【第六弾】たまにはのんびりと。部屋にこもって読みたいテーマ別おすすめ本10選

2020年が始まり、急ぎ足で日々が過ぎる中、「あれ、本を読んだのいつが最後だっけ?」「最近、自分のために時間を使えていない…」と感じている方も多いのではないでしょうか。第六弾となるテーマ別おすすめ本10選、2月のテーマは「部屋にこもって読みたい本」です。小説・エッセイ・絵本&漫画をジャンルごとに紹介していますので、ぜひあたたかい室内でゆっくり読んでみてください。

ライター

Moeko
大阪府出身、神戸市在住。”産後再就職”の難しさを感じていた時に「HELP YOU」に出会い、現在は姉妹を育てながら在宅ワークをしている。好きなものは紅茶と活字とギター。

じっくりと読みたい小説

清く貧しく美しく

出版社

新潮社

出版年

2019年

内容抜粋紹介

30歳・ネット通販大手の倉庫で働く非正規の堅志と、スーパーでパートをする28歳の日菜子。二人はおたがいを守りあって生きていこうと決めた。だが、堅志に正社員登用の話がきたことをきっかけに、日々に少しずつ変化が訪れる―。

Amazonレビュー抜粋

読んでいて、思わず涙が出てきたり、堅志と日菜子を応援したくなる。しかし、堅志は世界的な通販会社の幹部になるチャンスを自らの意思で2度に渡って投げ捨ててしまう。若いうちはいいが、著者は二人のどのような将来を描いているのだろうか。堅志はアルバイトをしながら、作家の道を進んでいくのだろうか。また日菜子はレストランを経営していくようになるのだろうか。著者には、50歳、60歳となり、さらに老後を迎えた二人がどのような生活を送っているのか、是非とも書いていただきたい。と言うわけで、続編を期待しております。

 

ライターコメント

石田衣良さんの小説は、フィクションながら実際に身近に起こりうる内容で、自分だったらどうするだろう、と置き換えてみながら読むことがあります。また、現実と同じくハッピーエンドばかりではないからこそ、生きる勇気をもらえる気がします。

人によっては、モヤモヤする読後感を抱くかもしれませんが、ぜひゆっくりと読み進めてもらいたい一冊です。

 

母親ウエスタン

出版社

光文社文庫

出版年

2015年

内容抜粋紹介

いつも行く食堂で出会った女の名は、広美といった。気づけば死んだ妻に代わり、子供たちの面倒を見てくれるようになっていた広美。しかしまたある日突然、彼女は家族の前から消えてしまう。身体一つで、別の町へと去って行ったのだ―。家族から次の家族へ、全国をさすらう女。彼女は一体誰で、何が目的なのか?痛快で爽快な、誰も読んだことのない女一代記。

Amazonレビュー抜粋

母性とはなにか?考えさせられる物語。
子育てをしていて、ふと一息つきたくなったときに、おすすめです。
シリアスにならずに、ほっこりした気持ちになれるのが、原田ひ香さんの作品の好きなところです。
母を必要とする家庭に、こっそり入り込んで、愛を注いで、また次の家庭へ・・・
「母性」がテーマの作品では、胸がえぐられるようなキツイストーリーの本もありますが、こちらは人間の持つ「良い可能性」に焦点を当てたような、読んだあとにちょっと明るく元気に生きていける気になれるような、おススメの作品です。

ライターコメント

多様な形の働き方がある現在、家族の在り方もさまざまです。少し重たい内容もありますが、主人公の広美は逃げているようで、自分の幸せを追い求めているのかもしれません。

誰かのために身を粉にして生きるのではなく、自分自身の幸せ・楽しみ・好きなことも考えて生きていきたい。子育てや激務に疲れた・・と思った時に、ぜひ読んでもらいたい一冊。

 

あなた以外の誰かの生き方

天才たちの日課 女性編 自由な彼女たちの必ずしも自由でない日常

出版社

朝日新聞出版

出版年

2019年

内容抜粋紹介

草間彌生、ピナ・バウシュ、フリーダ・カーロ、アリス・ウォーカー、ヴァージニア・ウルフ、エミリー・ディキンスン、マルグリット・デュラス、スーザン・ソンタグ、ミランダ・ジュライ──
女性の作家、画家、デザイナー、詩人、アーティストは、いかにして日々「制作」に向かい、「生活」と「仕事」 の折り合いをつけていたのか。
大ヒット作『天才たちの日課』第2弾! 創作に打ち込むクリエイティブな女性たち143人の、惚れ惚れするほど鮮やかな/とても真似できない(してはいけない)ほどユニークな/頭を抱えてしまうほど並外れた、その苦闘が胸に迫る143通りの驚くべき試行錯誤。
それぞれの人物を特徴づける日々の日課や毎日のスケジュール、「仕事のお供」の嗜好品などはもちろん、創作に適した精神状態の保ち方や、自信がなくなったときの対処の仕方、さらにはいかに自分自身の場所や時間を確保したか、偏見や差別をどう乗り越えたかなど、とても他人事とは思えない切実な状況の数々は現代を生きる私たちにも大きなヒントになるはずです。

Amazonレビュー抜粋

ものづくりにたずさわってる私は、ずっと行き詰まってるような不安の中にいる。作品との向かいあい方、将来の展望、気持ちの折り合いのつけ方、具体的には時間の使い方などなど。その様々なヒントが、この本の中にはある。5世紀に渡る143人の、不条理な時代の中で、悪戦苦闘して闘い生き抜いてきた(現在進行形も含め)女性たち。彼女たちが囁きかけきて、側で応援してくれているようだ。
ひとり、1ページから2ページ、長くても4ページくらいにまとまられた各分野で名を残した天才女性たちの生き方を、とてもタイトにその人の魅力を伝えている。この本で今まで知らなかった作家やアーティストに出会える楽しみもあった。この人にこんな慣習や思いがあったなんて!という驚きの面白さもたくさん味わえる。
そしてなんといっても、各ページに散りばめられてる彼女たちが残した言葉たちがとてもいいのだ!誰かに話すのもいいし、心の宝物として、大事にしまっておくのもいい。

ライターコメント

143人の名前の並びには、きっとあなたが知る女性も含まれているはず。そして、そこに憧れの人物がいるのなら、積ん読しているだけで楽しみが増えるでしょう。

「クリエイティブな女性たち」の日課ですが、事務職・営業職として働く方や主婦の方にも実践できる生き方が盛り込まれた一冊。停滞感や閉塞感を感じた時に、ぜひパラパラとめくってみてください。現状を打破できるヒントが見つかるかもしれません。

 

まあまあ ふうふう

出版社

宝島社

出版年

2018年

内容抜粋紹介

昭和、平成、令和――輝き続けた稀代の名女優・八千草薫さんの書き下ろしフォトエッセイです。
大病とも向き合いながらも、笑顔を絶やすことなく、仕事にも自分自身にも「一生懸命、いい加減に」と向き合い続けた八千草さん。そんな八千草さんが、最後に綴った、「豊かな」歳の重ね方、「自分らしい」生き方――。

Amazonレビュー抜粋

さりげない言葉だけど、文章力の高さにはびっくりする。表現は美しく八千草さんの姿形そのものの美しい文章、聡明さがわかるエッセイだ。
自然に優しい、自然との共生を常に考えている姿勢に脱帽。今の温暖化に心痛めるのではないか、自然を愛しながら生き抜いた女優の素晴らしい1冊。

ライターコメント

女優の故八千草薫さんによるフォトエッセイ。表紙の写真からも、八千草さんの内面の美しさが伝わってきます。紡がれた言葉の数々に、自分の毎日の暮らし方や仕事への向き合い方を省みました。

どのように心豊かに生きていけるのか。過去・現在・未来のライフプランを計画立てる前に、思案するひとときを持ってみるのも良さそうです。

 

できない相談 ─piece of resistance

出版社

筑摩書房

出版年

2019年

内容抜粋紹介

なんでそんなことにこだわるの?と言われても、
人にはさまざま、どうしても譲れないことがある。
夫の部屋には絶対に掃除機をかけない女性、
エスカレーターを使わないと決めて60年の男性……。
誰もがひとつは持っている、そんな日常の小さなこだわり・抵抗を描いた38の短篇。
スカッと爽快になったり、クスッと笑えたり、しみじみ共感したりする38のresistance。
人生って、こんなものから成り立っている。
そんな気分になる極上の小説集。

hontoレビュー抜粋

ショートショート38編。
普通は見たり聞いたり体験した中で感じた事を一つのメッセージとしてエッセイに書くところを、ごく短い小説として描いてみた。そんな感じのする作品です。
副題に英語で”piece of resistance”~抵抗のひとかけ(何故かaが無い)とありますが、この方が内容をよく示しているようです。どこか頑なな人達が日常生活の中で引き起こす小さなトラブル。「ご苦労様!」「なるほど!」「あるよね!」「そう来ましたか!」「フム!」「ハハ!」「ヨシ!」「イェイ!」どの一編を読んでも小さな!の付いた一言の感想が頭に浮かびます。トータルでいえば38個の「だよね!」の集積。
大きな感動を生むような本では無いですが、ちょっと小粋で、寝る前に少しずつ読んで楽しむ、そんな本です。

ライターコメント

『カラフル』『みかづき』など数々のヒット作を生み出している森 絵都さんによる、初のショートショート。森さんの作品は、鋭い表現ながらも心が癒されます。

この本では日常を切り取った短いお話が集められているので、忙しい方は、鞄の中やデスクの本棚に忍ばせて、スキマ時間に楽しむのもおすすめです。

 

気楽に読める。琴線に触れる絵本と漫画

すずと、ことりと、それから わたし (おやこでよもう! 金子みすゞ)

出版社

フレーベル館

出版年

2019年

内容抜粋紹介

これから言葉を体得する子どもたちに、美しい日本語に出会ってほしい……。子どもと共に、若い親たち、祖父母、まわりの大人が一緒にみすゞの詩を楽しめる、新感覚の金子みすゞ絵本シリーズです。高畠那生が絵を、ナビゲーターをミュージシャンの坂本美雨が担当しました。各詩には、金子みすゞ記念館館長の矢崎節夫によるひとこと解説もついています。

hontoレビュー抜粋

私が初めて出逢った彼女の詩は、彼女がはじめて書いたという『お魚』。
“(前文略)けれども海のお魚は なんにも世話にならないし いたずらひとつしないのに こうしてわたしに食べられる。 ほんとに魚はかわいそう。”
これを読んだ時私はドキリとした。
それはこの詩が真実だから、である。
飾らない言葉。
くどさの無いすっきりとした流れ。
詩の優しさの中にひそむ意外な程の視野の広さ。
いろんな人に読んでもらって人それぞれの1番を見つけてもらいたいと思う。

ライターコメント

他言語習得が盛り上がる中、まずは母国語のマスターが大切だと聞くことも少なくありません。美しい日本語の詩を多数生み出しながら、働く女性でもあった金子みすゞさん。彼女の生涯を知ってから読むと涙が溢れそうになり、そして読みながら心温まる一冊でもあります。

また、聞く人を惹きつける詩は、Webマーケティングに欠かせない魅力的なキャッチコピー作成のインスピレーションの種になるかもしれません。絵本なので、「とりあえず何か読みたい!」という時にも最適です。

 

パリのおばあさんの物語

出版社

千倉書房

出版年

2008年

内容抜粋紹介

パリに暮らす一人のおばあさんが、昔を振り返りながら、いまを語る。フランスで子供から大人まで読みつがれている絵本を女優・岸惠子が初めて翻訳。

ともかくも、と彼女は思います。
「やりたいこと全部ができないのなら、できることだけでもやっていくことだわ」
—   本文より

Amazonレビュー抜粋

丁寧にくらしたいのに 思いもよらない事が起きて 心がカサカサささくれだってしまいそうな一日のどこかで そっと手に取って読みます。手に収まりやすく持ち歩きに便利な大きさがよいです。おばあさんの独り言に耳を傾けているような語り口と、ほのぼのとした穏やかな挿し絵が気に入ってます。軽いですが、しっかりとした装丁の絵本

ライターコメント

フランス女性の働き方については記事や書籍でよく目にします。こちらの絵本には、また少し違ったフランスの心豊かに生きる女性がいます。「慌ただしい毎日の中で、私はこのまま歳を重ねていくのかな?」「パソコンに向かう日々になんだか疲れた」と悩みがちな時に読んでほしい、優しい気持ちに包まれる一冊。

 

元女神のブログ(1)

出版社

講談社

出版年

2017年

内容抜粋紹介

人間と結婚した元「泉の女神」は、義理の父から「神々しさがなくなった」と言われ落ち込む。出産を機に退職したヴァンパイアは復職に悩む。元人魚は、人魚モデルとして活躍する友人の成功を素直に喜べない…。迷いながらも日々を生きるママとパパへ捧げる「大人のおとぎ話」。【元「泉の女神」のブログ(前・後編)】【吸血母さんの1歳児健診】【吸血母さんの保活決意】【元人魚のインスタ】【元人魚の同窓会】を収録。

Amazonレビュー抜粋

子育て中のママには是非読んでもらいたいと思った。作者が育児中からか、育児の描写が具体的。ファンタジーの世界と、ブログやインスタなどのSNS、待機児童問題など、目を背けられない現実問題と柔らかな非現実が入り乱れ、不思議な感覚。さらっと読めてしまう。

ライターコメント

女神・吸血鬼・人魚と、フィクションの世界に存在するキャラクター達が、現代のワーキングマザーと同じ悩みにぶつかり、くじけそうになり、また立ち上がるエピソードはノンフィクション。

「悩んでいるのは私だけじゃないのだから、頑張らなくては」ではなく、「私以外も悩むことなのだから、落ち込んだっていいんだ!」と心を軽くしてくれます。ぜひ多くの女性に読んでもらいたいと思い、選定しました。

 

シュガー – ma vie de chat –

出版社

飛鳥新社

出版年

2016年

内容抜粋紹介

一組の若いカップル。彼らの家にやってきては去って行った三匹の猫たち。
そしてとうとうシュガーとの出会いがやってきます。
過度の擬人化をすることなく、「こんなことしゃべってるんだろうなあ」と猫好きなら必ず感じる言葉を用いた、これまでにない猫主観のコミックです。

Amazonレビュー抜粋

サブタイトルの”ma vie de chat”は直訳すると「私と猫の生活」。原書では表紙下部にタイトルの”SUGER”を配する。だからシュガーの尻尾がGの形になっている。
5部構成で、ティム、ジェフ、カソナード、シュガー、ミルク&シュガーと夫婦の生活が綴られる。謝辞の欄にティムとジェフ、その他多数の飼い猫の名前がある。おそらくは作家の体験が多分に含まれており、何気ないエピソードにも妙にリアリティがある。ある若い夫婦と飼い猫たちの関係が数年間のあいだに緩やかに変わっていく様が愛おしく描かれる。

ライターコメント

パートナーと猫と暮らす毎日の描写を、穏やかに感じることができる内容です。海外コミックは読んだことがないという方も、モノクロで独特なコマ割りが面白いので楽しめるのではないでしょうか。

在宅勤務をしながら働けば、大切な人・動物との時間が増えるのか…と妄想したりも。

 

まとめ

今回は、寒い季節にのんびりと部屋で読んでもらいたい本を紹介しました。「2月は逃げる」というように、仕事や地域活動・子ども関連行事に追われ、慌ただしい毎日を送っている方も多いのでは?気になる本を読むことで、あなた自身が好きなこと・やりたいことの整理ができるかもしれません。