2018年1月25日 更新

長野で活躍する女性ライターに学ぶ、地方で自分らしく働く方法

長野在住のママライターである筆者が、長野で活躍する先輩ライター大口知子さん、柏木珠希さんのおふたりと、女性フリーランスのコミュニティ「リズムーン」を主催するオノリナさんによるトークライブから学んだことは?

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私は長野県在住のフリーランスのライターです。地方在住で、子育て中、実家が遠いので両親にも頼れない、だけどやっぱり働きたい――、そう考えて、今の働き方を選択しました。

先日、そんな私にぴったりのイベントが開催されることを知り、行ってきました。開催場所は長野にある女性のためのコワーキングスペース「HanaLab.UNNO」。女性フリーランスのためのコミュニティ「リズムーン」が主催する「地方で自分らしい働き方を考えるトークライブin上田」です。

ふたりの女性フリーライターが長野で活躍するようになった経緯は?

イベントは2016年7月4日に開催されました。参加者は女性だけでなく男性や子どもの姿もあり、アットホームな雰囲気の中でスタート。「リズム―ン」の編集長であるオノリナさんを聞き手に、長野でフリーランスのライターとして活躍している大口知子さん、東京から長野県へと移住し、現在は南米ペルーと日本を行き来しながらフリーランスのライターをしている柏木珠希さんの2人をむかえ、「地方」「女性」「フリーランスで働く」をテーマにトークが繰り広げられました。

誰でもフリーランスでやっていける可能性は広がったけれど、地方の現状は?

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まずはオノさんから、「フリーランスの仕事」についてお話がありました。フリーランスという働き方の明確な定義は特にはないそうですが、10年程前はフリーランスというとイラストレーターやWEBデザインなどのクリエイター系の仕事がほとんどでした。今でもそういうイメージを持たれている方も多いかもしれませんが、クラウドソーシングサービスの広がりによって最近は事務や経理などの事務職の仕事も専門性のひとつと見なされ、フリーランスとして働けるチャンスが広がっているといいます。

「広がってはいるのですけど、実際本当に誰でもなれるのだろうかという疑問もあるかと思いますし、働いてお金をいただくということはそれに見合ったお仕事をしなくてはいけないということでもあって大変な部分もあると思います。また特に、地方でフリーランスの仕事をするというのはどうなのか。実際のところを、おふたりに聞いていきたいです」(オノリナさん)

ブログでの情報発信により、地方にいても東京から仕事が得られた

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大口知子さんはフリーランスのライターとして活躍しており、「簡単レシピ研究家」として長野の情報番組に出演もしています。また2人の息子さんの母親でもあります。

大口さんがライターとしての仕事を始めたのは、縁と偶然が重なってのことだったそう。最初は地方の情報誌のライターとして、「土地勘なし、友人知人なし、好奇心だけで、この世界に飛び込みました」とおっしゃいます。さらに大口さんにはブロガーとしての1面もあります。その内容は料理に関することが多いそうです。

「料理を作るのは好きですが、子どもとの時間も大事にしたかったし、仕事も一度引き受けたからには絶対穴はあけたくないという性格なので、どうしてもどこかでは手を抜かないと駄目なんですよね。でも、明らかに手抜きをするのではなく味噌汁だけは作るとか、“手抜きはしても愛はこめて”をモットーにしています。そのことをブログにも書いてきました」(大口さん)

SNSも使うそうですが、新規の仕事はなぜかブログからくるという大口さん。その理由としては、長く続けていて、記事数が多いことやアクセス数が多いことがあるようです。ブログを始めた当初は読者層に合わせ、主婦の方が子どもの送迎が終わって一息つく9時・15時、仕事中の人が一息つく12時という3つの時間帯を狙い、1日に3記事を予約投稿していたそう。

新規の仕事はなぜかブログからやってきます。今東京の会社さんの仕事もしていますが、それもブログ経由でお話をいただきました。テレビやマスコミ関係の問い合わせも全てブログからきました」(大口さん)

情報発信を続けることで、たとえ地方であったとしても人の目に留まり、様々の方面から声がかかるということを教えてくださいました。

東京と地方での幅広い経験を本にして発信

柏木珠希さんはフリーのライターとして20年間活動され、東京と地方という2つの地域でフリーランスとして働いてきた経験をお持ちです。

2011年に震災を機に東京から長野県上田市に移住し、その経験を基に2014年に『おひとりさま女子の田舎移住計画」を出版されています。それ以前にも長屋カフェの経営、不動産投資もされるなど活動は多岐にわたり、その活動経験をもとに数多くの書籍を出版されている方です。

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「自分の経験を本にしていくというスタイルでやってきました」という柏木さん。ライターという仕事自体ではなく、ライターという仕事を通して多くの経験をできたことが、人に対して誇れることだ」という言葉が印象的でした。

 

 

現役女性フリーランサーの本音が飛び交うグループセッション

グループセッションでは、ブログでの工夫からフリーランスのライターとしての営業の仕方、地方でフリーランスとして活動するメリットなどについて、多くの印象的な言葉がとびかいました。
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フリーランスの営業活動とは

「ブログが営業マンという感じ。それ以外は営業といっても、何をしたらいいのかよく分からない」(大口さん)

「営業しないスタイルでやっていたら、全く仕事がなくなった」(柏木さん)

同じフリーランスのライターであっても、人によってやり方は異なるものですね。大口さんはブログで情報を発信することが自分を売り込むことにつながっているのに対して、柏木さんは出版プロデューサーという営業のプロに売り込み依頼をすることもあるそう。営業スタイルは異なるものの、おふたり共に、情報を発信しつづけることの重要性を強調されていました。

仕事と子育てとの両立

「いかに仕事に穴があかないようにするかが日々の子育てのポイント。その上で学校や幼稚園の関わりをしっかりしてこられたので、子育て中にフリーランスで良かったと思っています」(大口さん)
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大口さんはフリーランスのライターという働き方について、子どもために時間が自由に使えるだけでなく、場所を選ばないで仕事できることから、子どものために引っ越すことも厭わなくて良いという面があると言います。一方、取材の仕事が入っていたら絶対に仕事に穴はあけられないため、特にまだ小さいうちは、子どもの体調管理にとても気を遣ったとのことでした。

地方こそフリーランスや起業に向いている

「フリーランスだからこそ移住できたというふうに思っていたのですが、こっちにきてみたら実は地方こそフリーランスや起業が向いているなという風に思いました」(柏木さん)

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柏木さんは東京から長野県上田市に移住した経験から、地方なら家賃が安く、車が移動手段であることから商圏が広いことをメリットに挙げました。
デメリットとなる定収入がないことについても、地方なら生活費が安い上、「半農半X」(本業の他に農業もすること)という形で補完できるのではないかと言われていました。

また現在は旦那さんの仕事の関係で南米ペルーに住んでいらっしゃいますが、海外にいてもある程度の仕事ができることから、地方でフリーランスをする=世界のどこでも食っていける 最強!」という力強い発言が飛び出しました。

ライターに必要なスキルとは?

「フリーランスのライターをやる上で必要なスキルは?」との問いに、大口さんも柏木さんも「文章力よりも何よりも人間力、人柄、責任感」と回答されました。

ライターという仕事は単発のものも多く、それを最後までやり遂げる責任感が必要であり、人と接することが多いので人柄もとても大切だとのこと。女性であり、ママであるということは仕事の上で有利な部分もあるけれど、それを言い訳にしているうちは良い仕事ができるものではないという言葉も印象的でした。

フリーランスなら、子育て中でも社会と関わられる

「子育て中でも、1日数時間ある自由な時間を利用して、仕事をしたいと考えている女性が増えています。そういった方にこそ、フリーランスという働き方はすごく良いと思っていて。それは少しずつでも続けていくことで、子どもが大きくなったときにぐっとアクセルをふめるからです」(オノさん)

オノさんは3人の子どもを持つ母親であり、一番下の子は2才です。私の1人目の子どもも同様に2才。確かにまだ小さい子どもを抱えて家の中にいると、社会との関わりがほとんどありません。フリーランスという働き方は社会との関わりを少しずつもてるだけでなく、子どもが大きくなったときにしっかりと働ける土台作りになるというお話、とても印象的でした。

地方でママライターとして頑張っていく。「100人100通り+αの生き方、働き方」あるのだから

オノさんはこれまで100人のフリーランスの方と話をして、100人には100通りの働き方がありマニュアルはない、各自がそれを継続するためのプラスαの方法を持っていると感じたとお話されていました。

今回のイベントに参加し、私は地方でママライターとして頑張っていこうという決意をより強くしました。「フリーランスという働き方の可能性は無限大」だと強く感じることができたからです。皆さんも自分の可能性を信じて自分ならではの働き方を考えてみてはどうでしょうか。

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