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ゲストのおひとりは、フリーランスや在宅ワーカー向けの総合キャリアサポートや、IT系の仕事を委託したい企業とフリーランスのマッチングの事業をされているホームワーカーズコミュニティ株式会社代表取締役 田窪亜矢さんです。

テレワークの現状や、昨年行った丹波市とのテレワーク推進事業における「お試し移住」の取り組みについてお話をお伺いしました。

総務省も後押しするテレワークとは?

ノマドワークやリモートワーク、在宅ワークなどの呼称の方が浸透してきていますが、日本でのテレワーク推進は15年ほど前から行われており、テレ(tele離れた)・ワーク(work働く)が語源になっています。

田窪さんによると「当初は企業のサテライトオフィス導入が主で、大手企業が地方にサテライトオフィスを作り検証。当時インフラ・仕組み等未整備なこともあって導入費用が大きく、ITベンダー系企業の参入に限られていた。

しかし、近年ネット環境の充実、SNSやスマートフォン、タブレット等機器の普及により、テレワークというのはサテライトオフィスのことだけではなく、離れて働くのであれば、在宅勤務、オフィス外での営業の残務処理、サードプレイスで仕事することなどもテレワークと呼び、働き方改革に有効と官民ともに導入をしはじめたのはここ数年のこと」だそうです。

テレワーク導入に必要な3つのもの

「実際に大手企業のテレワーク導入率はおよそ4割ぐらいあり(テレワーク協会調べ)、大手から普及し始めている」といいます。

その導入の際に必要とされるのが、「制度」「システム」「風土」。

「制度とシステムに関して大手企業は実績が上がっており、他の企業も追随する形で広まってきている。

しかし今、壁にぶつかっているのが企業風土。『テレワークをしている従業員は、本当に仕事しているのか?』というマネージャー陣の声がどうしてもある。成果主義を導入するなど、企業文化として浸透させるのに苦労する企業もある」とのことです。

地方でのテレワーク普及に向けて

大手企業では普及してきている一方、中小企業や地方ではまだ浸透しておらず、テレワーク自体知られていないのが実態です。

そこに注目した施策が総務省の「ふるさとテレワーク推進事業」で、これに採択されたのが、兵庫県丹波市とホームワーカーズコミュニティ株式会社で進めている「テレワーク推進プロジェクト 丹波でおためしテレワーク移住体験」。

テレワーク環境を構築し、人や仕事の流れを創出するもので、「都市部での今の仕事を抱えたまま、丹波に住んでみませんか?旅行よりも長く2週間~1ヶ月程滞在して移住体験をしませんか?」という事業です。

田窪さんいわく、「旅行をするのと、その地に住んで仕事をするのでは、全く違う」とのこと。地元の人とすすんで交流ができたり、移住に対してよりイメージがしやすいというメリットがあるそうです。

丹波へお試し移住、テレワーク体験から見えてきたもの

このテレワーク推進事業で移住体験をしたのが、本日もう1人のゲスト遠藤岳史さん(フリーランスデザイナー)です。

遠藤さんは、「閉鎖的な環境で育ち、地域に溶け込むという体験をしたことがなかった。でも地域のことに興味があって、どうしたら良いのか考えていた。その答えが丹波にあった」と語ります。

丹波という場所は、「キーマンとして周りの人を巻き込める方がいるため、受け入れてもらいやすかった。地域に入って行きやすい環境があり、いきいきと働いてる移住者の方や行動的な地域の人がいたことが大きかった」そうです。

移住体験を通して、「フリーランスの人には家で根を詰めてやる人もいると思うが、環境が変わるとクリエイティブさや発想力など得られるものも多いと感じた。労働とはきついものではなく、もっと自由であると良い。そのように世の中の価値観を変えていければ」と考えるようになったそうです。

 

テレワークを活用して自由な働き方を考える

場所を限定せずに、PCがあればどこでも働けるのがテレワークの良さ。それなら、自分が気に入った自分らしくいられる場所で働くのはどうだろうか。

人との交流や地域の魅力を味わう暮らしを送りながらも楽しそうに働いている人たちの姿を知ることで、働くということをもっと柔軟に捉えて良いんだと気づかせてくれるイベントでした。

今回のイベントを企画運営している湯山加奈子さんのインタビューもご覧ください。