幼稚園ママの働き方。在宅ワーカーの私の場合

保育園ではなく幼稚園に子どもを通わせるママの、仕事内容や1日のスケジュールをお伝えします。

こんにちは!「HELP YOU」のオンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)をしている生田目 史子(なまため あやこ)です。東京近郊在住で、夫と子ども2人の4人家族です。幼稚園に通う4歳の長男と、1歳4カ月の男の子2人の育児と家事を主婦としてこなしつつ、在宅ワークをしながら暮らしています。今回は、「子どもを幼稚園に通わせながら働くママ」として、リアルな「くらしと仕事」事情についてお伝えします。

 

ライター

生田目史子
東京在住。30代の主婦です。2歳の男の子を育てながら在宅でオンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)のお仕事に励む日々です。

これまでの働き方の変遷

今回の記事を書くにあたり、いかにして「働く幼稚園ママ」という状態に至ったのか、自分の働き方とライフステージの履歴を簡単に振り返ってみました。

2007年 大学卒業後、一般企業に正社員として入社
2008年 結婚
2010年 夫の転勤に伴い、退職し福岡へ 福岡では書店でアルバイト
2013年 第一子出産、同時期に転勤で東京へ戻る
2014年 子どもが1歳半頃、在宅ワークをスタート
2015年 7月頃から「HELP YOU」でのオンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)のお仕事をスタート
2016年 4月、子どもが幼稚園に入園(2歳・週3から入れる幼稚園です) 9月、第二子出産 在宅ワークは育休へ
2017年 2月頃からお仕事再開

~2018年、現在に至る

 

こうして時系列に書き出してみると、大学を卒業してからの約10年の間に、ライフステージはめまぐるしく変化しました。入社、結婚、退職、転勤、2度の妊娠出産育児、在宅での仕事…その間に6回も引っ越しをしています。とはいえ、女性のライフステージの変化としては、ごくごく一般的な範囲なのではないかと思います。

 

子どもを幼稚園に通わせるママの働き方とは?

冒頭でも触れているとおり、現在オンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)として在宅でのお仕事をしています。オンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)とは、「在宅でインターネットを活用し、クライアント企業の業務サポートを行うサービスのこと」です。長男が2歳の時に始めたこの在宅ワーク、途中産休育休を挟みつつも、気が付けば3年ちかく経っています。

1日のスケジュール

長男は現在、幼稚園に通っています。次男は手元で育てています。朝は5時半に起床。お弁当作りと次男の離乳食、掃除洗濯などをこなし、9時過ぎに幼稚園まで送ります。10時から13時は、次男の相手をしつつ、お仕事をします。昼食時間を除いた2時間程度が貴重なお仕事タイムです。

 

13時半にお迎えに行きますが、遊びたい盛りの長男は、降園後だいたい15時くらいまで公園で遊ぶことが日課で、なんだかんだと帰宅は16時ちかくに。帰ったら、おやつ→夕食作り→お風呂→夕食→寝かしつけ→家事と、気が付けば時計が21時を回っています。数ヶ月前からは、週に1回の習い事もスタートしました。

 

夫と食事をとりつつ、22時~24時はお仕事タイム。24時を過ぎると睡魔に勝てず、就寝します。仕事は主に長男が幼稚園に行っている、かつ次男がお昼寝をしている間、そして2人が寝静まった夜間を中心に行っています。長男が幼稚園から帰ってきたあとは、遊びに集中している間に細切れに作業することもあります。急ぎの案件の場合は、録画したアニメにありがたく頼ります!

 

長男の入園以前は?

長男が入園する前は、昼寝中と夜間に作業していました。ついつい仕事ばかりしそうになるので、午前中は児童館、午後は公園というような生活リズムを心がけていました。長男が入園後、次男を妊娠中には、完全に一人になる時間がうまれ、仕事とそれ以外の生活のメリハリがついていました。次男が産まれてからは、圧倒的に家庭のタスクが増えたので、仕事の量をぐっと抑えています。

 

幼稚園ママが保育園ママのように働けない事情

周囲にも、子どもを幼稚園に通わせながら働いているママたちはたくさんいます。ただ、企業の正社員としてフルタイムで勤務しているという幼稚園ママさんには出会ったことはありません。たいていはパートタイム勤務や、自ら起業されています。

 

やはり、幼稚園はそもそも施設として出発点が異なる保育園のようにはいきません。幼稚園には、働くという視点でみた場合、ハードルとなる事情がいくつも存在します。例えば次のようなものです。

・14時過ぎには帰宅する
・夏休みや冬休みなど、長期休暇がある
・土日祝はお休み
・感染症などの流行、悪天候などの際閉鎖されることがある
・行事が多い

 

このような幼稚園ならではの事情があるため、自ずと幼稚園ママができる仕事には制限が生じてしまうのです。

 

なぜ、保育園ではなく幼稚園?

働くとなると、やはり保育園に預けることが一般的でしょう。しかし、我が家の場合は、仕事をしたいと思ったタイミングではまったく保育園の空きはありませんでした。住んでいるのは東京西部の市ですが、少子化なんてどこ吹く風、周囲には子どもがたくさんおり、当然保育園も激戦です。

 

幼稚園も、希望の園に入るためには願書をもらうために前日の夜から並ぶという状態です。仕事が決まっていない完全な専業主婦が都合よく入園できる保育園などありませんでした。一時保育も何度か利用しましたが、預けたい3カ月も前の月に予約の上、抽選、さらに申し込めるコマ数も上限があり、とても外で働く仕事には現実的ではありません。社会の変化に期待するのは早々に諦め、子どもがいながらも働ける方法はないかと模索している中で、オンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)という在宅ワークに出会いました。

 

そうこうしているうちに、今通わせている幼稚園に出会い、ぜひ子どもを通わせたいと思ったため、結果的に幼稚園ママになりました。バランスに悩みながらも、素晴らしい幼稚園にお世話になることができ、かつ在宅で仕事もできている今の状態をなかなか気に入っています。

 

幼稚園児のママが働くには

子どもを幼稚園に通わせつつ働くためには、幼稚園や仕事の条件を見定めることが大切です。とくに、幼稚園の特徴は千差万別です。幼稚園によっては、延長保育や長期休暇時の保育を行っている園があります。また、幼稚園といえばお弁当ですが、すべて給食という園もあります。
送迎バスの有無や、課外活動の有無もチェックポイントです。

 

時間の確保には日々の工夫も大切です。例えば、息子が通う幼稚園は小規模な幼稚園なので、助け合いの空気が成熟しており、去年は有志で、降園後にお互いの子どもを15時まで預かり合うことができる「自主延長保育」の仕組みを作り上げました。また、感染症などによるクラスの閉鎖など不測の事態を想定した、友人やご近所さんとの関係構築も必要でしょう。ファミリーサポートセンターや、一時保育といった行政サービス、民間の託児サービスも調べておくと安心です。

 

「働くのは無理」という思い込みを外せば選択肢が見つかることも

女性活用が叫ばれて久しいですが、幼稚園に子どもを預けているママは、図らずも働き方が限定されてしまうのが現状でしょう。兄弟がいると、下の子どもの卒園までに何年もかかり、やっと仕事ができると思ったときには、年齢や長いブランクのせいで自信を無くしてしまっているという話もよく耳にします。

社会のニーズや、働く女性自身の働きたいという気持ちに応えるには、もしかすると、専業主婦を前提としたこれまでの幼稚園というシステム自体が時代にそぐわないのかもしれません。一方で、オンラインアウトソーシング(在宅ワーカー)のような在宅ワークも登場し、多様で柔軟な働き方も数多く登場しています。女性自身が「幼稚園ママだから働くのは無理」という思い込みを外すことで、思いがけない選択肢が現れることもあるのかもしれません。

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