憧れを捨てないで。就活女子よ、大志を抱け!
女性が仕事に求めるものは変わっていく
これは、働く女性に「就活時と現在で会社を選ぶ時に重視することは変わりましたか」というアンケートを行った結果です。
約7割の女性が「はい」と回答しています。
では、学生時代と現在では、具体的にどのような点が変わったのでしょうか。
学生時代は「仕事内容」「業界」「知名度」など、会社選びに憧れが大きく影響していたのに対し、現在では「給与」「福利厚生」「ワークライフバランス」など、生活に密着したことを重視する傾向にあるようです。
でも、後々安定が大切になるからといって、初めての会社選びの段階から、憧れややりたいことを後回しにしてもよいのでしょうか。
思いきり仕事に打ち込めるのは今だけ
あくまで私の経験ですが、出産し子育てが始まると、どうしても自分以外のことに時間を割かれ、行動の幅も狭まります。
つまり、自由に仕事に没頭することは、新卒入社から出産までの期間を逃すと、子どもが手のかからなくなる十数年後まで難しくなってしまうのです。
だからこそ、結婚して子どもを産みたい人ならなおさら、身軽なうちに自分の憧れの仕事に就き、思いきり打ち込んで、社会人としてのスキルをあげてほしい。
そしてその経験は、出産後のキャリアの大きな助けにもなるんです。
出産前のスキルが出産後に大きく活きる
出産で仕事を辞めたあと、再就職の際にアピールできるのは今までの仕事で培った経験やスキルです。
残念ながら新卒採用時と違って、夢ややりたいことはほとんど評価されません。
私は周囲よりも比較的早くに妊娠、退職したため、いざ再び働こうと履歴書を書き始めた時、自分の社会人経験の浅さにがく然としました。
出産でやむを得ず退職しても、子どもがある程度大きくなった時、多くの女性が再就職を考えるでしょう。
その時、新しい職場でも納得いく仕事を得るには、出産前の経験がものを言うと、私は身をもって体験しました。
育休を取って今の職場に残るにしても、「元気な子を産んで必ず帰ってきてね、あなたがいなくなると困るから」と言われる存在になるか、そうでない存在になるかも、それまでの頑張り次第。
なぜ若いうちに仕事に打ち込んだ方がいいのか、もうおわかりですね。
憧れと安定、両立するには
とはいえ、自分の憧れを大事にしつつ、安定だって求めたいという気持ちも、痛いほどわかります。
そこで大切なのが福利厚生制度の取得率です。
女性の労働力が重視される今、育休産休や介護休職など、女性が働きやすい制度を整えている会社はだいぶ増えてきました。
ここはもう一歩、そういった制度の取得率を調べてみてください。
取得率が高ければ、そういった制度を社員が実際に活用し、くらしと仕事の両立をはかれる風土があるということです。
憧れも安定も両立したいのなら、そういった会社を探してみるとよいでしょう。
まとめ
人生の大きな選択となりうる新卒の就職活動。
先の見えない将来に不安を抱え、迷うことはたくさんあるかもしれません。
でも、どうか勇気をもって、自分のやりたいことに正直に、がむしゃらに頑張ってみてほしい。
全力を出したその先に、次のライフステージへの活路が見えてくるから。
就活女子よ、大志を抱け!