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2016年に発表された働く女性にとってベストな国のランキングで、日本は下から3番目に位置づけられました。低評価の理由はなぜ? トップはどこの国だったのでしょうか?

英国エコノミスト誌は2013年から3月8日の国際女性デーに「ガラスの天井(glass-ceiling:働く女性にとってキャリア形成の妨げになる見えない壁)」ランキングを発表しています。ここでは日本がどのような位置にいるか紹介します。(2017年に発表されたランキングについてはこちら:日本の順位はどうしたら上がる?働く女性にとってベストな国ランキング2017

「ガラスの天井」ランキング指標

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現在、ガラスの天井ランキングは29カ国をカバーしています。各国のスコアは高等教育を受けた男女の数、女性の就業人口、男女の賃金格差、管理職に就いている女性の割合、など10個のインデックスを加重平均したものです。

このインデックスに今年から父親が産休を取る週数が新たに加わりました。父親が育児休暇を取る国ほど、母親が仕事に復帰しやすい、女性の就職率が高い、男女の賃金格差が低いという調査結果が出ているからです。

働く女性にとってベストな国ランキング

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では、2016年の働く女性にとってベストな国ランキングを紹介しましょう!

ガラスの天井

上位は当然のことながら、北欧諸国です。アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、が上位を占めます。アイスランドは上場企業の役員席の44%を女性が占めており、5位のハンガリーでも、母親は71週間の有給休暇がとれるなど、女性の進出が目覚ましく、働く女性のために環境が整えられています。

一方下位には日本、トルコ、韓国がランクインしています。日本はワースト3位でした。これらの国では、男性が女性より学歴があり、上級職にいることが多く、男女の賃金格差も大きい可能性が高いです。

エコノミスト誌によれば、日本と韓国は育児休業制度が比較的充実していますが、それは高齢化社会における労働力不足への対策だと見られています。それ以外の働く女性にとっての環境は、北欧諸国に比べてかなり遅れをとっています。

働く女性の実態

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ランキング上位に位置している国でも、女性がより働きやすくなるためにはまだまだ改善の余地があります。それは、やはり出産という壁があり、まだまだ女性の上級管理職の割合は低いからです。

それでも上位国は議会で女性が40%以上占めており女性が仕事復帰しやすい環境を整えていたり、女性の産休・育休が日本よりも長く取れたりと女性が仕事と家庭を両立しやすくなっています。

日本でも2010年に法律が改正され、従来子どもが1歳になるまでだった育休が、父と母との両方が取得する場合には、子どもが1歳2ヶ月まで延長できることになりました(パパママ育休プラス制度)。しかし、その制度がどれだけ利用されているかは皆さんもご存知の通りです。日本にはまだまだ環境が整備されていないのが事実です。

女性が働きやすい国になるためには

日本でも産休中の給与の保証を増やしたり、複数回に分けて取れるようにしたりしたら、男性も育休を取りやすくなり、女性の仕事復帰がしやすくなるではないでしょうか?

一人の女性がガラスの天井を突破したら次の人が追随しやすくなるというデータもあります。ガラスの天井の突破を目指してみんなで頑張っていきたいですね!

(参照データ:Daily chart: The best—and worst—places to be a working woman | The Economist