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ママになっても、会社を辞めずに働き続けたい。でも、子どものこと、自分の体調のこと、家事のこと……なかなか思い通りにいかず、苦しい思いをしている方がいるかもしれません。

ソフトバンクC&Sでは、2015年頃から勤務制度を整え、社員の性別を問わずにリモートワーク(在宅)勤務ができるように進めています。実際に制度を利用しているママ社員2名の方から、リモートワークに踏み切ったきっかけや仕事の進め方についてお聞きしました。

週4日のリモートワークを実践するママ社員。 そのスタートのきっかけは?

ソフトバンクC&Sの販売推進部に籍を置く室橋祐里さんは、2年の産休育休期間を経て時短勤務で復職。週4日のリモートワークを行う現在も、10時~16時の時短勤務枠で仕事をしています。

●室橋祐里さん
2009年4月 新卒としてソフトバンクBB株式会社へ入社
2014月4月 ソフトバンク コマース&サービス株式会社へ出向
2014年10月 産休
2014年12月 第一子出産
2016年11月 復職し、現在の販売推進部に所属
2017年 3月 週1在宅勤務を開始
2017年 7月 週4在宅勤務を開始、現在も継続中

- 育休2年というのは比較的長いように感じたのですが?


室橋祐里さん(以下、室橋): 子どもが認可保育所に入れないという事情を会社に報告すると、期間を延ばすことができて、その最長限度が2年間です。ですから、最長期間まで休ませてもらって復帰しました。



- やはり保活が大変だったのでしょうか?


室橋:はい、すごく大変で。保活していた当時、自宅周辺は東京23区の中でも待機児童が多い地域で、1度目は第10希望まで出して全滅。復職時には一旦認証保育所に入れたのですが、その保育所が家から遠くて、また大変でした。その後無事認可保育園に転園できましたがやはり家から距離がありましたし、在宅日を増やせたことで時間の融通もきくようになったこともあり、この春からは延長保育のある 幼稚園に通っています。


- 在宅勤務を始めたきっかけは何だったのでしょう?また、その後、週1日から週4日に増やした経緯は?


室橋:復帰後、営業部から販売推進部に異動になったのですが、 新しい仕事に慣れてきたので、週1回の在宅勤務をトライアルで始めました。

その頃子どもが夜泣きをしていて、毎日睡眠不足で……。満員電車に乗ると気分が悪くなり、結果仕事を休んでしまうことが度々あったんです。心身共に苦しい状態で半年間頑張っていたのですが、会社として在宅を推奨しているのを知っていたので、上司に「在宅勤務を利用できないか」と相談したことがきっかけです。

実際在宅をしてみて、私の業務は家でやっても支障がないことが分かったんですね。上司が親身に相談にのってくれたこともあり、その後は週4での在宅勤務を了承して頂き、ちょうど1年ほど経ちました。私の業務は実績や市場データの管理など、ひとりでパソコンに向かう作業がメインなので、むしろ自宅にいる方が集中できる気がすることもあります。

「就業場所が変わっただけで、やることは変わらない」融通がきくからこそ大事にしたい仕事のルール

- 勤怠管理は、どうされているんでしょうか?


室橋:毎日仕事を始める前に、所属する課の全員に「これから始めます」とメールを送って、また終わる時にも「業務を終了します」と報告を入れています。



- お子さんの体調不良や行事で仕事を休みたい時は、普通に有給申請をするんですか?


室橋:そうなのですが、子どもが少し体調を崩したり湿疹がでた時などに始業前や終業後に病院へ連れて行く時間があるので、ほとんど仕事を休まずに済んでいます。熱などで園を休ませなくてはいけなくなったら半休にして、午後は近所に住んでいる実家に子どもを頼んだりしています。

それから幼稚園は親の出番が多いといわれていますが、午前中で終わるものが多いんです。ですから、午前だけ休んで午後は在宅勤務ができるので、融通がきいてすごく助かります。



- 在宅勤務で、メリットに感じていることは?


室橋:通勤に満員電車で片道1時間かかっていたので、体力的にも精神的にもストレスがなくなりました。それに加えて時間にも余裕ができることですね。



- 在宅勤務時に会社との連絡上で、不便と感じていることはありますか?


室橋:それはあまり感じていないですね。社内のコミュニケーションツールでチャットを利用していますが、チャットで連絡がきたら、優先してすぐに返事ができる体制を心がけています。



-在宅勤務の上で、工夫されていることはありますか?


室橋:気持ちの面で、社内にいて仕事をしているのと変わりなく過ごすようにしています。

場所が変わっただけで、やることは変わらない。家にいるからと気の緩みを起こさないよう、自分を律していますね。



-今の働き方に対するご家族の反応は?


室橋:夫は私の体を心配してくれていたので、余裕が生まれて仕事も続けられて、良かったねって言ってくれています。
あとは子どもが幼稚園に通い始めたことで、親子での関わりが多くなりました。大規模園なので近所で遊べる友だちもたくさん増えて情報交換もできるので、以前より地域のなかで子育て出来るようになったのが子供にとっても良い変化だと思っています。もちろん、保育園を経験してからの幼稚園で、それぞれ良いところがありましたが。

在宅勤務を経験して、週1回の出社日が楽しみに。在宅勤務は、一人一人に合った働き方を実現させることができる新しい働き方。

-もし、今後部署異動があって、担当する業務によっては勤務形態が変わるかもしれないとのことですが、極力週4日在宅のスタイルを続けていきたいですか?


室橋:はい、可能な限りは続けたいというのが希望です。子どもを最優先に考えたいので、一時は仕事を辞めることも覚悟していました。こうして在宅で働く環境に恵まれて、本当に感謝しています。



- 社内外問わず、在宅勤務を広めたいと思いますか?


室橋:そうですね。ワークライフバランスを考えた時に、プラス要素が絶対的に多いんじゃないかなって。在宅勤務を希望すれば当たり前にできる社会になったら、ひとりひとりに合った働き方が見つけられるんじゃないかと思います。

今は女性が仕事と家事と育児、全部やって当たり前のような空気がありますが、周囲からサポートが受けられない環境の方もいらっしゃる。そういう場合に、在宅勤務が可能であれば、チャレンジしてみてほしいと思います。



- 今後、在宅勤務を始める方へのアドバイスは?


室橋:やはり気持ちの緩みが出ないようにするのが大事だなと。在宅勤務だからラクみたいにとらえてしまったら、せっかくの機会を活かせなくなってしまうと思うんですね。

あとは、周りの人と交流を持って、評価をしてもらうためには、プラスアルファで仕事をしていく意識を持って働くことも大事だと思います。私は職場の人と対面で会話できる機会が週1回なので、なるべく挨拶や会話をするようにしたり、ランチで交流したりしています。今では、週1回の出社がすごく楽しみです。

妊娠中からトライアルで始めた在宅勤務。出産を経て、現在も週1回在宅勤務の日は自宅でデスクワークを集中してやる日に。

同じくソフトバンクC&Sで働く福島里奈さんは、広報室所属。2018年4月に産休から復帰されたばかりで、週1日の在宅勤務を利用しているそうです。

●福島里奈さん
2013年4月 第二新卒としてBBソフトサービス株式会社へ入社
2016年7月 ソフトバンク コマース&サービス株式会社へ出向し、現在も広報室に所属
2016年12月 妊娠中の悪阻がひどく、在宅勤務を開始
2017年7月 産休
2017年8月 第一子出産
2018年4月 復職
・復職後も週1ペースで在宅勤務を利用中
・仕事内容は社外広報をメインに広報業務全般に従事

- 在宅勤務のきっかけは?


福島(以下、福島):私の場合は妊娠中の悪阻がひどく、休みが重なってしまって。電車内のにおいがだめで、通勤できなかったんです。そこで上司が配慮してくれて、在宅を提案してもらいました。トライアルを始めたところ、ストレスが軽減されて、自宅ではリラックスして仕事ができたんです。安定期に入ったら今度は出社の割合を増やして、産休に入るまで在宅利用を続けました。

- 在宅勤務時は自宅でどのように仕事を進めていますか?


福島:デスクワークを集中してやる日にしています。プレスリリースの原稿チェックや資料作成などをまとめてやるのですが、自宅でひとりだと集中しやすいですね。
仕事を開始する際は一日の業務予定を書いて部のメンバーにメール連絡、終業時にも実際行った作業内容を細かく報告することがルールになっています。

ライフステージに合わせて、将来的にはまたフルタイム勤務を希望。

- 在宅利用をして、ご家族の反応は?


福島:夫はグループ会社に勤めていて制度が同じなので、夫も私とは別の日に在宅勤務をすることがあります。
その上、夫はコアタイムのないスーパーフレックス制度を使うことができるので、子どもが入園したばかりで発熱の多かった時期に、迎えに行ってくれたことも。

互いのストレスになるのでうちでは家事分担を決めていないのですが、唯一決めているのが朝保育園まで送るのは夫の担当。通常は、私が時短勤務なのでお迎えに行きます。



- ご夫婦で新しい働き方の制度を利用できる職場なんですね。


福島:そうですね。有難いことに会社の制度を利用して、家族で協力して家事育児を乗り切っている感じです。

子どもは気分次第なので、ママが抱っこしていないと泣いてしまう時も。その間夫は家事をしてくれますし、娘が夫に慣れてきた最近では、喜んで子どもの相手をしていますね。

子どもが生まれてから、在宅やスーパーフレックスの制度には家族で本当に助けられています。



- 将来的には、フルタイム勤務に戻ることも?


福島:時短でずっと働ける訳ではないので、私はいずれフルタイムで働きたいと思っています。
まだ子どもが小さく、これからどう育っていくのか、学童には入れるのかなど、まだまだ想像がつきませんが。



- 人によって将来的なキャリアへの展望も異なるようですね。


福島:時短にせず最初からフルタイムで復職する人もいますし、今後のキャリアを考えると、人によって選択は違うと思います。

私の場合は早く復帰したくてたまらなかった。
子どもと家に2人きりというのが、苦しくなる瞬間が産休育休中にあったんです。保活激戦区ではあったんですけど、募集人数が多い保育園を第一希望にして、実際入れたのでラッキーだったんだと思います。

在宅勤務を進めるコツは、タイムマネジメント。仕事とプライベートのバランス取りながら、実践する新しい働き方。

- 在宅のメリット・デメリットは?


福島:デメリットはほぼないと思っています。
オフィスが都心のため、どのルートで通勤したとしても満員電車で朝から疲れ切ってしまいます。そのストレスが全くなく、浮いた時間を家事にも業務にも回せるメリットは大きいと思います。

私の場合は、在宅の日の朝に浮いた時間でお惣菜のストックを作っています。自分で作った料理を一品でも食卓に出したいですし、達成感もあって。自分なりに仕事とプライベートのバランスがうまくとれている状態で楽しく働くことができている毎日です。



- 在宅で仕事を進める上で、工夫していることは?


福島:タイムマネジメントを自分でコントロールするという点でしょうか。

私は朝連絡する行動目標を、自ら高めに設定しています。極力たくさん業務をこなしたくて。在宅での作業は、在宅を使っていない人からすると見えない部分がありますから、精一杯の努力をして信頼してもらえるように。部署で週1の在宅を使っているのは私だけですが、「ママだから」「時短だから」ということなく、出産前と同様に仕事を振ってもらっています。理解して接してくれている部署の人たちには、有り難さを感じています。

新しいことを取り入れていくスピード感のある会社なので、在宅制度をどんどん広めてほしい、というのが今一番思っているところです。

【取材後記】「在宅時こそ業務に集中して頑張る、周囲の信頼を得たい」という真摯な姿勢

在宅勤務で働くママ社員2名のお話を聞いて、共通して「在宅時こそ業務に集中して頑張る、周囲の信頼を得たい」という真摯な姿勢を感じました。
在宅のメリットを実感しているからこそ、広く浸透してほしいと願っていらっしゃるようです。

在宅を通して社員同士の信頼関係がより深まる効果もあるのだとしたら、本人だけではなく会社にとってもメリットの大きい働き方だと思いました。