• このエントリーをはてなブックマークに追加

「2017年ユーキャン新語・流行語大賞」には、「働き方改革」「ワンオペ育児」など働く女性に関するワードがノミネートされました。まだまだ「女性が輝く」社会には程遠い日本ですが、現在の日本は他の国と比べてどのくらいの差があるのでしょうか。

世界では女性がどのくらい活躍しているのか、世界のさまざまなランキングからご紹介します。

iStock.com/CreativaImages

雇用アウトルック2017 女性就業率ランキング(OECD(経済協力開発機構))

・女性就業率ランキング(OECD(経済協力開発機構))

・調査概要:OECD加盟41か国の近年の雇用市場の傾向や今後の流れについてまとめたもの。2017年版。

【25〜54歳の女性就業率ランキング(トップ10)】

1位 アイスランド

2位 スウェーデン

3位 リトアニア

4位 ロシア

5位 スイス

6位 スロベニア

7位 ノルウェー

8位 オーストリア

9位 ドイツ

10位 デンマーク

日本 26位

日本は73.9%でトップ10圏外の26位となっています。ポイントは上がっているものの、諸外国に抜かれ昨年の23位から順位を落としています。1位のアイスランドは86.4%で、まだ10ポイント以上の開きがあり、改善の余地ありといえそうです。

 

「Women in business」女性管理職比率ランキング(国際会計事務所グラントソントン)

・調査機関:国際会計事務所グラントソントン

・調査の概要:世界の企業トップ5,526人へのインタビューをもとに作成。2016年6-12月実施。

【ランキング(トップ)】

1位 ロシア 47%

2位 インドネシア 46%

3位 エストニア 40%

4位 ポーランド 40%

5位 フィリピン 40%

6位 リトアニア 37%

【ランキング (ワースト)】

1位 日本 7%

2位 アルゼンチン 15%

3位 インド 17%

4位 ドイツ 18%

5位 ブラジル 19%

6位 イギリス 19%

なんと日本は最下位。しかもこの最下位は昨年に続いて2年連続という、なんとも不名誉な結果となりました。日本でも管理職の女性は増えつつありますが、ロシアの47%と比べると、まだまだ男性との差があるという印象です。

 

「ジェンダーギャップ指数」ランキング(世界経済フォーラム)

・調査機関:世界経済フォーラム

・調査の概要:世界144か国を対象に「経済活動への参加と機会」「教育達成」「健康と生存率」「政治的発言力」の4項目からジェンダーギャップ(男女の差)を数値化し、差が小さい国から順にランキングしたもの。2017年版。

「ジェンダーギャップ指数」ランキング

1位 アイスランド 0.878

2位 ノルウェー 0.83

3位 フィンランド 0.823

4位 ルワンダ共和国 0.822

5位 スウェーデン 0.816

6位 ニカラグア 0.814

7位 スロベニア 0.805

8位 アイルランド 0.794

9位 ニュージーランド 0.791

10位 フィリピン 0.79

日本 114位 0.657

日本は114位と、一昨年の101位、昨年の111位よりさらにランキングが下がっています。このランキングは「経済活動への参加と機会」「教育達成」「健康と生存率」「政治的発言力」の4項目からなっていますが、日本は「健康と生存率」以外はランキングが下位となっています。経済、教育、政治など、さまざまな場所で男性との差があることがわかります。

 

「ガラスの天井」ランキング(英国誌「エコノミスト」)

・調査機関:英国誌「エコノミスト」

・調査の概要:世界29か国を対象に、女性が働きやすい国を「高等教育を受ける機会」「労働参加率」「賃金格差」などの10項目に加え、今年から男性の育休取得率も加えてランキングしたもの。2017年版。

【「ガラスの天井」ランキング】

1位 アイスランド

2位 スウェーデン

3位 ノルウェー

4位 フィンランド

5位 ポーランド

6位 フランス

7位 デンマーク

8位 ベルギー

9位 ハンガリー

10位 カナダ

日本 28位

日本は下から2番目という結果です。(ちなみに最下位は韓国)残念ながら昨年の27位から1つランクを落としています。

原因としては、経済活動への参加への格差、女性管理職の低さがあげられます。ランキング上位の北欧は、管理職や国会議員にも女性が多いことで知られています。

 

Women in Politics: 2017 世界の女性議員の割合ランキング(列国議会同盟(IPU))

・調査機関:列国議会同盟(IPU)

・調査概要:世界の女性議員割合 国際比較統計・ランキング。各国の女性議員の割合と国別順位を掲載。

【世界の女性議員の割合ランキング】

1位 ルワンダ 55.70%

2位 ボリビア 51.80%

3位 キューバ 48.90%

4位 アイスランド 47.60%

5位 ニカラグア 45.70%

6位 スウェーデン 43.60%

7位 セネガル 42.70%

8位 フィンランド 42.00%

9位 エクアドル 41.60%

10位 ベルギー 41.40%

10位 メキシコ 41.40%

日本 142位 13.10%

日本ではまだ全議員の13%ほどしか女性はいません。男性は議員になると妻をはじめとした家族がサポートする、というイメージがありますが、女性は出産や育児などもあり、政治家になるのを踏みとどまる人が多いようです。女性候補者が票を集めにくいという現実もあり、まだまだ「政治は男性のもの」という意識が根強い国なのかもしれません。

 

女性の活躍が遅れている日本。他国に学べることは?

以上、5つのランキングをご紹介しました。

日本は諸外国に比べ女性の活躍が遅れている、また置かれている状況もあまり良くない、ということを何度も目にしているかと思います。

社会保障の手厚い北欧や、経済状況のよい諸外国も、はじめから女性がよい立場であったわけではありません。働く女性や、出産・育児を担う女性が多くの声を上げ、国を挙げて取り組んできたからこそ、いまの充実した制度や働き方、環境があるのです。

働き方改革が叫ばれる今、日本でもさまざまな施策が行われ始めていますが、これからこのランキングがどう変化していくか、「くらしと仕事」では今後も追っていきたいと思います。