【weekly 働き方改革ニュース】作業員不足で終電時刻繰り上げに?

1週間のうちに起こった出来事やニュースの中から、仕事や働き方に関する話題をピックアップして紹介する「weekly 働き方改革ニュース」。JR西日本が、24時以降の終電時刻繰り上げを検討すると発表しましたが、その陰には鉄道の安全を守る現場での深刻な人手不足がありました。

ライター

佐々木康弘
札幌市出身、函館市在住。大手旅行情報誌やニュースサイト、就活サイトなど多数の媒体と契約するフリーランスライター。店舗・商品・人物の取材記事やニュース・芸能記事作成、広告ライティングや企業紹介など幅広いジャンルで年間100万字以上を執筆するほか、校閲も行う。「HELP YOU」ではプロフェッショナルライターとして活動。

作業員の環境改善のために終電繰り上げを検討

JR西日本は10月24日に実施した定例社長会見において、線路などの保守作業を行う作業員の労働環境改善を図るため、終電の繰り上げを検討していることを明らかにしました。

列車を安全に運行するためには線路などの保守作業が不可欠ですが、列車が走行している日中に作業を行うのは不可能であるため、基本的にどの鉄道会社のどの現場でも終電から始発までの夜間に保守作業を行っています。

ところが近年は、休みが取りにくい鉄道工事の現場は若い働き手から敬遠される傾向にあり、労働人口の減少も相まって深刻な人手不足に陥っているといいます。その一方で人々の帰宅時間は早まっており、深夜時間帯の鉄道利用が減少しているとのこと。

そこでJR西日本は深夜ダイヤを見直して24時以降を中心に最終電車の時刻を繰り上げ、1日あたりの作業時間を増やしたい方針です。これによって夜間作業の総日数が減り、作業員は休みを取りやすくなるとのこと。具体的な時期は今後の調整と検討を経てから決めるそうですが、保守作業員の不足は鉄道会社に共通する悩みであるため、今後同様の動きが他の鉄道会社にも波及していく可能性は十分あります。

 

60歳以上の働き手はパート・アルバイトを希望?

時事通信は10月25日、60代前半の働き手に希望する働き方を尋ねたところ、パートやアルバイトを希望する人が最も多かったとする記事を配信しました。これは厚生労働省の調査で明らかになったとのこと。

記事によれば、収入がある仕事をしている60~64歳の男女に働き方の希望を尋ねたところ、パートやある場合を希望する人は42.3%でトップ。以下、正社員(18.6%)、契約社員(13.8%)、嘱託社員(13.1%)と続きました。「60歳を過ぎたら責任の軽い立場で働きたい」「少しはのんびりしたい」という気持ちがこの結果に表れているのかもしれません。

60歳以上の働き手に対して企業が提供できる働き方も「パート・アルバイト」が61.0%で最も多く、企業側と働き手側の思惑が一致した格好です。とはいえ、60歳以降も現役としてバリバリ働きたい人も一定の割合で存在することから、企業側にも今後は高齢者の多様な働き方を受け入れる態勢が求められていくのではないでしょうか。

 

「女性は管理職になりたがらない」はもう古い!

女性管理職育成の専門機関を運営するリノパートナーズは、「女性は管理職になりたがらないというのは大きな誤解である」とする調査結果を10月25日に公開しました。

この調査は、企業に所属する男女社員1200名以上を対象に「女性の活躍推進」に関する意識を尋ねたもの。その結果、回答した女性の58%が「昇格したい」と答え、昇格に前向きであることがわかりました。

この結果について同社は「『女性はリーダーになりたがらない』『現状維持を望んでいる』と思い込んでいる男性管理職・女性管理職と、部下との齟齬が浮き彫りとなりました」と分析しています。社会に蔓延する、「男性だから」「女性だから」という画一的な見方に一石を投じる調査結果といえます。