができます。HELP YOUで学んだスキルを他の仕事にも活かすことができ、予想以上にスキルアップを実現できているなと思っています。

テキストでのコミュニケーションが中心にはなりますが、気遣いを感じるメッセージが飛び交っている点もとても良いですね。ちょっとした言い回しや絵文字から人の温かさを感じることができ、良い人たちと働けているなと。

テキストコミュニケーションにポイントはありますか?

ひとつは、想定される時間や疑問点を先読みして質問や確認を行うこと。HELP YOUはリモートワークのため、認識のズレが起こっても意図的に確認しなければお互いに気が付くことができません。しっかりと認識を合わせておくことで、スムーズかつクライアントの意図に沿った成果物の納品ができます。

もうひとつは、進捗報告をこまめに行うことです。同じ空間にいるわけではないため、作業がどこまで進んでいるか相手は全くわからない状態です。進捗報告を行うことで、その不安感を取り除くことができます。HELP YOUで学んだ、こういったテキストコミュニケーションや先読みの能力が、今の仕事でもとても役に立っているなと感じています。

 

トランペットからつながった縁を大切に

最近、また引っ越しされたとか。

そうなんです。コロナ禍の影響により夫が転職をすることになってしまいまして……東京と名古屋のどちらで働くかを悩んだ結果、お互いの両親の近くで生活ができる名古屋に引っ越してきました。今はHELP YOUのほかに週3、4日程度「途上国の可能性を広めたい」という理念を持つアパレル会社で接客や、事務作業をしています。

途上国の職人さんが作った製品を販売していて、こういった関わり方もひとつの国際支援の形なのかなと感じています。

久野さんにはお子さんがいらっしゃいますよね。お子さんがいる中での引っ越し、苦労はありましたか?

もちろんありました。現在1歳の子どもがいますが、荷造りや掃除の合間にも子どもの世話をしなければいけません。作業に集中することができず、とっても時間がかかりました……。

今は子どもの保育園や新しい仕事が見つかり、HELP YOUの仕事も続けられていますので、名古屋に戻って来てよかったなと思っています。

ただ、保育園の行事や交流が全くなく、新たなママ友ができていないことはちょっと残念なんですけどね。コロナが落ち着いたら、保育園のママとも交流できるといいなと思います。

久野さんはトランペットをしているとか。そういったつながりはありますか?

そうなんです。中学の頃からジャズオーケストラに所属し、トランペットを演奏していました。東京では、2つのオーケストラの団体に所属し、平日の夕方と休日に練習をし、ライブにも参加していたんですよ。

名古屋に戻ってきてからもオーケストラの練習には参加していますが、弟が運営している音楽教室が主催のオーケストラです。元々知り合いだった方ばかりなので、気心の知れたメンバーと共に演奏ができ、とても楽しいです。子連れで練習に行けるので、私も気兼ねなく参加することができます。

子どもが大きくなったときに、楽器に興味を持ってくれたら一緒に演奏したいなと思っています。

 

HELP YOUで仕事ができることが、どこでも暮らせるという自信に

今後も転勤や転居の可能性はありますか?

はい、夫は1つの地域に根を張った仕事をするより、さまざまな地域で仕事をしたい、自由に飛び回って生きたいという考えを持っているようです。もしかすると4、5年後には、別の地域に引っ越しているかもしれません。

新しい環境で生活することに不安はありませんか?

そうですね、私個人としてはあまりありません。

というのは、私自身も沖縄や東南アジアなど、これまで生活してきた地域とは違う場所に住んでみたいという気持ちを持っているからです。さまざまな地域に住むことに前向きでいられる理由は、どこに住んでいてもパソコンひとつあれば仕事ができるという安心感があるからなのかもしれませんね。引っ越した土地での仕事とHELP YOUでの仕事とを兼業していけたらいいなと。

ただ、やはり子どものことを考えると、いつかは定住したほうが良いのかなと思っています。子どもが大きくなると、友達と離ればなれになることをためらうかもしれません。子どもの気持ちやその時の状況によって、家族全員で引っ越すか、単身赴任のような形をとるかなど、今後相談していきたいです。

今後の目標を聞かせてもらえますか?

仕事では、ライティング業務を続けていきたいです。ジャンル問わず、読者にとって役に立つ、わかりやすい記事を届けていきたいですね。良い記事を短時間で効率よく書けるようになりたいと思っています。

また、長期的な目標は、海外で国際協力にも挑戦してみたいです。

HELP YOUにはリモートで仕事しながら、海外で国際協力のボランティアをしている人もいます。今は子どもも小さいので難しいですがいずれは現地で、ということも考えたいです。

HELP YOUは、子育て中や介護中であっても、自分のペースで仕事ができます。また日本だけでなく、世界中どこに行ってもキャリアを積み続けられるという安心感があります。場所にとらわれずに仕事ができるっていいな、とあらためて思いました。これからも、私なりのペースで仕事を続けていきたいです。

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編集後記

「HELP YOUの仕事は本当に楽しい」と語ってくださった久野さん。転勤や出産、育児といった環境の変化がある中でも、スキルアップと国際協力というご自身の信念に沿った仕事をしてきました。その根底には「私のできる範囲で周りの人を幸せにしたい」という強い思いがあるのだと感じます。

「将来は、HELP YOUで仕事をしながら、海外で国際協力にも挑戦したい」という考えも素敵だなと思いました。育児や介護、転勤などによってスキルアップを諦めてしまう方も多い中で、とても勇気づけられるお話をありがとうございました。

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