• このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年6月14日開催された「Atmosphere Tokyo 2016」にてトライアルの成果を発表するグーグル株式会社の平山景子さん(サーチ&ブランド・マーケティング統括部長 Women Will プロジェクト リード)
2016年6月14日開催された「Atmosphere Tokyo 2016」にてトライアルの成果を発表するグーグル株式会社の平山景子さん(サーチ&ブランド・マーケティング統括部長 Women Will プロジェクト リード)

Women Will の「未来の働き方トライアル」とは?

女性がより働きやすくなる社会と、より柔軟で効率のよい働き方を実現するために、Women Will では、「未来の働き方トライアル」として1年間に取り組む3つのテーマを掲げました。

  • 【働き方トライアル1】在宅で仕事をする Work Anywhere
  • 【働き方トライアル2】会議の無駄を減らす Work Simply
  • 【働き方トライアル3】決めた時間に帰る Work Shorter

そして、今回は第1回目として、3月から4月末まで「在宅で仕事をする Work Anywhere」に、10社の社員がトライ。女性だけでなく、20代の男性社員から役員までさまざまな人が在宅ワークを経験しました。

10の企業や省庁の132名が、同時にトライアルに参加しました。
10の企業や省庁の132名が、同時にトライアルに参加しました。

在宅勤務=女性をサポートするもの、というイメージ

在宅で仕事をするのは、育児中や産前、家族の介護が必要など、主に女性に対して、何かしらの制限がある人をサポートする制度と考えられているのが一般的です。そして、たとえこの制度が会社にあっても、「利用している先輩社員がいない」、「なんとなく利用しづらい」などという話しも聞きます。また、子どもが生まれることによって、2/3以上の女性が仕事を辞めてしまう現実があります。そして、たとえ育児休暇をとっていたとしても、多くの女性が「仕事に戻りたくても戻れない」現実に直面しているようです。

在宅勤務のトライアルで見えてきた、新しい可能性

今回トライアルに参加したのは、これまで在宅勤務を経験したことのない人たち。事前と事後のアンケートで、在宅勤務に対する考え方の変化や感想を確認しました。経験する前は仕事に対するデメリットや不安などが多く上げられたものの、実際に経験することによって、それが驚くほど解消される結果となりました。

1.在宅勤務に対する不安——仕事に支障が出る?

事前アンケートでは、管理職、一般社員共に1/3以上が仕事に支障が出ると回答しました。それは、「会議に参加できない」、「社員同士のコミュニケーションが取りづらい」などという懸念があったようです。ですが、実際に在宅勤務を経験した結果は、支障が出ると感じた管理職は1/8以下、一般社員はゼロという結果になりました。

2.在宅勤務に対する不安——在宅勤務でできる仕事は限られる?

特に管理職の方々にとって、在宅勤務中にできる仕事がないのではないかという懸念が半数近かったのですが、在宅勤務をしてみると、仕事の種類が限られてしまうことはないということがわかりました。

3.在宅勤務に関する不安——在宅勤務は、集中できる?

在宅勤務は業務に集中できそうという期待値は高かったですが、経験後はさらに「集中できた」という回答が多く、大きなメリットであることがわかりました。特に若手社員の方は、社内にいると電話や雑用に追われてしまい、自分の時間が取りづらかったけど、在宅勤務中に「集中して企画書が練れた」、「頭が整理できて、アイデアがいろいろ浮かんだ」という回答がありました。

在宅勤務成功の鍵はみんなを巻き込むこと、ITを活用してオフィスと同じように働ける環境を作ること

今回のトライアルでは、女性社員ばかりでなく男性社員や管理職の方も在宅勤務を体験したことで、「在宅勤務は女性だけのものではない」ということが立証されたようです。小さいお子さんのいる男性社員は、在宅勤務をしたことで、「仕事の質を落とさないまま、子どもとの時間も増えた」という感想がありました。

なるべく多くの人に参加してもらうには、組織のトップのコミットメントや、対象者に何度も丁寧に説明し、かつ現場の意見も取り入れることで参加意識を高めるといった工夫が有効であることも、このプロジェクトで分かったそうです。

プロジェクトに全員を巻き込むための7つのステップ

また、在宅勤務=在宅でできる仕事をする、という従来のイメージから脱却し、在宅勤務=新しいオフィス環境を作るという考え方をすることがポイントのようです。テレビ会議やファイル共有、チャット機能など、ITツールを利用していつものオフィスと同じ環境を作ることで、より在宅勤務に対する不安を解消し、働きやすくなることがわかりました。

在宅勤務のためのテクノロジーの活用方法。

長く働きたい女性は、働き方の質を上げる様々な取り組みに注目を

「未来の働き方トライアル」では、引き続き7〜8月に「会議の無駄を減らす Work Simply」、10〜11月に「決めた時間に帰る Work Shorter」のトライアルを実施予定です。

これから職場復帰を成功させたいママや、現状の働き方に限界を感じている女性は、このような取り組みから、今後のより良い働き方のヒントを見つけてみましょう。Women Will プロジェクトに賛同する企業は1000社を超えています。ご自身の会社でもプロジェクトに集まっているアイデアを実践してみるよう、上司や人事部などに働きかけてみるのも、働きやすい環境を作るための一歩になるかもしれませんね。