保育園ではなく幼稚園という選択肢 後編~幼稚園を上手に活用するために
※この記事の前編はこちら → 保育園ではなく幼稚園という選択肢 前編~幼稚園に預けて働くための基礎知識
仕事と両立しやすい幼稚園の見つけ方
空きがあれば年度の途中からでも入園できる保育園と違い、幼稚園はほとんどが4月の一斉入園です。
入園説明会は早いところは夏から始まり、秋の願書提出(入園手続き)時には、人気の園は朝早くから門の前に行列ができ、出遅れると希望の園に入れなかった…なんてことも。
希望の幼稚園に確実に入園するためは、早めの情報収集が大切です。
まずはインターネットで情報収集
教育方針や預かり保育の有無・実施する時間帯・料金など、基本的な情報を近所の幼稚園を中心にネットでチェックしてみましょう。
不明点があれば、見学会などの際に直接聞いてみるといいですね。
実際に足を運ぼう
通常保育より長い時間預ける予定だからこそ、説明会や見学会などは積極的に参加しましょう。
先生に直接預かり保育について質問すれば、その受け答えで「働くママに対してどれだけ理解があるか」がおのずと伝わってきますよ。
生の声を集めよう
児童館などでのママ同士の情報交換は、生きた情報が掴める絶好の機会。
特に上の子がすでに幼稚園に通っている(通っていた)人の話はとても役に立ちます。日頃からネットワークを広げておきましょう。
未入園児クラスに通ってみよう
最近では、「プレ」と呼ばれる未入園児(主に2歳児)を対象としたクラスを持つ幼稚園が増えています。
プレは、見学会や説明会以上に実際の様子を知ることができるチャンス。
中にはプレの生徒が優先的に入園できる場合もありますので、上手に活用しましょう。
プレから入園すれば、親子ともにあらかじめ園に慣れておけるメリットもあります。
幼稚園の先生やママたちと上手にお付き合いするコツ
先生やママたちとの良好な関係は、園での気持ちよい生活のために欠かすことはできません。
周囲の人たちと上手にお付き合いするためのコツをお教えします!
あいさつは積極的に
お迎えの時間が遅く、他のママさんと接する機会が少ないからこそ、すれ違う先生やママさんたちに積極的にあいさつをしましょう。
たとえその場では「あの人だれだっけ?」と思われたとしても、後々クラス替えで同じクラスになったりした時に、「いつも笑顔であいさつしてくれる人だ!」と思い出してもらえればしめたもの。
プラスイメージの貯金をしておくのです。
働いていることを言い訳にしない
役員決めなどの時、働いていることを理由に面倒から逃れようとすることは絶対に避けましょう。
専業主婦のママだって、下の子のお世話や両親の介護など、仕事並みに忙しいなにかを抱えているかもしれません。
「できる範囲で積極的に」参加する姿勢をみせましょう。
先生たちへ「感謝」の気持ちを忘れない
保育料を払っているからといって、「お客様」気分で接しては先生と良い関係は築けません。
良好な関係を築くポイントは、ズバリ「感謝」の気持ち。
いくら仕事とはいえ、時に残業でプライベートの時間を削ってまで子どもの面倒を見てくれる先生たちへ、「いつもありがとうございます」「遅くまで大変ですね」とこまめに声をかけてみましょう。
先生たちとの距離がグッと近くなりますよ。
そうした声かけを通じて自分たちのことを覚えてもらうと、子どもの様子を気にかけてもらいやすくなったり、仕事をしていることについて配慮してもらえたりと、先生たちが自分たちの味方になってくれますよ。
実際に預けて働いてみてわかったこと
ここからは、実際に子どもを幼稚園に通わせながらフルタイムで働いている私自身が感じたことをご紹介します。
メリット
1. 働くママと専業主婦のママ、様々な価値観を持つママたちと触れ合う機会が増え、視野が広がった
2. 子どもも、いろんな家庭で育ったお友だちと接することが増え、刺激を受けている
3. 保護者の協力が求められる幼稚園だからこそ、子どもの園での生活に深く関わっていける
1と2については、時に意見の相違で傷つくことも確かにあります。
しかしそれ以上に、幼稚園は私たち親子にとっていろんな価値観を知るきっかけを与えてくれていると、私は思うのです。
また、入園前に心配だった平日の行事の多さも、逆を言えばそれだけ子どもたちの活動に関わる機会が増えるということですので、仕事との調整は難しいものの、私は案外楽しめています。
デメリット
1.他の子の方が早く帰宅するので、寂しい思いをさせていることは事実
2.専業主婦のママさん同士が仲良くなっていく中、取り残された気持ちになる時がある
3.お昼寝がないので、夕方まで預けると子どもが疲れ切ってしまう時がある
1と2については、専業ママがいる幼稚園だからこその悩みと言えるでしょう。
自分自身の寂しさはある程度割り切れますが、子ども自身の寂しさを思うと、申し訳ない気持ちになるときはやはりあります。
しかし、帰宅後や休日は思いきり甘えさせるなど、メリハリのある育児を意識して、自分なりの愛情表現をしているつもりです。
仕事と家庭の両方と日々格闘している私の姿から、子どもなりに何かひとつでも学んでいってもらえたらいいなぁ、という願いをこめて。
働くママのスタイルも多様化してきた現代。
子どもの預け先についても、今まで以上に選択肢が増え、ママの働き方が自由になっていってほしいと、幼稚園にお世話になっている私は強く願うばかりです。
子どもが幼稚園のママが働くための参考記事
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