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もらえる年金、今の収入や働き方によってどのくらい変わる?

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20代、30代の方の中には、ご自身が老齢年金を受け取るころには、大した額はもらえないのでは…と考える方も多いでしょう。まずは、平成27年現在の年金の水準で、実際の額を試算してみましょう(それぞれのケースでは、付加年金には加入していないものとします)。

平成3年生まれ、25歳になるA子さんの場合

A子さんは未婚です。子どももありません。現在の月収は16万円です。仮にこの条件のまま、22歳から65歳の定年まで働き続けたとき、いったいいくら年金をもらえるのでしょうか。

基礎年金:780,100円 厚生年金:588,200円  合計 1,368,300円

昭和56年生まれ、35歳になるB子さんの場合

B子さんは既婚で、現在3歳の子どもが1人います。現在の月収は22万円です。22歳から65歳の定年まで働き続けたとき、いったいいくら年金はもらえるのでしょうか。

基礎年金:780,100円 厚生年金:808,800円  合計1,588,900円

では仮に、B子さんが結婚した30歳で専業主婦になっていたら、どれくらい変わるのでしょうか?

基礎年金:780,100円 厚生年金:150,500円  合計 930,600円

配偶者の年齢や子の年齢によっては加算もあり得ますが、現在の条件ですとこれくらい差が出るようです。前編で示した通り、高齢夫婦(無職)の世帯が必要とする年間の費用は、約285万円でしたね。B子さんが定年まで会社勤めを続け、B子さんの夫の収入がB子さんと同程度であれば、定年後のB子さん夫婦の年金合計額は317万円を超えることになります。

一方B子さんが結婚後専業主婦になっていたらB子さん夫婦の年金合計額は250万円程度になります。

なお、A子さんとB子さん(仕事をやめなかった場合)を比較すると、月収によってもかなり年金額が変わってくることが分かります。A子さんは、頑張ってスキルアップしてお給料を上げることができれば、老後の生活によりゆとりができますね。

これからはもらえる年金の額が減っていく?

注意しなければいけないのは、上の試算が今の年金制度を元に計算した金額であるということです。

2014年に政府が発表した今後の年金財政の見通しによると、これからおよそ30年かけて、基礎年金は3割、厚生年金は2割、受取額が抑えられていくとのこと。前編でで確認した、老後の夫婦世帯の年間支出額285万円を年金だけで賄うのは厳しそうです。

また、現在老齢年金は65歳より受取りというのが基本になっています。(減額して繰り上げ受給、増額して繰り下げ受給も選べます。)しかし、多くの企業が定年を65歳に引き延ばそうとしていますし、年金の受け取り時期も60代後半、あるいは70歳、という時代になるかもしれません。今の若い世代が高齢になる頃は、受給開始の時期が遅くなる、というのは覚悟しなければいけないかもしれません。

あなたの将来につながる働き方を

あなたは老後、どんな服を着て、どんな家に住みたいですか?  その理想を叶えるためには、今のうちに貯めておく、夫婦で受け取れる年金額が少しでも増えるような働き方をする、そんなことを検討する必要があるかもしれません。 今この瞬間を、すべて老後にささげる必要はありませんが、今とつながる将来にむけ、 少しでも意味のある働き方ができたらいいですね。

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