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移住をしたいけれども次の一歩が踏み出せない方のために、地方と東京を行き来して自分らしい働き方を実践するクリエイターが4つのLIFEをテーマに「未来の働き方」を語るイベント「Tokyo⇔Local Creative 5LIFE&5DAYS」(主催:デジタルハリウッドSTUDIO/『TURNS』(第一プログレス))。1日目のテーマは「旅をしながら仕事をするクリエイターLIFE」です。

旅をしながら働くために必要なことや考え方を、「流動創生事業」代表の荒木幸子さんにお話しいただいた前半に続き、後半では実際に旅をしながら働くゲスト2人と荒木さんによるパネルディスカッションが行われました。

「旅」のスタイルも職種も違う2人の旅と仕事とは

荒木: まずはお二人の自己紹介をお願いします。

古性のちさん

1989年生まれ。旅と生きるライター。「旅を仕事に」プロジェクト「旅、ときどき仕事」運営。温泉ソムリエの資格も持つ。世界・日本を飛び回り、居場所にとらわれない仕事を実践している。
Twitter - https://twitter.com/nocci_84

古性のち: フリーランスライターとしてライティングをメインに、旅をしながら働くことを目指す人たちを応援するサイト「旅、ときどき仕事」の運営や写真撮影など、さまざまな仕事をしています。もともとは美容師、カフェスタッフをしていました。その後、デジタルハリウッドでウェブデザインを学んで、EC事業を運営する会社にウェブデザイナーとして就職し、さらに1年後、ウェブ制作会社へ転職してウェブデザイナー兼ライターとして働きました。フリーランスとして独立したのは、2016年7月です。旅が大好きで、2016年は仕事をしながら17カ国を巡りました。

武田明子さん

1983年生まれ。大阪芸術大学グラフィックデザインコース卒業後、10年間制作会社数社にデザイナーとして勤務。2015年12月株式会社ヨハクデザイン設立。多拠点生活×仕事を実践中。メインオフィスは横浜、サテライトは岩手、愛媛、その他日本全国。毎日のライフログをInstagramで更新中。
Twitter - https://twitter.com/ac__co

武田明子:大学を卒業後はデザイナーとして、10年間で4社ほど渡り歩きました。その後、2015年に独立して「株式会社ヨハクデザイン」を設立し、「旅するデザイナー」として月の半分は車で移動しながら、日本各地を巡りながら仕事をしています。

ちなみに、この10日間くらいは移動をしていないのですが、なんだかソワソワしてしまって……体調もよくない気がしているんです(笑)。

荒木:移動していないと息ができないんですね(笑)。独立は、やはり旅をするためだったのでしょうか?

武田:実は、最初からこのスタイルを目指していたわけではないんです。きっかけは移住ツアーに参加したこと。自分の仕事は、日本のどこにいてもできるんだなということに気付いたんです。そこから旅をするようになりました。

荒木:武田さんは、デザイナーという仕事以外にも、旅先でさまざまな仕事をされているようですが?

武田:はい。農作物の収穫を手伝うバイトなどもしています。これは、「もしもパソコンや移動の車が壊れてしまったら、私は仕事ができなくなるな」と思ったことがきっかけでした。そこで、まったく関係のない仕事もしてみようと、地域と関われる仕事を初めてみたんです。いわゆる副業ですね。あとは、デザイン以外のこともできるデザイナーになりたいという思いもありました。

荒木:旅先で地域の人と関わるのは、旅の醍醐味でもありますよね。

武田:あとは、人に頼ることをしようという気持ちもあります。独立すると仕事が自分ひとりで完結してしまうので、いくら場所を変えてもやっていることは同じなんですね。それではつまらないので、せっかくなら訪れた地域に関わっていきたいなと思ったんです。

 

旅をしながらも仕事を得るためには、「オンリーワン」をどう発信していくか

荒木:ここからは、自分の理想の働き方を実現するためにはどうすればいいか。古性さんと武田さんが実践してきたことをパネルに添って聞いていきたいと思います。まずは、「仕事はどうやってつくるのか?」を教えてください。

古性:私はSNSからの依頼が8割です。そのうち、もともと知り合いだった人からの依頼が7割、新規の依頼は3割くらい。新規の依頼は、ブログ経由が多いですね。ブログやSNSは更新してもお金が発生するわけではありませんが、1年でも2年でも続けていけば、そこから私の強みや個性を発信できるので、結果的に仕事の依頼が来て価値が付くんです。ですから、Twitterは必ず1日3回、有意義な情報を提供するようにしています。

とはいえ、独立して間もなかった頃は2000~3000円くらいしか稼げませんでした。私は旅以外にも雑貨が好きなのですが、これらのライター募集を探しても1記事500円くらいのものばかり。これでは生活ができないので、自分とマッチしそうな会社に企画書を送ったりもしていました。

荒木:旅をしていると、クライアントが依頼をしにくいのではないかという疑問もあります。クライアントの近くにいないと、仕事がもらえないということはありませんか?

武田:そうですね。まず、自分が常にクライアントの近くにいるわけではないことを理解してもらわないといけない。以前は、「必ず月に何度かは出社してください」「打ち合わせには必ず出席してください」と言われることもありました。しかし、少しずつ私の働き方を理解してもらえるようになって、今では、いないことが前提で仕事を依頼されます。

荒木:今は、Skypeなどのリモート機能が発達していますから、どこにいても打ち合わせや会議に参加することは可能ですしね。ちなみに、遠くにいても武田さんに依頼する理由は何だと思いますか?

武田:私の強みは、仕事のスピードが早いこと。これは、前職で鍛えてもらいましたね。私のクライアントは代理店が多く、また、これらの仕事はスピードを求められます。あとは、どんな時間でも仕事を引き受けることでしょうか。夜中の3時に依頼の電話がかかってきても、引き受けてしまいます。

荒木:自分をどう売り込むか、相手にとってオンリーワンになることは大切ですよね。そういった個性を発信する手段として、SNSを利用することはすごく有効だと思います。

 

旅と仕事はどうやって両立する?

荒木:旅をしながら働くとなると、仕事と遊びのバランスやスケジューリングが難しいと思います。お二人がどうやって両立しているのかを聞かせてください。

古性:海外を旅していた時は、8時から16時まで働いて、その後は観光へ行って、帰宅して再び19時から24時まで働くというスタイルでした。気を付けていたことは、環境を仕事ができない言い訳にしないこと。そのため、移動する前にはWi-Fi環境や移動時間などをしっかり調べて、クライアントに迷惑がかからないようにしていました。

武田:最近は、トータルで一日の半分以上は仕事をしているような状況です。仕事を詰めすぎてしまっていますが、これからまた旅に出れば移動に多くの時間を使うことになるので、特に大変だという気持ちはありません。それに、私の場合はクライアントの都合があるので、自分で予定を組んでもその通りにできないことも多いのです。高速道路で移動中にデザイン修正の連絡がくれば、次のサービスエリアで対応したり、仕事の時間をカッチリ決めず、どこにいても柔軟に対応するというのは、私に合っているやり方だと思います。

しかし、これがすべてではありませんし、オンオフはしっかり切り替えないと無理だという人もいます。荒木さんが先ほどの講演で、「ライフスタイルはお弁当」だとおっしゃっていましたが、本当にそうだなと思いました。自分に合いそうな働き方を試してみて、合わなかったら戻せばいい。フリーランス自体が合わなければ、もう一度就職するのも有りだと思います。私自身も、もしも会社が立ち行かなくなってしまったら、いつでも就職しようと考えていますから。

荒木:ライターの古性さんとデザイナーの武田さんでは、働き方や両立方法にかなり違いがありますね。いずれにしても、働き方や両立については、実践してみないと分からない部分もありますし、また、やっていくうちに自分の働き方が確立していくこともありますよね。

 

「自分らしい働き方」は人それぞれ。大切なのは摩耗しないこと

職種や働き方のスタイルはそれぞれ違いますが、大切なことは摩耗しないことではないでしょうか。年を重ねるにつれ、体力はどうしても落ちてくるもの。多少無理がきいたことも、30代、40代となると難しくなってくることもあります。また、「自分らしい働き方」を見つけたとしても、それは常に一定ではありません。自分のライフスタイルの変化に合わせた働き方を柔軟に選べることが、理想の仕事なのかもしれません。

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