• このエントリーをはてなブックマークに追加
目次

新年度に入って、4月もあっという間に過ぎていきますね。

関東や関西にお住まいの方々は、桜を愛でることができたでしょうか。

この文章を書いている4月初旬、北海道では…忘れ物のように雪が降りました(笑)

新しい季節に心地よい緊張感を持ちながらも、ひとりの時間には「お疲れさま、自分」とマンガを読んでクスッと笑ってみませんか?

今回は、新生活に元気をくれるマンガ・エッセイを選んでみました。

大変なことも笑っちゃおう! 『ママはテンパリスト』

子育て中のドタバタを描いた東村アキ子さんの『ママはテンパリスト』、久しぶりに思いっきり笑いました。わかる、わかるよ…赤ちゃんから幼児期の子どもって、どうしてこんなに宇宙人めいているんでしょう…。奇想天外というか。「なんでこんなことするの…」「何をしてほしいの…」って愕然とするんですけど、それを自分の中でネタにする強さもアリ、だと思います。最中には、なかなかそんな風に消化できないんですけどね。

私自身の子育てを思い返すと、孤独で辛くて、毎日毎日泣いていた状態。時間が経ってようやく、「あんなに思いつめなくてもよかったな」と振り返ることができるようになりました。

マジメな話になってしまうんですが、この育児エッセイ漫画を描くにあたって
この いいかげんな私がひとつだけ決めたことがあります。

それは「育児に関するハウツー的な情報を一切描かない」ということです

<中略>

出産の為に産院で受けた妊婦さんのオリエンテーションで…
「は~い では母子手帳を開いて下さい」
「まずですね 〇ページ
離乳食を始める時期についての記述に間違いがありますので ここをバッテンで消して書き直して下さい~」
「えっ」
「『生後5か月頃から離乳が始められます』と書いてありますが
これを『6か月』にして下さい~
この情報古いんで~」
(ふ…古い?)
日本の厚生労働省が定めている母子手帳の情報が古いって どーゆーことよ!?

釈然としないまま
帰宅した私は
インターネットで離乳食の開始時期について調べてみました

すると…
「なっ なんだこれは…!?」
<中略>
赤ちゃんの離乳食の開始時期を巡って
日本中のママさん達がネット上でめちゃめちゃ言い争っている!!!
<中略>
というわけで
超小心者の私は「自分の子の観察日記」という毒にも薬にもならん
ものすごく弱気なスタイルの育児エッセイ漫画を
連載するに至ったわけです
via 『ママはテンパリスト』より

東村さんの決意のおかげで、ものすごーく面白い笑える育児マンガがこの世に誕生したわけです。

淡々としているようで絶妙のコンビ感 『妻は他人~だから夫婦は面白い』

Twitterで人気を博して書籍化された『妻は他人』。それと知らずに、私も拡散されてきて読んでいたマンガがありました!「信じ合う」、「妻は他人」などのエピソード。

他人という言葉は、決して冷たい意味合いではなくて、他者であることを忘れずに尊重し合うこと、甘えすぎないことという意味です。その感覚が、大きな喧嘩をすることなく、作者ご夫妻が仲良く一緒にいられる理由のようです。

「不機嫌」

妻の機嫌が悪いとき(滅多にないが)
「ただいま…お?」
「あぁ おかえり」

「三つ質問していい?」
「構いません」

「落ち込んでいるように見えるけど体調悪い?機嫌悪い?」
「体調はイマイチで機嫌が悪い」
「なるほど じゃあ今から夜にかけて一人が良い?そばにいてほしい?」
「一人にしてもらえると助かる」
「では夜9時までカフェで作業してきますが、欲しいものある?」
「ジャイアントコーン 青じゃなくて赤のやつ」

「おっけー 探して来てやるよ 最高のジャイアントコーンってやつを…」
「ありがとう 普通のでいいよ」
via 『妻は他人』より

どうですか、このやり取り。私は「最高だなー!」と思いました。もしまた自分にパートナーが現れたら(笑)、こういう風に接しよう。自分の気持ちを察してほしいとか、逆に心配して気を揉んだりとか、散々ややこしいことをしてきたのは時間のムダだった?と開眼した気分です。

妻で、母で、私は私 『ステキな奥さん ぶはっ』

漫画家・伊藤理沙さんは雑誌「オレンジページ」に子育ての4コマ漫画を連載されているので、時折読んでいます。旦那さまが吉田戦車さんだなんて!どんな面白いご家族なのかしら。

…と、思いながらこのエッセイを読んで。予想以上にほっこりしました。

再婚どうしの伊藤さん・吉田さんご夫婦の仲の良さ。普段の会話で、ふたり盛り上がる様がうらやましいです。

おとといは、地方のテレビCMソング対決になった。長野vs.岩手である。長野のわたしは、「丸辰(まるたつ)のビタミンちくわ」だ。「♪ちくわ、ちくわ、ビタミンちくわ~ 母さん早くお願いね~」と歌いあげる。笑われる。対する岩手は「桜顔(さくらがお)酒造」だ。「♪この町が好きなんです、あの人の町なんです~」。なぜだ、立って歌っている。笑ってしまう。また脳の同じところを使ってる気がした。
 「ビタミンちくわ」と「桜顔」は、こんなに違うのになにかが同じなのだった。
via 『ステキな奥さん ぶはっ』より

パートナーに求めることって、人それぞれではあると思うのですけど。こんな風に同じノリでふざけ合えるご夫婦って、しみじみステキだなぁ。

このエッセイは、妻なアタシ・母なアタシ・私なアタシの3部構成。いち個人としての伊藤さんの語りも、「面白いマンガを描く方って、目の付け所がちょっと違うのね」と納得でした。

『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』 優しく厳しい先輩からのメッセージ

強烈な個性を放つ漫画家・西原理恵子さん。『まいにちかあさん』で子育てを描き、最近ではパートナーの高須クリニック院長先生のことを『ダーリンは70歳』に描いていらっしゃいます。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、壮絶な体験をして今がある方なので、「言葉に説得力がある」と私は感じています。この作品は、マンガではなく西原さんからすべての「女の子」へ向けたエッセイ。自分が若い頃にこういう認識を持っておきたかったな…と思うこともちらほら。

大事なのは、自分の幸せを人任せにしないこと。
 そのためには、ちゃんと自分で稼げるようになること。
 食いっぱぐれないためには、最低限の学歴は確保する。できれば、資格もとって、スキルアップしておくこと。
<中略>
 結婚か、仕事かだったら、どっちもとってください。
 今はまだまだむずかしい社会だけど、どっちか諦めなきゃいけないなんて、おかしい。
 子育てか、仕事かでも、どっちもとりましょうよ。
 そしたら、どんなとこに就職するか、どんな夫がいいか見えてくる。

 まだ娘が小学生だった頃、同級生との会話。
 その子が「私ね、大きくなったら、お父さんにダイヤモンドを買ってもらうんだ」って自慢したら、うちの子だ「ふーん。私は自分で買うもん」って。
「うちはお父さんが社長なのよ」って言われても、全然ひるまないで「うちはお母さんが社長だから。私も社長になるのよ」って。
 娘には、誰かに幸せにしてもらうのではない人生をと思っていたので嬉しかった。
<中略>
 別に社長でなくてもいい。よく理想の結婚相手は年収1000万とか聞くけど、自分で500万稼いで、500万の年収の人を探すのが正しいと思う。だって夫婦って戦友で親友でフェアトレードだと思うから。
via 『女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと』より

私の育った環境では専業主婦になることが当たり前、親からこんな力強いアドバイスをもらったことはありません。失敗してしまった結婚相手も、親族的・職業的に男尊女卑の感覚が激しい人でした。ですが、私は「自分を幸せにできるのは自分だけ」と思っていますし、周囲は仕事が好きな女性ばかり。結婚する相手を「戦友で親友」と思えたら最高だな…と思います。

本を読むことは、人の話を聞くことにも似ています。「そうか、そういう考え方もありよね」「わかるー!私も同じ」偶然本の中に見つけた言葉に、吹っ切れるものもあるはず。楽しくマンガを読んで、リフレッシュしていきましょう。