「人は生まれながらに自分を成長させる力がある」“自信”を“自立”へ導くモンテッソーリ教育

高橋サチが送る「わたし」らしい働きかた講座。「仕事」で磨かれたスキルを「くらし」にも活かす。ライフワークシナジーを体現するためのヒントをご紹介いたします。

ライター

高橋サチ
東京都在住。『わたし』らしい働き方カウンセラー。コーチングで誰もが持っている得意を発揮できる社会に貢献したい!に挑戦中。プライベートでは育ち盛り2男1女の母。

自分でいうのもなんですが、実は手先が器用なんです

私は、細かい作業が好きで手芸やお裁縫、DIYが実は大の得意。手先の器用さについては、母親になってからメリットを感じる場面が多くありました。何でも「手先の器用さ」というのは両親からの遺伝だという説もありますが……両親から想像するに私の場合は遺伝ではないことは確か(笑)ある程度のレベルまでは幼児期の環境や繰り返される訓練で身につけられるものではないかな、と個人的には思っています。そんな自分の手先の器用さのルーツをたどっていると、子どもの頃に夢中になった「遊び」をふと思い出しました。

 

「おしごと」と呼ばれていた遊びとは?

今でも鮮明に覚えている、あの遊び……。私の通っていた幼稚園ではその遊びを「おしごと」と読んでいました。画用紙に描かれた絵のアウトラインに小さな穴が等間隔で開けられていて、そこを毛糸針で縫っていくというものです。それがすごく楽しくて「おしごと」がある日を心待ちにしていたのを今でもよく覚えています。

あの遊びはいったいなんだったのだろう……。調べてみると、それは「モンテッソーリ教育」の一環だったことが分かりました。

 

「モンテッソーリ教育」とは?

 

モンテッソーリ教育というのは、イタリアの医師で教育者のマリア・モンテッソーリが、子どもの観察から確立した“自立”と“集中力”を養う教育法です。史上最年少棋士、藤井聡太七段やマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、米国のオバマ前大統領なんかも幼少期の学習法として取り入れていたそうで、世界的にも支持されている教育法の一つなのだとか。

 

モンテッソーリ教育は、「子どもは自らを成長、発達させる力を生まれながらに持っている」という「自己教育力」が前提となっています。自己教育力により子どもは自信をつけ、自立していくことができるという教育理念。大人の役割は、子どもを見守り観察することです。子どもが自分一人の力で最後までやり遂げられるように、必要に応じてサポートをします。「答えは相手のなかにある」「自己成長を促す」というコーチングにも近いものを感じました。

 

おしごと「縫いさし」を試してみました

 

モンテッソーリ教育では教具を使った活動のことを「おしごと」と呼んでいて、それが自己教育力を育てる手助けになるのだそうです。私の記憶に残っていたあの遊びは、「縫いさし」という「おしごと」のひとつ簡単に教具を手作りできそうだったので5歳の娘にさっそく試してみました。

 

「おしごと」をする際、モンテッソーリ教育では子どもに言葉での説明はしません。先ずは大人が実際にやってみせるのだそうです。ゆっくりと、分かりやすく、子どもがじっくり観察できるように手本をみせます。子どもが作業に入ったら、大人は口を挟まず見守ります。子ども自身が手助けを必要とした時だけアドバイスをし、自分の力で最後まできるようにサポートします。

 

見た目は地味な「縫いさし」ですが、折り紙やあやとりなどの手先を使う遊びに興味を示しだした娘にはとっても楽しいようです。ひとつの作品ができあがると、またすぐに次のものにチャレンジしたくなるようで達成感と喜びを味わいながら夢中で作業をしていました。

 

そんな中、ある日、立ち寄った100円ショップ。「縫いさし」教具に似たフェルトのミニバック作製キットを見つけました。帰宅するとさっそく製作に打ち込む娘。今まで練習してきた甲斐あってか、あっという間に一人で完成させました。そして、「これ、自分で作ったの」と自慢しながらミニバックを持ち歩く娘の姿は自信に満ち溢れています。この“自信”が“自立”への一歩となりますように。

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