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まだまだ待機児童問題が解消されない現在、「子どもが保育園へ入園できるか分からない」と仕事を再開させることができない女性は多いのではないでしょうか。結婚、出産にともない会社を退職した女性へ、子育てと両立ができる仕事を紹介しているインブルーム株式会社では、2018年春、就業決定時から利用できる「えみのき保育園」を神奈川県川崎市に開園することが決まりました。そこで、同社執行役員の松尾実里さんへ、保育園の利用方法や開始時期、今後の展開などをお聞きしました。

写真はイメージです。iStock.com/ paylessimages

保育園と仕事を同時に紹介。病児保育も

インブルーム株式会社 執行役員 松尾実里さん

- 松尾さんも子どもを育てながら働くワーママですよね。このような保育園を開園するきっかけなどはあったのでしょうか。

私自身、出産を機に前職の仕事を退職したんです。3年の専業主婦期間を経て、もう一度働きたいと思ったのですが、前職は土日出勤や勤務時間の都合で復帰が難しく、他の仕事を探したものの、仕事が決まっていないと子どもを保育園へ入園させることができないため、なかなか社会復帰を果たせなかったという経験があります。この時から、保育園と仕事を同時に紹介できるようなシステムを作りたいと考えるようになりました。そこで、最初は自由な働き方ができるインブルーム株式会社に業務委託契約で登録して、主婦の人材営業の仕事を始め、今年から執行役員 として企業主導型保育園の立ち上げと運営を担当することになりました。そこから、企業主導型保育園に応募して、今年採用されることが決まったんです。

- 仕事が決まらないと保育園に入園ができない。待機児童数によっては、仕事があったとしても確実に保育園に入園できるかどうか分からないという状況を、打破できるシステムですよね。こちらの保育園へ子どもを預けて働くには、具体的にどうすればいいのでしょうか。

保育園のオープンは2018年3月下旬、募集人数は、企業様枠と地域枠(個人での利用枠)それぞれ15名を予定しています。入園説明会を11月19日に行いますが、当日から入園申し込みの受付を開始することになっています。働き先を探しているという方には、仕事のご紹介もいたします。

- 利用には、やはりインブルームさんから紹介された仕事をすることが条件になるのでしょうか。また、利用時間なども教えてください。

弊社を経由していない方でも利用可能です。その場合は、勤務先と弊社の提携が必要になりますが、提携時にいただく提携書も簡単な書式で、勤務先の印鑑を押していただくだけです。利用時間は、月~金曜日は7時から20時、土曜日は7時から18時、病児保育は、月~金曜日9時から18時です。

- 保育料は利用者のみの負担なのでしょうか。それとも企業側の負担もあるのでしょうか。

企業側の負担はございません。利用者が負担する保育料は、1才が43000円、2才が38000円、3才が33000円になります。それ以外の部分は弊社が負担をしています。もし、福利厚生として企業が負担できるというのであれば、企業と利用者で負担額を決めることも可能です。

 

子どもと女性を多様な形で支援

- 今後も保育園を展開していく予定はあるのでしょうか。

既に、同じ川崎市内の宮崎台で「保育園きのね」を運営しており、園児を募集しています。こちらは川崎市認定保育園になります。40年という歴史のある保育園なのですが、今年、経営者から弊社が引き継ぎました。2018年には、東京都世田谷区に保育園を開所していきたいと考えているほか、川崎市で民間の学童の計画もしております。

- 待機児童の多い世田谷区では、かなりの需要が見込めそうですね。また、「保育園の2階には、発達障害児向けのデイサービスと主婦ママフリーランスのためのシェアオフィスも併設予定」とも聞きましたが、こちらの具体的な利用条件などを教えてください。

放課後デイサービス・児童発達支援事業といって、すでに発達障害者向けのデイサービス「LA-OHANA(ラ・オハナ)」を開設しており、40名のお子様が通っています。こちらを移転するという形になりますが、デイサービスの利用には、受給者証が必要になります。

シェアオフィスは登録いただければ利用可能で、フリーランスの主婦ママに、ぜひ利用していただければと思います。仕事場としてだけではなく、ワークショップや起業支援、社会復帰のお仕事紹介なども積極的に行い、子どもと起業、地域の橋渡しに貢献したいと考えています。

- 最後に、子どもを育てながら社会復帰をしたいと考えている女性へ一言お願いいたします。

私も働くママです。自分自身を通して、さまざまな角度からたくさんの主婦ママの社会貢献を応援したいと思います。また、そのためにも、仕事と子どもの預け先が同時に決められる保育園の展開に力を入れていきたいですね。

共働きが当たり前となりつつある現在ですが、子どもを保育園へ入園させることができず、仕事のキャリアを築きたいのに、社会復帰ができないという女性が多いのも事実です。今後は、さまざまな地域で、仕事と保育園が同時に決まるようなシステムがどんどん展開されていくことを期待したいですね。