わたしらしく働く〜今のライフスタイルにあった働き方を実現するためのリモートワーク〜

時代の変化のなかで、各人が多様な生き方を選択できるようになってきました。同時に、働き方も多様性を増しています。この記事では、様々なライフステージにいるかたが、どのようにリモートワークを活用し、くらしと仕事の調和を図っているのかということについて解説します。

ライター

くらしと仕事 編集部
こちらの記事は「くらしと仕事 編集部」によって執筆・編集を行っております。記事の内容について修正・加筆を希望されるかたはお問い合わせよりご連絡ください。

育児ママのリモートワーク

産後の復職はハードルが高い

育児中の女性は家事と育児を両立させなければならないため、フルタイムでお仕事をすることはとても大変なことです。特に産後だと体調も不安定なので、産前と同様に働けるとも限りません。復職したとたんに体調を崩してしまっては、育児や家事を両立させることもできなくなってしまいます。たとえ時短勤務にしたとしても、毎日の生活はバタバタしてしまい、心に余裕を持った生活ができないでしょう。リモートワークを活用することで、心身ともにバランスの取れた生活とワークスタイルを実現することができ、マイペースに産後の復職へ繋げることができます。

育児ママにとってのリモートワークのメリット

育児中のリモートワーカーのママの多くは「子供のそばで仕事ができる」ということにリモートワークのメリットを感じているようです。未就学児の子どもたちは、体調を崩しやすく、通院や看病のために仕事を休まなくてはならない場面が多くあります。また、保護者会・個人面談・PTAの集まり・授業参観などの学校行事も増えてくるため、仕事をしていると満足に参加できないことも。そこで、リモートワークを選択することで、育児の合間に仕事を進めることができるようになります。子どもが体調不良になったとしても、自宅で看病しながら仕事を進められ、時間のコントロールが自分で行えるので、子どもの学校行事にも参加しやすくなります。

リモートワークは小1の壁の解決策!

世間で言われている「小1の壁」。子どもが小学校に入学することで、保育園よりも学童保育のほうが預かり時間が短くなります。また、宿題や小学校の授業準備など子どものフォローが増えること、人間関係や環境の変化により子どもの心理的なケアが必要になること……などなど。母親業が一段と忙しくなるのが、小学校入学前後なのです。そもそも「小1の壁」とは、従来の働き方を継続することで、家庭と仕事との両立が難しくなってしまい、退職を余儀なくされるという母親が増えている状況をいいます。このような場合に、リモートワークのメリットを十分活かして、家庭と仕事を両立させることが可能になります。また、子どもが学校生活に慣れるまでしっかりとサポートしながらも、空き時間に仕事を進めることができるようになるのです。

 

介護とリモートワーク

介護

介護と仕事を両立させることは大変

近年、「介護離職」という言葉があるように、1年に約10万人もの人が介護を理由に離職しているという現状があります。介護が必要になった人の介助量の程度にもよりますが、介護によって働く時間や自分の時間が制限されるという人は多く、介護と仕事の両立がいかに難しいことであるかということが良く分かります。介護の内容によっては、認知症の程度が重いため、ほぼ1日中付き添っていないといけないという場合もあります。デイサービスやショートステイなどの介護サービスを利用したとしても、外出時間や宿泊日数が限られているため、フルタイムで働き続けるのは難しくなります。パートタイムで勤務したとしても、自分の時間や家事の時間を十分に確保できないため、落ち着いた生活を送ることができないことも。介護老人施設を利用するにも毎月多額の入居費用が必要になってくることや、定員オーバーで入居できる施設が無いということもあります。介護を行う人にとっても、時間に余裕を持って介護を行いながらリフレッシュする時間もつくることが、介護を長期的に継続するためには必要です。そこで、リモートワークを選択することで、働く時間を調整しながら介護やリフレッシュの時間も作ることができるようになります。

介護中にリモートワークを取り入れることのメリット

介護生活にリモートワークを取り入れることで、働く時間を調整したり介護サービスの時間が限られていたとしても、サービス利用中に在宅で仕事を進めていくことができるようになります。介護サービスが終了してからは自宅での介護の時間に専念することができますし、介護の合間に仕事を進めることもできるのです。また、介護が必要になる時間は日中のみではありません。夜間に目を離していると危険なこともあるため、夜通し見守る必要があったり、徘徊に付き添わなければならないという場合もあります。夜間の介護は心身ともに大きな負担がかかるのですが、リモートワークでは、基本的に仕事時間が限定されていないので、日中に休息するなどしっかりと体力を回復させることができるのです。時間に縛られていないということは夜間の介護の合間に仕事を進めることもできるので、介護の必要度に合わせた働き方が選択できるというのはメリットが大きいです。

リモートワークで自分も大切にできる

介護を長期間継続するためには介護者の心身が健康であることが重要です。リモートワークを行うことで、体調に合わせて業務量を調節できるということも可能なので、疲労が溜まっている場合は仕事を減らしてもらったりするといった調節ができます。また一方で、ショートステイなどの宿泊型の介護サービスを利用している時は、まとまって空いた時間を活用して集中的に仕事を進めていくということも可能です。介護はどれくらいの期間続くのか見通しが立たない場合が多いので、しっかりと自分の心身の調和を大切にしながら介護していくというライフスタイルを維持していくことができます。

 

田舎で働く先を確保できるリモートワーク

地方移住

生まれ育った街で生きていきたい

高校や大学を卒業し、就職を求めて市街地や都心に移住したり、都会での生活に憧れて都心部に移住するという人は多いです。確かに都会に近づけば近づくほど企業も集中するようになるため、就職先も増えてきます。就職先が決まって働くことができれば収入を得ることができるので、都会での生活を継続することもできるでしょう。都会にはたくさんの人や店などが集中しているため、遊ぶ場所やイベントなどもたくさんあり、田舎とは違った楽しさがあることは確かです。しかし、結婚したり子どもが生まれたりするなどライフステージに変化が訪れると、実家の両親と同居したり近くに住みたいという思いや、生まれ育った街で生きていきたいという思いが出てくる人もいます。都会へ出た学生時代の同級生が地元に戻って生活しているなどといった話を聞くと、なつかしさから田舎に戻りたくなると考える人もいるでしょう。

田舎に仕事はない?はウソ

田舎は都会とは違って企業が集中していることもないため、都会のように求人であふれているということはありません。そのため今までの仕事で培ってきたスキルを活かせる職業が見つからないため、田舎への移住をあきらめる人もいるでしょう。新たな職業を見つけて働くという方法もあるのですが、新しいことを1から覚えながら働くというのも大変です。また、全国的に交通の便が良くなってきたとはいえ、田舎ではいまだに交通の便が悪いところもあるため、移動手段に困ったりするという心配もあります。

そこで、自宅にインターネット環境とパソコンさえあれば、リモートワークをすることで田舎で暮らしながらも仕事ができるようにもなるのです。リモートワークを活用する際には、できるだけ今まで培ってきたキャリアを継続したり、活用できるような仕事が、収入を得ることにつなげやすくなります。また田舎での生活を通して、今まで培ってきたキャリアとうまく結びついて新たな事業を展開できるようになるといったことも期待できるかもしれません。新しい環境に身を置くことは勇気のいることですが、踏み出して見てから見える景色もあるので、田舎への移住生活でリモートワークに挑戦してみる価値はありそうです。

地方移住を実現させるリモートワーク

以前は、地方移住というと定年退職後に老後を穏やかに過ごすための手段として認識されていたのですが、リモートワークという働き方が普及していく中で、インターネットさえあればどこでも働く環境を作ることができるため、現役世代の人でも、都心での慌ただしい生活に疲れたため、仕事と生活のバランスを取りながら、穏やかに過ごすことのできる地方に移住したいと考える人も増えてきました。そこで、田舎へ移住し生活の拠点をストレスを感じにくい環境でリモートワークを行うことで、心に余裕をもって人生を過ごすことができるようになります。ただ、いきなり地方に支点を移してしまうことが不安という人は、都心と地方の2カ所に居住先を持ちながら都心での仕事を継続するという二拠点生活から始めてみるという方法があります。二拠点生活は、地方でリモートワークをしながら、都心とのつながりをもちながら地方に徐々に慣れていくことも可能なので、もしも、地方での生活がうまくいかないと感じた場合はいつでも都心での生活に戻ることができるというメリットがあります。

 

海外駐在妻のリモートワーク

海外移住

駐在先で仕事を継続することの難しさ

駐在妻となるきっかけとして、夫の海外転勤ということが多いです。夫が海外に転勤することに伴って、妻は日本に残って仕事を継続するのか、それとも転勤先に一緒についていくのかという選択を迫られます。日本で仕事を継続すれば今まで培ってきたキャリアを継続できるというメリットはあるのですが、夫とは別々の生活になるというデメリットが出てくるのです。また、海外転勤についていくことになれば、現在のキャリアが分断されることになってしまいます。これまで培ってきたキャリアを分断することで、日本に戻った時の仕事に悪影響を及ぼすのではないかという不安を持つ駐在妻も多いようです。日本に在留するのか転勤についていくのかは迷うところでしょう。また、VISAの関係や夫の会社の手当や税金、保険の都合で海外で働けないのではと思う人もいるかもしれませんが、ここでもリモートワークを活用することで、このような不安や問題を解決できるようになります。

時差を活用した海外リモートワークのメリット

日本の企業では、日中の決まった時間にしか社内業務ができないため、残りの仕事は翌日になってから行うという業務の進め方が一般的になっています。そこで、重宝されるのが海外在住のリモートワーカーの存在です。居住する国にもよりますが、日本では夜でも海外では昼間であるという時差を利用することで、日本企業が日中で終えることのできなかった仕事や準備する資料を夜間に海外で進めてもらい、翌日の朝には完成しているといったことも可能になります。それにより日本企業の業務スピードが上がるため、生産性も向上します。

また、日本で培ってきたキャリアが分断されることに不安を持つ駐在妻にとっても、リモートワークを通して、海外に駐在しながらも日本でのキャリアを継続することができる点は、働く側にとっても時差を活用した働き方で日本企業の業務をリモートワークすることのメリットです。海外駐在時に始めたリモートワークで得たキャリアを日本に帰った時に活かすことで、新たな仕事を手に入れたり、元の仕事に活かしていくといこともできるようになります。そのため帰国後の仕事も視野に入れながらリモートワークを行うことで、夫の駐在期間が終わってから新たなキャリアを踏み出せるような準備もできるということになるのです。

 

NPOワーカーのリモートワーク

NPO

やりたいことを実現させるNPOの仕事

発展途上国での衣食住を支援したり、医療を提供するなど国際的に貢献度の高い仕事に代表されるNPOの活動は、その活動が営利を目的としたものではないため、活動するスタッフは限られた資源や報酬の中で活動を継続していかなければなりません。活動も継続的なものもあれば一時的なものもあるため、収入は安定していないことや、通常よりも低い賃金で働くことが求められることが多くなっています。

一般の企業では人的な支援や経済的な支援を受けることで、業務の負担を減らしたり職員の待遇を向上させることが可能です。しかし、NPOの活動ではこれらの支援を受けることが難しい仕事なので、休日出勤や時間外労働が当たり前のようになっている現状もあるようです。もちろんやりたい活動をNPOで仕事として実践できるというのは、理想的な働き方であると言えるでしょう。とはいっても、やりたい活動を実現させることができるという理想の裏には、このような現状があることも事実です。そこで、NPOで活動している人の中には、リモートワークを活用することで収入を補ったり、勤務時間を調整することで仕事の負担を減らすということを実践している人もいます。つまり、やりたいことを実現させるためにNPOで働きつつ、リモートワークで収入源を確保するという新しい働き方の選択肢でもあるのです。

 

リモートワークで海外NPO活動に参加

リモートワークを通した海外NPO活動では、インターネット環境が整っていれば、現地にいなくとも通話やメールで現地スタッフとコミュニケーションを取ることが可能です。そのため仕事のための資料作成や、現地と日本支部との情報伝達係などといった仕事を、日本にいながら行うことができるため、子育てと同時に自分のやりたかったNPO活動を両立させながら働くことができるようになるのです。活動する地域ごとに活用できるリモートワークの方法は異なってきますが、離れた地域からでもNPO活動に参加できるというリモートワークという働き方は、仕事も家庭の両方を充実させるために適した方法であると言えるでしょう。

まとめ

リモートワークを活用することで、いままで以上に働き方の選択肢は広がっていきます。働き方は千差万別。それぞれの環境やライフステージに合った働き方を自分自身で選択することが大切です。まずは、いまのあなたが考えている理想的な人生の過ごしかたがどのようなものであるか、時間をおいてじっくりと考えてみることから始めてみましょう。