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結婚と出産を経て、クロアチアで子育てをする毎日

-前回の取材から2年近くが経っていますが、その後クロアチア人のパートナーの方とご結婚されたのですか?


田口桂さん(以下、田口):はい、2017年5月に結婚しました。交際当初から、お互い結婚を前提にという意思があったので自然に。



-ご結婚は日本で?


田口:日本です。取材していただいた後、私はビザの関係で半年ぐらい日本に帰国していました。それで夫に来てもらって、挙式はせずにブライダル写真だけ撮影、 あとは親族で集まって食事をしました。



-日本とクロアチアの両方で婚姻届を出したのですか?


田口:両方で提出しました。手続きが大変でした(笑)



-可愛いお子さんも誕生されたのですね。ご出産はいつでしたか?


田口:2017年11月で、もうすぐ1歳の誕生日を迎えます。スーパーで買い物していたりすると、よく「子ども大きいねー!」と声をかけられます(笑)クロアチアの人たちは世界的にも平均身長が高いんですけど、私が小柄なせいか子どもが特に大きく見えるみたいで。



-ご出産は、どちらの国で?


田口:クロアチアです。



-前回、クロアチアは医療がしっかりしているというお話でした。出産に関しても不安はありませんでしたか?


田口:そうですね。入院した病院の産科は建物が新しくきれいで、日本の病院と変わらない雰囲気でした。ただ、お腹にいる時からやはり子どもの体が大きかったので、帝王切開しようということになり、1週間の入院に。自然分娩の場合だと3日で退院できるんですけど。一度うちの子が泣き出したら、よその赤ちゃんも次々泣き出して、いつしかフロア全体が泣き声の大合唱になったことがあって。「気まずい、早く退院したい!」と思いました(笑)



-旦那さまは育児を手伝ってくれますか?


田口:手伝ってくれている方だと思います。夫は花を栽培する農家なので、会社勤めの人よりは家にいる時間が長い。大変な時に、ちょっと子どもを見てくれるよう頼むことはできます。

それから、夫の実家が近く、余裕がある時は義母が子どもを見てくれることがあります。徐々にそういう機会を増やしていきたいなと考えています。



-子育ての面で、クロアチアの環境は申し分がないですか?


田口:それが、日本と同じ保育園のシステムの問題を抱えていて。公立の保育園・幼稚園に預けるための条件が、点数制なんです。我が家の場合は私が外国人でかつ企業勤めではありませんし、夫も自営業なのでポイントが低くなってしまいます。そのため、私立幼稚園に預けようと思っているのですが、近所で評判の良い幼稚園は3年待ちなんです!ですから、子どもが生まれてすぐにウェイティングリストに名前を載せてもらいに行きました。3歳から入園できたらと思っています。


ディレクターに昇進。現在の仕事のスタイルは?

-現在はディレクターを務めていらっしゃるそうですが、経緯を教えていただけますか?


田口:最初は、仕事のやり取りをしていたチームリーダーの方が産休に入るので、代理をすることに。その後、とあるクライアントの難しい案件を半年間担当したんですけど、終わった時に運営から「チームリーダーになりませんか」という打診がありました。その時すでに妊娠していたので、「興味はありますけど1年以内には産休に入りますので、小規模であれば」とお話をしてお受けしました。

出産して、仕事に復帰したのは2018年1月ぐらい。産休は前後4カ月ぐらいでした。そして、2018年3月にHELP YOUの体制変更があって、ディレクターという肩書になり今に至ります。



-担当されているクライアントは、何社ですか?


田口:子どもを見ながら仕事をしなくてはいけないので、担当件数を控えめにしてもらい、今は4社です。とは言え、その内の2社が月契約100時間なので、携わっているメンバーの数も多く、依頼内容もボリュームがありますけど。



ディレクターのメイン業務として自分の中で一番労力を割いているのは、新規の依頼をルーティン化させること。メンバーの方たちに割り振って業務が回るようになるまでの体制作りです。

新しく依頼をいただくと、マニュアルを作成したり、業務フローを考えたり、一回自分で巻き取って作業をしてみて、それを希望されるメンバーさんに引き継いでいったり……。



-一から依頼業務を作り上げていく感じですね。


田口:そうなんです、新しい依頼がいろいろ入ると 案件のベース作りにリソースを割かないといけないですね。

リモートワークで働きながら、仕事を通してスキルアップが実現していく

-HELP YOUに在籍されて約2年半とのことですが、ご自分の中でリモートワークは定着しましたか?


田口:正直、慣れた感じはしないですね。やはり子どもがいるのといないのとでは、働き方や1日の時間の使い方が違うので。子どもができてから「大変だな」と思うことは増えました。

特に私の場合は時差がある(日本時間-8時間)ので、日本で深夜になる前に業務連絡など、大まかなところを終わらせておかなくてはいけない。午前中が勝負なんですね。

ところが、子どものお世話も午前中が勝負で(笑)朝起きて、ちょっとお遊びしてからお着替えして、食事をさせて……午前中からお昼寝をするまでに、いろいろあります。仕事で何か緊急対応が必要になると、焦ってしまいますね。

iStock.com/loeskieboom

-スキルアップのために、勉強されていることはありますか?


田口:HELP YOUの社内で開催されていたGoogleアナリティクス(GA)解析講座をオンライン受講しました。すごく勉強になりましたが、難しかったですね。


以前HELP YOUで、別の方が作成されたGAレポートを毎月データ更新するという業務を担当したことがありました。その経験から、こういうことを知りたい時はこの数値を見れば良い、といった基礎知識は身に付いたので、さらに掘り下げて勉強したいなと思っていて。社内でリクエストしていたところ、講座が実現したんです。

学んでみて、数値の異変に気が付く、その原因の仮説をさらに別の数値から読み解くといった深読みがいかに難しいか、実感しました。マーケティングの考え方も必要になってきますし。



-講座終了後、業務に反映したり、その影響で変化したりということは?


田口:覚えた知識を業務に活用できるようになりたいですが、まだそこまでは到達できていない気がします。

最終課題として提出したものが、自分で納得いくクオリティーではないので、年内にもう一度時間を見つけて取り組みたいと思っています。

ただ、GA解析講座は受講できて本当に良かったと思っています。なかなか自分で時間を作って独学するのは難しいですし、やらないと何事も学ばない。半分強制的に自分を追い込まないといけないのかな、とは思いました。



-他に、HELP YOU で新しく勉強されたことはありますか?


田口:HELP YOUに参加するまで、PowerPoint(PPT)での資料作成の機会があまりなかったんです。クライアントから依頼を受けたり、納品物を確認したりする過程で、以前よりもPPTへの理解が深まったと思います。PPTも社内で時々講座が開催されていて、参加できなくても過去ログを見ることができるので、それで勉強することも。


HELP YOUには、PPTの資料作成を得意とされる方が何名かいらっしゃって。そういう方の納品物はやはり素晴らしいです。

例えば、長くやり取りしてるクライアントじゃなくても、「こんな感じでこんな資料を」と言われたら即座に対応できてしまう。資料作成のスキルが高い方は、ある程度パターンがご自分の中にあって逆引きするように作っていけるんだなと、驚きました。

「この仕事が好きだと思う」フリーランスのディレクターとして成長中

iStock.com/xbrchx

-田口さんが担当されてるクライアントは、どんな分野の企業が多いのですか?


田口:インターネットを通じて、顧客に何かサービスを提供しているクライアントが多いです。



-前職(自社サイトのディレクター)のご経験から、クライアントに提案がしやすい?


田口:前職がそうだったから、とは感じていないですけれど。クライアントが運営しているサービスの目的を理解できるので、意識せずに経験が活かせているのかもしれないですね。



-ディレクターの仕事に楽しさを感じていらっしゃいますか?


田口:私はディレクターの仕事が好きですし、自分に合っていると思います。


それから最近特に感じているのが、HELP YOUの体制が変化する中で、工数やご契約をアップセルしていただいたりと、ディレクターにも営業センスが必要になってきていると思うんですね。企業でディレクターをしていても、マネージャー以上の役職にならないと予算感まで考えて調整や交渉をすることは求められない。今はそこを気にしながら仕事ができるので、自分として良い経験だと思っています。


これからの子育てと家庭のあり方。子どもに働く姿を見せられるリモートワークの良さ

-お子さんが誕生して、旦那さまと「今後こういう暮らしをしていきたいね」と話をされていますか?


田口:やはり子どものことでは、言語の問題があると感じています。私は日本語、夫はクロアチア語、そして夫と私は英語で会話しているので、この3か国語体制を続けていきたいね、と。一生懸命お互いに母国語を話すようにしています。クロアチアに住んでいるので、クロアチア語は遅かれ早かれ習得していくと思うんですけど、日本語も学んでほしい気持ちがあって。日本語環境の作り方や勉強法を調べて実践しています。日本の家族と会話ができないとかわいそうですし。将来の選択肢として、日本語ができると例えば中国語を勉強したいとなった時も、漢字が似ている分入りやすいと思うんですね。日本語はマンガやアニメ、映画など海外の子どもたちにも人気のコンテンツが豊富なので、楽しみながら勉強できると思います。



-そういう面では、田口さんがリモートワークで日本の会社と仕事されている様子を見ることも、良い影響があるかもしれないですね。


田口:確かに。私は家でリモートワークをして、夫は畑や温室で花を育てて、と子どもにとって「親がどう働いているのか」見えやすい環境ですね。子どもが将来職業選択をする時に、同じことを選ぶにせよ選ばないにせよ、参考になるのでは?と思います。


取材後記

前回のインタビューも好評だった田口さん。HELP YOUにジョインされて頭角を現し、ご活躍を続けてられています。出産後の忙しい時期にも関わらずGA解析講座で勉強されたエピソードから、楽しく熱意を持って仕事に取り組む姿勢を見習いたいと思いました。

HELP YOU オンラインアシスタントのインタビュー一覧