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私の住む函館も、太陽が照りつける暑い夏の季節がやってきました。

最近、東京の仕事はもちろん、在住の函館で受ける仕事に関しても、オンライン上のやり取りが増えてきました。今は集中して仕事に注ぐ時間を、少しでも増やしたいと思っています。

さて、そんな風に「いい波に乗ってきたな。ここでパワーを増量したい!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。今回は、自分の仕事力をアップさせるヒントを本から探してみました。

スピード感を養うために『即答力』

以前別の著作(働くわたしの本棚7「伝わるちから」)をご紹介した松浦弥太郎さん。一般的なビジネス書より柔らかなトーンで読みやすく、著作も多いので、気になるテーマの本を見つけると手に取ってしまいます。

「即答力」という言葉から、「すぐレスポンスすること。何でも迅速に対応する、ってことかな」と想像されると思いますが、一概にそれだけではありません。物事に対する反射力を磨いておこう、というのはひとつの正解なのですが、掘り下げて「チャンスがやって来た時に、きちんと受け取ることができるか?」というのがポイント。いろんなことに受け身で漫然と過ごしていたら、いざチャンスが来た時にキャッチできないかもしれない、そのための姿勢をつくっておきましょうね、というメッセージを感じます。

 たくさんのことが自分のまわりで起きていることは、あなたもうっすらと感じているでしょう。しかし「でも、関係ないし」と切り捨てているのではないでしょうか。
(中略)
 しかし、一見関係なさそうな問題が、あるとき仕事に結びつくこともあります。何気ない問題意識がきっかけでヒット商品が生まれることもあるはずです。
(中略)
カフェで注文したいのに、なかなかお店の人が来ないのなら、腹を立てるのではなく問題点は何か考えてみる。「お客さんの数に対して店の人が少ないのか」「サービスに慣れていないのか」「やる気がないのか、店の教育が悪いのか」と思いを巡らします。
via 『即答力』より

日常のちょっとした出来事でも、「自分だったらどうするかな」とケーススタディと捉えれば、意識が変わりますよね。視点をちょっとずらして考えることで、イライラするような出来事さえも、自分のためになるかもしれません。

即答力

論理的思考をトレーニングで育てる!『1分で話せ』

企業内大学ヤフー・アカデミア学長である伊藤羊さんの著作「1分で話せ」。
タイトル通り、すっきりと主張が整理された面白い本でした。ご自身がソフトバンクの孫正義氏の前でプレゼンをして、褒められたというエピソードにも触れられています。

内容としてはより伝わりやすいプレゼンテーションをするための指南本ですが、文章を書く時や普段の会話にも応用できそう。

どんなにプレゼンがうまくなっても、こちらの言うことを100%理解してくれる、なんてありえません。
 私も「伊藤さんのプレゼンはわかりやすい」「心に響いた」とおほめの言葉を頂くことはありますが、そもそもの主張のところを理解いただいていなかったり、「さっき言ったんだけどな」ということを質問されたり、誤解されて伝わっていたりすることは今でもあります。
 だからどんなに相手が好意的に聞いてくれても、自分がどんなに完璧なプレゼンをしたとしても、自分が話したことがすべて相手の頭の中に残っているということは不可能だと考えています。
via 『1分で話せ』より

自分の中で何度も何度も練習して、あるいは工夫を凝らして「よし、これで完璧だ!絶対わかってもらえるだろう」と思っていても、それは不可能だということ。
なんだか脱力してしまいそうですが、どこかでそういう俯瞰した気持ちを持っていると、ラクになる部分があると思います。

「じゃあ、どうしたらより伝わるようになるかな」と考えることをやめない。何かを伝えたい相手が、自分とはまったく違う思考回路の持ち主だったとして、「どんな反対意見を出してくるだろう?」と推しはかる努力をするのもひとつの方法ですよね。


以前あるプロジェクトのお手伝いをした時に、メンバーのひとりがトラブル続きの状況を達観して「今日は何が起こるのか、軽く楽しみ」と言っていました。大変な中でもそんな風にどっしり構えている彼女が、とても頼もしく見えたものです。

『1分で話せ』には論理的なプレゼンの骨格を作るフレームワークや実践的な例も載っているので、いろんな場面で参考になる一冊だと思います。

1分で話せ

『ストレッチ』今あるリソースをムダなく活かすには?

仕事が順調なのはうれしいけど、タスクが多すぎて自分の手に負えない……(まさに今の私です)。そんな時、リソースを増やせば問題解決ができるのでは、と思いがち。例えば、便利な家電を買っちゃおう!とか(笑)。それが良い結果を生む場合と、解決に結びつかない場合があるかもしれません。リソースを増やさなくても、家事であれば家の中のモノを減らして掃除や管理を楽にする、家事自体の手順を簡略化してしまう……他にも方法はあるでしょう。

『ストレッチ~少ないリソースで思わぬ成果を出す方法~』は、どんどんリソースを増やして拡大していこう!という考え方に警鐘を鳴らしています。

「絶えず何かを追い求める」アプローチを、私は「チェイシング」と呼ぶ。チェイシングに依存しには目もくれない。その意思決定や行動は一見合理的に思えるが、じつは最悪の結果を招きかねない落とし穴が潜んでいる。
via 『ストレッチ』より

今持っているリソースを眠らせていないだろうか?気が急く時ほどいったん立ち止まって状況整理をすると、良い解決方法が思いつくかもしれません。


本の終盤で、ストレッチを実践するための12の方法が紹介されています。その中で私が「これはいいな」と思ったのが、トレーニング⑩「半年の計を立てる」です。

意を新たにするのはなにも新年だけでなくていい。医療ジャーナリストのリンダ・アンドリュースは、七月四日の合衆国独立記念日にも誓いを立てる。いわく年末年始の準備、親戚とのつきあい、シャンパンの飲みすぎによる二日酔いなどのストレスがあると、決意しようという気がなかなか起こらない。でも年半ばの七月四日なら、年末年始よりずっと冴えた頭で考えられる。それに、新年の決意がどうなったかを振り返ることもできる。
via 『ストレッチ』より

新年の新鮮な空気の中で、つい背伸びの目標を立てがちな私は(笑)、年の半分が過ぎた今ごろに、来た道を少し振り返って軌道修正してみるといいのかも。

もっとがんばりたいんだ、というタイミングは、自分がレベルアップできるチャンスでもあるのだと思います。基本に立ち返ってもよし、合理化を目指してもよし。自分に合う方法を見つけたら、一気に加速していきましょう。

ストレッチ 少ないリソースで思わぬ成果を出す方法