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主婦に特化した人材サービス『しゅふJOB』は『在宅勤務』をテーマに働く主婦層にアンケート調査を行いました。その結果、在宅勤務が一般的になると「育児しながら働く人が増える」と考える人が多い反面、「在宅勤務が広がることで起きる変化」に対して、さまざまな不安もあることがわかりました。

iStock.com/Naphat_Jorjee

在宅での仕事経験者は4割弱

「あなたは今まで在宅勤務をしたことがありますか。」という質問では、「在宅で働いたことがない」が63.9%という結果になりました。まだ6割以上の女性が在宅勤務という働き方に触れていない反面、34.3%の人が「在宅勤務をしたことがある」と回答しました。「常時在宅で働いてきた」という2%を足すと、その数は35%を超え、徐々に「在宅勤務」と言う働き方が世の中に広まってきたことがわかります。

あなたは今まで在宅勤務をしたことがありますか。(単一)

 

「世の中には在宅勤務可能な仕事が少ない」と感じる人が多い

「世の中の在宅勤務可能な仕事の数について、あなたはどう感じていますか」という質問には、「少ない」と回答した人が45.6%。「どちらかと言うと少ない」を合わせると9割を超える回答になりました。

世の中の在宅勤務可能な仕事の数について、あなたはどう感じていますか。(単一)

 

在宅勤務の影響「育児しながら働く人が増える」は88.7%

「在宅勤務がもっと一般的な働き方として広まった場合、働く主婦層の仕事環境にはどのような変化が起きると思いますか。」の質問には、育児しながら働く人が増える」が88.7%と最多の回答になりました。続いて「介護しながら働く人が増える」「夫が転勤しても仕事を継続できる」が上がりました。育児・介護・転勤という女性が仕事を断念しやすい問題の解決だけでなく、採用する企業側も遠隔地の優秀な人材を採用できることで、働き手不足を解消できる糸口になるのではないでしょうか。

在宅勤務がもっと一般的な働き方として広まった場合、働く主婦層の仕事環境にはどのような変化が起きると思いますか。(複数)

 

在宅勤務が広がることに、マイナス面の指摘も

「在宅勤務がもっと一般的な働き方として広まった場合、働く主婦層の仕事環境にはどのような変化が起きると思いますか」というフリーコメントでは、マイナス面を危惧する声も寄せられています。

家事・育児・介護との両立について

・意外と家事が気になったり、集中できない(40代:派遣社員)

・夫婦で家事の分担しにくくなる(全部妻になる)(50代:パート/アルバイト)

・介護や育児中の人の負担が増え、虐待が頻発する(40代:その他)

在宅勤務は家事・育児・介護との両立ができる柔軟な働き方ができることがメリットです。ただし「家が職場」なだけであって、働いているときは外勤めの人と同じように集中して全力を注いでいます。「働くこと」が家事・育児・介護を担う人のさらなる負担にならないよう、在宅勤務の働き方の周知を広めるほか、家族や周囲の理解も必要です。

私自身在宅ワーカーとして仕事をしていますが、意外と家事は気になりません。普段は「ここからここまでは仕事をする時間」と決めて集中し、「もし仕事が早く終わったら家事もしようかな…」という程度です。ただ、仕事が忙しい時期は逆に家事が気になってしまうこともあります。Helpyou!のオンラインアシスタントの方々も、それぞれ時間の使い方を工夫して仕事をしています。

賃金や労働環境の問題について

・正当な報酬が算定されにくくなる(50代:パート/アルバイト)

・賃金相場が落ちてしまう可能性があるように思います(40代:今は働いていない)

在宅勤務は「オフィスにいる時間=勤務時間」ではないので、働いた時間の申告による時間給や、成果報酬が多くなります。しかし、一部の企業には、通常の社員と同じように月額固定の給与を支払ったり、また福利厚生も同じように与えたりするという動きも出てきています。こうした動きはさらに進んでいくと考えられます。

また、成果報酬の場合、時間の使い方次第では一般的なパートの報酬よりも収入が多くなる在宅ワーカーの方も多くいます。

コミュニケーションについて

・チェックや相談指導の機会が減って仕事の質を維持し難くなる(30代:フリー/自営業)

在宅勤務というと、周囲に人がいないためコミュニケーション不足になりがちというイメージがありますが、私がテレワークをしていたときは、さまざまなコミュニケーションツールを利用し、スタッフ間でコミュニケーションをとっていました。こうしたツールで毎日会議や相談ごと、雑談をしたりすることもあったため、自宅で仕事をしていても孤独を感じることはあまりありませんでした。

スキルアップや長期的なキャリアを考えるなら、在宅でできる仕事を探す際に、離れていてもサポートやフィードバックをし合う体制があるか、仕事を通じて学べることがあるか、といった視点も必要でしょう。

在宅勤務が可能な環境について

・在宅できる人とできない人でいがみ合いが起きる(40代:今は働いていない)

まだ在宅勤務を導入している企業は多くはありません。しかし、現在はクラウドソーシングのサービスも多く、パソコンとインターネット環境さえあればすぐにでも在宅ワークを始めることができます。クラウドワーカーと取引する企業も徐々に増えつつあるので、その経験を経て、社内にも在宅勤務の可能性を考え始めるケースも増えてくるでしょう。

接客業など、どうしても在宅勤務ができない職種もありますが、それぞれの仕事の内容を精査してみれば、一部在宅でできる部分もあるはずです。また、在宅勤務という働き方が普及するにつれ、自身のライフステージに合わせて、「在宅勤務をしたい人」「外で働きたい人」の棲み分けもなされていくのではないでしょうか。

こうした意見から、在宅勤務への不安や認識不足への対策がなされていくことが急務だと考えます。ただ、全体としては「主婦独特の時間帯である朝早い時間から就業でき、子供子どもの習い事などがある夕方までの時間という幅で仕事ができるようになる。」や「時間管理、仕事とプライベートの切り替えができれば、学校行事や地域活動に参加しやすくなると思う」などの肯定的な意見が多いようです。

インターネットを利用し、さまざまな仕事が在宅でもできるようになってきました 。考えてみると、むしろ在宅でできない仕事の方が少ないかもしれません。主婦として在宅勤務のメリットを考えると、企業も、私たち自身も、今までの働き方を考える岐路に立たされていると感じます。