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目次

「未来を自分で選択できる社会をつくる」ことを目指し、新しい働き方を提案する仕事をしている株式会社ニット(以降、ニット)では、自分の時間を確保してもらい、くらしと仕事の両立ができる環境を作っていく提案を行っています。

ニットが運営する「HELP YOU」というオンラインアシスタントサービス。所属しているメンバーは累計400名以上で、日本全国・世界各国に住んでいるので、それぞれがリアルで会うことは滅多にありません。完全リモートで仕事をしています。


東京・大阪ではオフ会イベントが毎年開催され、ニットメンバーと「HELP YOU」メンバーが相対する機会がしばしばあります。しかし、他のエリアに住んでいるHELP YOUメンバーと集まる機会が今までありませんでした。

そこで、ニットメンバーがオフィスを飛び出し、大阪から熊本を目指すキャラバンワークをすることに!ニットメンバーの西日本横断5泊6日キャラバンワークで得たもの、リモートワークの秘訣についてご紹介します。

ことの起こり~キャラバンワーク決行まで

キャラバンに至るまで

夏休み終盤の8月20日月曜日から5泊6日で、キャラバンワーク(キャラバン×ワークの造語)をニット全体で実施されました。日本全国で働いている「HELP YOU」メンバーにニットメンバーが仕事をしながら直接会いに行く企画です。

当初は「今年は社員旅行にみんなでいこう!」という話だったそうですが、ニットならではの企画の方がいいのでは?という話になり、最終的には

  • 全国にいる「HELP YOU」メンバーに会いに行こう
  • 移動しながら、仕事は平日できるのか?をみんなでやってみよう

とキャラバンワークをすることに!


大阪→鳥取→広島→山口→福岡→熊本→長崎と西日本を車で横断しながらの長旅です!

・大阪
・兵庫(丹波)
・鳥取
・島根…最終的には予定が合わず断念
・広島+愛媛
・熊本

キャラバンの準備

総勢7名(大人6名+こども1名…親子参加!)での移動のため、レンタカーで移動。車を「HELP YOU」メンバーがデザインしたシールでラッピングし、宣伝効果も抜群だったようです。

また、宿泊については

  • 夜遅くまで、みんなで語れる場所がほしい
  • 予算はなるべく安く
  • プライバシーは守りたい
  • オシャレなところ
  • アクセスがいいところ

というニットメンバーの要望に合わせて、エリア毎に「HELP YOUメンバー」がチョイス!

ワークスペースの確保

ニットのメンバーは、PCとネットさえあれば、どこでも働くことができます。移動の合間にも働けるように、ワークスペースの確保が必要となるため、宿泊先と同様に「HELP YOU」メンバーが、ルートに沿ってコワーキングスペースを探しました。


また、キャラバンの各準備として、スケジュールや予算をGoogleスプレッドシートに記載して共有しました。宿泊先やコワーキングスペース以外にも観光スポット・夕食で行きたいお店など、をメンバーが空き時間に書き込んでいくと、いつの間にか日程表が完成していたそうです(笑)

キャラバンを開始する前に ~ニットのメンバーの目標設定~

長期休暇でもない普通の平日に、社員全員で「オフィスをあける」というなかなかチャレンジングな企画。いかに通常業務に支障をきたさずに実行できるか?というのが、課題でした。普段からリモートワークに慣れているとはいえ、複数で移動をしながら仕事をするのは初めて。

仕事をする時間も場所も自分で決められない状態というのは、リモートワークには向きません。そんな環境の中で、いかに仕事をする時間を創出していくのか?が重要なポイントになりました。

もちろん、「仕事をしない」という選択肢もありますが、社内で進行しているプロジェクトを1週間も遅らせることができないため、無理やり敢行しなくてはいけないことも。


また、あえてお金をかけてまでオフサイト・ミーティングをする「成果」も得なければなりません。
実になるミーティングをするために、次のような事前準備をおこないました。

  • 「ディスカッション」を主体とした「議題」を設定する
  • 「ゴール」を設定する
  • 「ディスカッション・ポイント」を設定する
  • 「時間配分」を設定する
  • 「ファシリテーター」を設定する

その日の最重要タスクのために、事前準備に時間を割くことによって、スムーズに本番当日の議論に集中できます。もちろん、リモートでミーティングをすることもできますが、社員全員の意思統一、思想の共有、という点では、「face to face」で会うというのは非常に重要なポイントかもしれません。

子連れメンバーのルール

ある子連れメンバーは、普段仕事の優先度に重きをおきすぎて、子どもとの時間をなかなか確保できていない状態でした。そこで今回のキャラバンでは、子どもとの時間を大切にしながら、どれだけ業務に支障がない状態を作れるか、を裏ミッションに設定。


メンバーが自己設定したルールは次の通りです。

  • キャラバン中の仕事は3時間しかしない。
  • 自分で決めたワーキングタイム以外の時間は、極力スマートフォン・PCを見ない。
  • 観光もする。(せっかく色んなところをめぐるので、子どもの見聞を広げてあげたい)
  • 私が仕事の時間は、子どもは宿題を進める。
  • 仕事は朝と夜、子どもが寝てからおこなう。
  • ミーティングは朝に予定をいれる。

ミーティングを朝に設定したのは、移動のタイムラグが一番少ない時間だからです。

その他メンバーも個人目標を設定していました

  • 移動中にミーティングをおこなう。
  • 道中のワーキングスペースで業務をおこなう。

1日200km移動しながら、このような場所にとらわれない働き方を体感することで、生産性の上がる働き方とはなんなのか、自分にとってどういう環境が一番はたらきやすいものなのか、を再認識する機会にしました。

西日本横断キャラバンがスタート!

1日目 大阪梅田

初日も朝からリモートワーク。

キャラバンのスタート地点は、大阪の梅田から。

子連れ歓迎のカフェでのオフ会

「HELP YOU」メンバーにとって、ニットメンバーと話が出来るオフ会は、普段は完全リモートワーカーだからこそ、自分の気持ちや働き方のちょっとした気になることを伝えられると好評です。その後、ニットメンバーはレンタカーをラッピングし、兵庫県へと出発しました。

兵庫県丹波市

最初の目的地は兵庫県丹波市にある衣川會舘(きぬかわかいかん)。

Wi-fi電源完備でオンラインで仕事をするのに何一つ不自由ない環境

衣川會舘は空き家を改修しており、様々なイベントを行うことやワーキングスペースとして誰でも利用することができる場所です。都会に住んでいるニットのあるメンバーにとっては、古民家風のこの建物では、実家に帰ってきたような懐かしい気持ちになれたようです。

鳥取県

キャラバンを開始して210Km走行し、ようやく22時頃に1泊目の宿がある鳥取駅前に到着しました。

1日目が終わり、移動しながらキャラバンワークをしてみたところ、

  • 場所を移すことで、新鮮な気持ちで仕事ができる
  • 地方でもネット環境で不便なことはほとんどない
  • 1回の移動時間が3時間以内でないときつい

ということが分かったそうです。日常の惰性から解放されて、やるべきことの優先順位を確認できるということが一番の発見。キャラバンワークには、ワーケーションの要素も含まれていました。

2日目 鳥取砂丘発

2日目は鳥取砂丘観光からスタート!

リモートワークも楽ではないと実感しつつ、2日目がスタートしました。鳥取砂丘観光をした後、東京から地方移住した二ットメンバーの自宅にて、少し長めのワークタイムを過ごし、午後からは広島県へと出発しました。

広島県

厳島神社に向かうフェリーを待つ間にテレカンをするニットメンバー

広島県に到着し、宿泊先でまた仕事です。その後、厳島神社へ向かいました。

2日目を終えて、業務メイキングとタイムマネジメントができないと、やっぱり辛いと感じました。
普段よりも時間に神経を張り巡らせないといけない上に、早起きもしなくてはいけないので、大変です。オフィスで働くほうが実は楽なのですが……旅先で飲むビールは美味しい2日目でした。

3日目 広島県発

3日目も朝はワークタイムでした。海の目の前で景色最高!仕事がしやすい環境でした。

ゲストハウス ディフィレイアグレイ:http://diphylleiagrayi.com/

お昼に開催したランチオフ会には、愛媛からフェリーで来てくれた「HELP YOU」メンバーもいました。

「HELP YOU」メンバーとのランチでは、

  • 育児と家庭の両立
  • 旦那さんの転勤と自分の働き方をどう両立して考えるか
  • 自分のスキルアップやキャリアをどうしていきたいか
  • 普段はどんな1日を過ごしているのか
  • 「HELP YOU」でこうしてほしい

など幅広い話をしながら、楽しい1時間半を過ごしました。

山口県下関市

下関で打ち合わせをしている様子。

台風で風が強い日でしたが、景色最高!仕事環境、バッチリです。

ウズハウス:https://uzuhouse.com/hostel/

4日目 福岡県

3日目に福岡県の宿に到着し、夕食にはもつ鍋を頂きました。

朝はHELP YOUメンバーのオススメ、海の見えるカフェでワーキングタイム

そしてキャラバンワークも4日目となり、福岡県から熊本県の天草まで移動しました。台風の進行を心配していたものの、無事天気に恵まれ順調に進んでいました。

カフェではニットメンバーそれぞれがオフライン・オンラインに分かれてミーティングをしていました。ニットのサービスである「HELP YOU」のオンラインミーティングをしている人の横では、オフライン組が事業サービスの課題について、朝からかなり重たい内容をディスカッション。また、その横では別のニットメンバーがオンラインで評価面談を行っているという、出社している時とまるで同じ状況でした!

この時点で、累計走行距離は1000km突破!

熊本県

いたるところに地震の爪痕が残っていました。

すき間にねじ込んだ熊本城観光。滞在時間は30分もなかったですが、復興途中の状態を見ることができました。日本の技術は本当にすごい。


4日目を終えてみて、キャラバンワークに参加したニットのメンバーのお子さんは、普段は忙しいお母さんと過ごす時間が圧倒的に増えているので、とても満足な様子でした。『お母さん飽きた』と言われるほど(笑)

仕事に関しては思った以上に集中してのワークタイムが取れていません。準備不足が如実に出てしまったようです。

最終日 熊本県天草

キャラバン中も連日の会議や各自の仕事、そして何より移動の疲れを癒やすために、最終日は社員旅行気分でした。(ちなみに、キャラバン実施中に株式会社ニットは1周年を迎えました。)

宿に19時過ぎに到着し、最後の晩ご飯を食べながら、今回のキャラバンをニットのメンバーで振り返りました。その後、寝落ちするメンバーもいつつ、各自でワーキングタイムを実施しました。


翌朝、後ろ髪引かれる思いで、ニットメンバー一同は天草から長崎へフェリーで移動。
その移動中も、雑談中に今後チャレンジしてみたい構想が次々と生まれました。

合計走行距離は1432km!キャラバンで得たものと反省点

良かった点

  • 「HELP YOU」メンバーと一度でも直接会っておくことで、より親密なコミュニケーションが今後取れそう
  • 会議よりもブレストに近い形で、本音の意見を言い合えた
    (誰かがふとしたアイデアを口にして、それに乗っていきながらブレストをしていくというスタイル)

反省点(今後キャラバンを行う方はぜひ参考に)

  • 移動している道中で、電波の強い地域、弱い地域が予期せず発生するので、ネット環境が安定していない
  • 走行中は思った以上にノイズが入るので、オンラインでのミーティングには向かない
  • 夜に宿泊先で落ち着いて確認する時間を確保できるように、キャラバンの移動の時間帯にリサーチや資料を作っておいてもらい、自分がいなくても業務が円滑に進む準備をしておくべきだった
  • 旅行日と仕事日を分けてオンとオフの切り替えをはっきりすべきだった
  • まとめたワーキングタイムを取るために1.2箇所で移動時間を減らすべきだった
  • 次回は余裕をもったスケジュールにして、もう少しペースダウンしたい
    ※車内がそこまで広くないため、窮屈な状態での長距離移動で身体がこわばっているし、疲労がたまってしまう

キャラバンで得たもの「チームの団結力」

ニットのワーキングスタイルは、生産性の高い場所と時間で働くことです。普段リモートワークのニットメンバーもいるため、全員が顔を合わせることが難しく、オンラインでミーティングしています。しかし、今回キャラバン中に朝から晩まで一緒に居たことにより、ニットメンバーのいろんな面を見ることができ、相互理解が深まりました。何でも言える関係ができ、今まで以上に信頼関係を強固にできたことは、高い生産性を発揮するための土台となったと思います。

また、旅にはトラブルが付きもの。トラブル発生に対して、チームでどう対応するかが問われます。全員がリーダーシップを発揮して、お互いを頼ることができました。チームの一体感が生まれ、会社の未来に対して士気も高まったキャラバンになったようです。

実践して実感した、リモートワークに向いている仕事・向いていない仕事

今回のキャラバン中に実行していた仕事

  • ・日々の業務の進捗確認
  • ・日々のメール確認
  • ・遠隔メンバーへの業務依頼
  • ・遠隔メンバーへの業務フィードバック
  • ・クライアントへの業務確認
  • ・遠隔メンバーの評価面談
  • ・プロジェクトのミーティング

移動中もっとも集中できる作業時間は早朝になります。少し早起きをして「3時間」の間に、その日の重要タスクを洗い出し、いつ完了させるのか?の予定を組み立てます。優先順位の割り振りを誤ってしまうと、その後の予定が恐ろしく狂ってしまうためです。

移動中にできる仕事

  • メール確認
  • 進捗確認
  • 面談
  • ミーティング
  • 考えごと

車内会議をする場合、空間が狭いので対応できるのは一人が限界でした。こちらも、事前にみんなのスケジュールを共有して調整できるものはしておく必要があるようです。

PCを開いて文字を打たないといけない業務

  • 誰かに依頼をしないといけない業務
  • 誰かに指示をしないといけない業務
  • クライアントへのメール対応
  • 事業プロジェクトに関係する意思決定をしなくてはいけない業務
  • 資料作成
  • 資料の内容確認・フィードバック

移動中にできない、あるいは、集中しなくてはいけないコア業務は落ち着いた空間でおこなうことをオススメします。なぜなら、船酔い・車酔い・新幹線酔いをするからです。(そのあとの身体パフォーマンスが著しく低下するので、お気を付けください。)

キャラバン後記

リモートワークをしていると、いつも会わないからこそ、他愛もないコミュニケーションやくだらない話はオンラインでは省略されがちです。

今回は車内でずっと同じ空間にいるからこそ、できる会話があり、そこで相互理解が深まりました。他愛もない会話から、働くスタイルやオフィスをどうしたい等の会社の未来を作る話を次々と共有でき、オフラインならではの良さを改めて実感できるのがキャラバンワークのメリットだと思います。


1週間かけて各地を車で回りながら仕事をしていくスタイルは、ワーケーションともリモートワークとも違う不思議な体験になったようですね。

場所にとらわれない、自分らしい働き方を追求するニットメンバー。来年はまた違う形でニットならではの企画がおこなわれるのが楽しみです。


株式会社ニットの運営する「HELP YOU」のサービスについて、詳しくはこちら

過去のニットが開催したHELP YOUオフ会一覧