• このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは「HELP YOU」の唐です。

前編では、プロジェクトの打ち上げを機に初めて顔を合わせたオンラインアシスタントの生田目さんと伊藤さんに、リモートでの仕事の仕方やその面白さを語っていただきました。後編は、会社勤めのときと今との違い、そのメリットや課題について、一緒に考えてみました。

『くらしと仕事』に「オンラインアシスタント日記」も書いている伊藤さん(左)と生田目さん(右)。クライアントさんとの打ち上げのために函館から上京してくれました)

在宅ワークは生活できるほど稼げるか?

唐:「正社員」ではない、という働き方を選んだときに、やはりネックになるのが福利厚生や報酬面だと思います。フリーランスで生活基盤を築けるくらい稼ぐということは、正社員のお給料の倍は欲しい。だから、「HELP YOU」としては、こういった働き方をしている人でも生活の不安が少なくなるくらい稼げる状態をめざしています。イロモノとしての「リモート(在宅)ワーク」ではなくて働き方の選択肢のひとつとして世間に認知されるようになればと。

伊藤: 確かに今はどうしても在宅ワークというと主婦のお小遣い稼ぎという印象がありますよね。「年間でこれだけのお仕事があるよ! これだけ稼げるよ!」というのが見えれば、皆さんももっと安心できるのかなと思います。

唐: 安定的な仕事があるとないでは全然ちがいますよね。会社員は毎月決まった額が収入として入ってくるので、それってとても大きいと、あらためて思います。

生田目: 私は主婦だから、このお仕事が続けられているというところはありますね。そのベースがあるからこそ。

伊藤: 私もそれに近いですね。旦那が生活費を稼いでくるから、自分の携帯代とお小遣いだけは最低限自分で稼ぐ、みたいな(笑) 扶養の範囲内で働くかどうかも、今迷っています。旦那からは「どうせ扶養から出るなら、もっと仕事貰ってきたら。もっとがっついて働いてみたら。」と言われていて (笑) でも、一か所に縛られずにお仕事できるというのは本当に良いですね。いま、おじからブログ記事の執筆を頼まれていて。時給1,000円で(笑) それでも自分が時間かけて書くより良いって言っていました。

(※その後伊藤さんは、函館新聞の記者の仕事も始めました。「転職? いいえ、増職です。-新聞記者になる、の巻-」

唐: おじさんの気持ち、わかりますよ〜。時間をお金で買うってことですもんね。「時は金なり」を地でいく感じですね。自分の時間が空くのならお金出しますよ、という人は増えていると思います。

伊藤: 特に都会はそうだと思いますよ。おじは札幌の人だから、自分が住む函館よりは時間の流れが速い気がします。

唐: 東京だともっとそれが顕著ですね(笑)

伊藤: そう! 東京はもう時空がゆがんでいると思います(笑) こちらとは時間の流れが違う。「HELP YOU」でお仕事を開始する前に、唐さんから「企業への最初のレスポンスを15分以内に頑張ってください」 と言われ……、「えっ15分!?」と驚きました。 「函館だったら、1日2日放置は普通ですけど!?」って(笑)

唐: そういった文化は、地方と都市部で違いがあるかもしれません。企業だったらだいたい1日以内に返信するという暗黙の了解のようなものがありますね。

伊藤: やっぱり時空が歪んでいるんですよ……。

離れていても、会社勤めの時よりも強い仕事仲間との絆

唐: 普段の業務を見ていて、いつも感心していますが、皆さんお互いのことを本当によく気遣っていますよね。「Aさんのとこのお子さんはもう小学生だけど、Bさんのところはまだ小さいから手がかかるぞ」とか。「Cさんは来週運動会があるらしいから、週末忙しそうだ」とか。

生田目: そうですね。皆さん同じ境遇の方が多いので想像がしやすい、というのもありますね。あとはお仕事に対するモチベーションとか。どのくらい働きたいのか、稼ぎたいのか、そういった部分もヒアリングしています。チームメイトについてここまで考えるってなんだか不思議ですよね。

唐: 普通そこまで考えないですよね。同じ部署の同僚だとしてもそんなに考えない。あなたの私生活は知らないです、というスタンスが多い。子どもが熱を出したとしても。「大変だね」くらいの感覚。在宅ワークだと、そのアシスタントを取り巻く環境すべてが、お仕事に直結してしまいます。だから、考えざるを得ないのだと思いますが、それが良いように作用している気がします。

伊藤: アシスタントさん同士の距離が近いですよね。チームに所属したばかりのころ、自分の仕上げたものを、チームリーダーがすべてチェックするのを見て、すごいシステムだとびっくりした記憶があります。

生田目: 私のときもチームリーダーが本当に皆さんのことを気遣ってくれる方だったので、それが染みついているのかもしれませんね。自然と自分も他の人に実践をしている、というか。

唐: そういう感覚は大事かもしれません。主婦の方は特にそうなのかなって。家事や育児などは基本的に誰からも感謝されないので、「労り」の気持ちが胸に染みるというか。

生田目: 感謝されないというか、圧倒的に子どもの存在がどうしようもないんですよね。本当に自分ではコントロールできない。近くにいるからこそ突拍子なく、やっていることを断絶せざるを得ない。やりたいけどできない、そういった葛藤が他の方もたぶん一緒なんだろうなって思います。

伊藤: 例えばですけど、「KT(家事タイムの略称)行ってきます」という一文ですべて伝わるのが良いですよね。皆さん似た状況にあるので、言わなくても伝わる感じがあります。夕方過ぎの時間帯に連絡して返事がなくても、きっと夕飯の支度をしているんだろうな~と待つ余裕がある。

唐: 同じ境遇の方とチームを組めたのは、良かったのかもしれませんね。

伊藤: 今回のデータ入力のようなお仕事は、すき間時間でも十分働けるところがすごいと思います。30分あったら3件か4件入力できるので、区切りもつけやすい。

唐: 確かに、主婦の方のすき間時間を考えると、1、2時間単位でお仕事ができるというのは大きいかもしれません。4時間くらい集中してがっと取り組まないといけないお仕事だとなかなか難しいですよね。小さいお子さんもいらっしゃるので、作業が断続的になり集中力も途切れる。データ入力のようなお仕事はそういう意味ではすごくいいかもですね。やりやすい。

生田目: そこまで頭を使わなくても良いというか、他のことを考えながら片手間でお仕事ができるのもいいなと思っていて。お鍋を火にかけたままとか、子どもを横目で見ながら、そんな感じにお仕事できています。

在宅ワーカーはスキルアップの機会をいかに得るか?

生田目:HELP YOU」に所属する前、在宅で仕事をしたいと思って自己流でコツコツと文章を書いていたりしたんですけど、このお仕事を始めてから余計にちゃんとライティングの勉強をしたくなりましたね。ライティングのテクニックのようなものをもう少し勉強したい。きちんと人に伝わる文章を書きたいな、と。本を読むだけではやっぱり頭に入っていかない。女性向けライター講座もあるので、一度そういったものも受けてみたいなぁーって思っています。いずれはと思いつつ、先延ばしになっていますが(笑)

唐: そういったものは、自分が書いたものを添削してくれる人がいないと、身につかないですからね。一方で、スキルを自分で身につけようと思ったら、かなりお金がかかりますから、いずれパワーポイントやライティングなどの講座を開くことも実は考えていますよ! 「HELP YOU」では今、オンライン広告チームという講座を設けています。「HELP YOU」の広告アカウントを実際に運用しながら学んでもらうという。

生田目: 今の広告チームは皆さん楽しそうに講座を受けていますよね。実際に広告運用をしていますから、身につき方が違うでしょうね。

唐: 楽しくスキルアップできるというのは非常に大切ですね。強制的にアシスタントに講座を受けていただいても、その方のやる気がないと無駄になってしまう。ついていけない、と思ったら自然に脱落してしまうじゃないですか。お尻を叩く人間もいないので。どうしたら、モチベーションを維持させ、スキルアップさせることができるのか。それはいつも考えていることですね。

生田目: その先に「仕事」がある、というのを伝えることが大切だと思います。この講座を受けることによって、具体的にこういったお仕事を持つことができるよ、といったような。

唐: そうですね。アシスタントに応募される方って、「ちょっとでもいいから稼ぎたい」、「即仕事がしたい」というニーズをお持ちの方が多いので、報酬が発生しない講座のようなものに意義を感じてもらえるかというと、難しいところもあって……。

生田目: 講座を受けるということは本来であれば、お金を支払わなければならないところですが……それをアシスタントに納得してもらうのが、難しいですね。

唐: アシスタント全員にコストをかけて教育していくのか、それともモチベーションやポテンシャルがあるアシスタントに限定的に教育していくのか、色々考えさせられます。アシスタントが報酬を得ながら、OJTでスキルアップできるという環境が最適ではありますよね。教えるのってものすごい体力がいるじゃないですか。「HELP YOU」の場合はリーダーが他のメンバーへの教育役も担ってくださっているので、とても感謝しています。

     

対談を終えて

気がついたら2〜3時間があっという間に経っていて、井戸端会議に花を咲かせている私たちでした(笑)。普段、アシスタントの方と仕事やライフスタイルなどについてじっくりお話する機会があまりないので、とても新鮮でした。特に、リモートワーク(在宅ワーク)が、彼女たちにとって「働き方」のひとつとして定着しつつあることを実感でき、すき間時間を活用してでも「働きたい!」、「スキルアップしたい!」という「熱意」が伝わってきたのが嬉しかったです。

世間的にもリモートワークの認知度が少しずつ高まってきたとは言え、まだまだ課題は山積み……。私たちとしては、リモートでの「職場環境」をどう整えていくのか、ということに今後もたゆまず取り組んでいきたいと思います。

HELP YOU」では在宅で働いてくださる方を募集中です。気になった方は、こちらを見てみてくださいね。