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いよいよ新年度を間近に、みなさんはどんな気持ちでいらっしゃいますか? この春(と言っても5月からですが)、私も仕事のための勉強を始めるつもりで、「やり遂げることができるかなぁ」と期待半分、不安半分でいます。新しく何かが始まる前こそ、自分を振り返って見つめ直す心の余裕がほしいですね。そんな時に、おすすめの本を3冊ご紹介します。

一つひとつの言葉が心の栄養に 『伝わるちから』

10年ほど前に行きつけのブックカフェで初期のエッセイ集と出会ってから、松浦弥太郎さんのファンです。COW BOOKS代表であり、「暮しの手帖」編集長を経て現在は「くらしのきほん」というwebサイトの編集長をしていらっしゃいます。書かれている言葉には優しさと上品さがあって、日々のささいなことを大切に拾いあげていこうとする姿勢が素敵だと思っています。

「継続は力なり」というけれど、継続するにはコツがある。そのコツのひとつがリセットだ。リセットなくして、継続なしと言ってもいいだろう。言うなれば、リセット上手であれば、コツコツとマイペースで何事も続けられるということだ。
 さて、ではリセットとは何かを考えよう。たとえば、何かをがんばって続けていくと、必ずどこかで行き詰まる。行き詰まるのは自然なことだから気にすることはないが、それまで順調だったことが行き詰まることで、そうでなくなるからやめたくなってしまう。もはやこれまでかと。もういい、さあ次と。しかしその時こそリセットの出番なのです。
 まずは一息つくこと。そして、それまで使い込んだ気持ちとか考え方、思い、習慣など、自分がこだわっていたいろいろを、元にあった場所に戻すような感じで、これはここ、あれはここ、それはここというように片付けてみる。片付けをしながら、なんだこれ?というようなもので、なくてもよさそうなものはポイと捨ててしまえばいい。
via 『伝わるちから』より

何かを続けていて、うまくいかなくなることは多々あります。考え方、やり方をちょっと変えてみると案外うまくいくことも。ひと息ついて、違うことを間に挟むのも手かな、と思います。


伝わるちから

考えをシフトチェンジするだけで気持ちが軽く! 『コミックでわかるアドラー心理学』

ベストセラーになった『嫌われる勇気』をきっかけにアドラー心理学にはまった私ですが、理論として腑に落ちても、実生活に取り入れるとなると難しく思っていました。そんな時、早稲田大学の向後千春先生が函館でアドラー心理学講座を開催され、参加することに。気さくでユーモアのある向後先生の講座は楽しくて、その後先生の著作を数冊買いました。中でもこちらのコミックは手に取りやすく、いろんな方におすすめしたいと思います。

「ここに来た時は…同僚に裏切られたせいで
『他人には気を許せない』と構えていたんじゃない?」
「でもね けっこういろんな人が君のこと気にしてるんだよ
自分を許しながら成長を目指す
その努力はきっと誰かの役に立つからーー」
「日々そう思って前を向くことが
楽に生きる秘訣だと…
僕は思うんだよね」
via 『コミックでわかるアドラー心理学』より

シェアハウスにやってきた主人公の麻衣は、職場の同僚の裏切りで傷つき、なかなか再出発ができずにいました。シェアハウスの人々、アルバイトを始めた学習塾の子どもたちとの関わりの中で、次第に思いが変化していく……というストーリー。 人それぞれに思いも努力の仕方も違っていて、それを「この人はこういうやり方なんだ」と受け止めた上で、自分を守る。人のことも自分のことも、歪める必要はないのだなと理解してから、私は人との関わりがとても楽になりました。


コミックでわかるアドラー心理学

『超AI時代の生存戦略』 新時代の働き方を考える

少し前から、「AIに仕事を奪われる?!」というネガティブな話を聞くようになりました。AIに限った話ではなく、新しい技術や商品・サービスが生まれては消えていくスピードがどんどん加速しているように思います。そんな流れの中で、長く働き続けるためには、新しいことや自分の知らないことを吸収し続けるしかない。それが自分にとって楽しみであればいいなと思います。

私たちは21世紀になり、24時間、誰とでもコミュニケーションを取れるようになった。そのおかげで、時差的なものが取っ払われてしまい、昔は寝ている時間は働かなかったし、地球の裏側の人と仕事をすることもなかったわけだが、今なら何時でも働くことが可能だ。(中略)1日中仕事をしていたとしても、同時に1日中、何らかの人生を生きているわけで、それはワークでもありライフでもあるわけだ。つまり、それを切り分けられない生活とそれを許容しなければならない環境に移ってきたということだ。
 今の社会において、雇用され、労働し、対価をもらうというスタイルから、好きなことで価値を生み出すスタイルに転換することのほうが重要だ。それは余暇をエンタメで潰すという意味でなく、ライフにおいても戦略を定め、差別化した人生価値を用いて利潤を集めていくということである。
via 『超AI時代の生存戦略』より

現代では仕事と個人としての時間を切り離すことが難しくなってきた、だからワークライフバランスではなく、ワークアズライフとして考えるべき。そしていかにストレスコントロールをしていくかが重要だと、落合陽一氏は本の中で主張しています。

自分が何をすれば喜ぶか、つまり自分にとっての「報酬」が最も考えないといけなくなる概念になるだろう。
 問題の発見とその解決は仕事でもよくやることだが、自分にとっての報酬が何かを考えないと、前述したように継続性が生まれないし、モチベーションが起きない。
via 『超AI時代の生存戦略』より

これは、ゲーム性(問題発見・解決・報酬)を持たせて遊ぶように仕事をしていけば、モチベーションが上がり、継続していけるという見方。私も自分はどうしてこの仕事をしているのかな、と考えてみると、「人の役に立ててうれしい」「新しいことを学ぶのが好き」「自己実現ができる」ということが浮かびました。それが自分にとっての「報酬」になって、モチベーションにつながっているのかな。そんな風に、「自分にとっての仕事って何だろう」と振り返ってみると、気持ちを新たにできるのではないでしょうか?

毎日を一生懸命過ごしていると、逆に自分について考える時間がなくなっているかもしれませんね。たまには、他ならない自分を大切にするために、本を読んでみるのも面白いと思います。新しい春が、皆さんにとって胸躍る季節でありますように。


超AI時代の生存戦略