働き方改革はテクノロジーと共に |【第2回】 RPAを使いこなすために必要なスキルとは?

RPAを扱うのに必要なスキルと習得方法について解説します。

ライター

佐々木康弘
札幌市出身、函館市在住。大手旅行情報誌やニュースサイト、就活サイトなど多数の媒体と契約するフリーランスライター。店舗・商品・人物の取材記事やニュース・芸能記事作成、広告ライティングや企業紹介など幅広いジャンルで年間100万字以上を執筆するほか、校閲も行う。「HELP YOU」ではプロフェッショナルライターとして活動。

RPAを扱うのに必要なスキルとは

 

第1回でご紹介した通り、RPAはプログラミングが必要なツールではないため、業務を担当する現場レベルで使用できます。つまり、非IT部門でも十分に使いこなすことができます。とはいえ、RPAの浸透とともに、RPAに高い専門性を持つ人材「RPAエンジニア」の需要が高まりつつあります。

 

定型業務を自動化するロボットの作成自体は、簡単なものであれば2,3日の学習でできるようになるといわれます。しかし、個々の社員がやみくもに目の前にある業務をRPAツールで自動化していると、他の業務やシステムに悪影響を及ぼすなど、思わぬ弊害が生じる場合もあります。

 

ですから、RPAでロボットを作成する際には、改善したい業務と業務フローを正確に把握する能力や、情報システムに関するある程度の知識も必要です。また、ロボットは「作ったら終わり」ではないので、継続的に改善したりメンテナンスしたりできるスキルも必要となります。

 

RPAスキルを身に付ける方法とは

 

RPAツールのベンダーから学ぶ

 

RPAツールを提供するベンダーの多くは、操作方法の学習をサポートしています。たとえばパソナは、NTTデータグループとの協業で提供しているRPAツール「WinActor」のロボット作成や運用ができる人材を育てる「RPAエキスパート育成講座」を開催。

 

未経験者でも参加できるスターターコースでは、RPAの基礎知識とロボット作成を習得。実践的なスキルが習得できるラーニングコースも設けているほか、スキルアップのサポートを行う「RPAトレーニングセンター」の開設など、RPAエンジニアの育成を手厚くサポートしています。

 

社内で教育を受ける

 

一方、社内でRPA人材の育成に力入れる企業もあります。一例としてLIXILは、情報システムの開発経験がない業務担当者にRPAスキルを習得させる独自の教育を実施。研修と社内検定を経てスキルを習得したと認められると、社内公認の開発者になることができます。2019年1月の時点で、基本的な開発スキルを身につけた人材はグループ全体で約700人、このうち330人以上が社内検定を合格したとのことです。

 

外部の人材を活用する

 

比較的小規模の企業ではIT部門そのものが存在せず、RPAを導入しようと思ってもどこから手を付けてよいかわからない、といった現実もあります。いずれは社内でRPAエンジニアを育成するべきですが、導入時点では外部の人材に頼るのもひとつの方法です。

 

一例として、総合人材サービスのパーソルグループは昨年、RPA専門人材を育成・派遣する新サービス「RPAアソシエイツ」をスタート。パーソルテンプスタッフに登録する派遣スタッフにRPAに関する90時間の集中研修を受けてもらい、修了したスタッフをクライアント企業へ派遣しています。最近ではフリーのRPAエンジニアも登場しており、各企業からの引き合いが増えています。

 

スキルを身につけるための講座・資格

 

RPAを扱うことができるスキルを身につけるための方法をいくつかご紹介します。

 

RPAエキスパート育成講座

上でも紹介した、パソナが開講しているRPA人材育成講座。RPAの概念や操作などの基本を学ぶスターターコースと、実践に近い形で学ぶラーニングコースがある。スターターコース修了者限定のセルフトレーニングも提供。

 

RPAアソシエイツ研修

こちらも上で紹介した、パーソルグループが実施するRPA人材育成講座。パーソルテンプスタッフの登録スタッフのみ受講可。12日間で、RPAツールの基礎から実践、RPA開発者に求められる資質などを学ぶ。

 

RPA女子プロジェクト

オンラインで学べる女性向けの講座。IT初心者にも理解しやすいカリキュラムを組んでおり、オンラインコミュニティーやオフラインでの女子会など、他の受講生と交流を持てる仕組みがある。

 

RPA BANK

RPAを活用したロボット開発・運用を目的としたNTTデータ公認の実践型eラーニングニングやワークショップを提供するプラットフォーム。身近な例を使って簡単にロボット作成を体験できる。

 

UiPathアカデミー

完全無料のRPAオンライン学習サービス。RPA初心者から上級者まで学べるコンテンツを用意。トレーニングによるRPA開発の習熟度が測れる資格制度もある。