2017年7月6日 更新

自分らしいキャリアをどう描く? Willから始まる、働き方・生き方

起業やパラレルキャリアの経験が語られました

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世界の女性が持つWillと、働き方・生き方

対談の後は、小安さんよりグローバルにおける女性の働き方、生き方のケースが紹介されました。

「女性の働き方・生き方は、特に日本において多様性が出しづらい状況があります。実はこうありたい、こうしたいというWillで色々な働き方や生き方を決めてもいいんじゃないか、世界の女性はどんなWillを持っていて、それ通りに生きられているんだろうか見てみようと思いリクルートを辞め、旅に出ました」と語る小安さん。
訪問先のルワンダで鮮やかな色合いが素敵なハンディクラフトのバスケットに出会い、教育を受けられず、働く場所も機会もない女性がハンディクラフトを通して自立しようとしているシーンに出会ったそうです。そういったケースはルワンダだけでなく世界各国にあり、さらに社会起業家と呼ばれる方々がハンディクラフトの事業を作ってそこから雇用を生み出すという取り組みをたくさんしていると言います。

コットンブランドを立ち上げ、農村部の持続可能なコミュニティ開発に取り組むタイの女性

続いて、ハンディクラフト事業で雇用を生み出す取り組みをされている女性の事例として、タイのパサウィさんのお話に。彼女はオーガニックファームで育てた綿を手摘みし、それを農村コミュニティの女性に手紡ぎ、手織りしてもらい、バンコクの女性テーラーに縫製してもらってアパレルブランドを立ち上げたそうです。パサウィさんは、日本で数年過ごした後、バンコクのアメリカンスクールに進学し、大学院でコミュニティ開発を学んで、大きなNGO組織に勤めました。しかし、大きな組織では自分のバリューを発揮できないと感じ、大学院時代に学んだ持続可能なコミュニティ開発をするために一人でビジネスを始めました。タイの農村部に行き、そこのコミュニティの暮らしがサステナブルになるような取り組みができないかということでコットンブランドを立ち上げたのです。
彼女はなぜ、先進的なバンコクに住みながら、農村部であるルーイ県でコミュニティ開発をしているのでしょうか? その原点は、日本に暮らしていたときに東京で見たホームレスでした。どうしてこの大都会の東京にホームレスがいるのか? ということが心に引っかかり、なぜ格差というものが生まれるのかについて考え、そこに自分は取り組みたいと農村コミュニティに行ったのです。

パサウィさんが大きな組織を辞め、一人で何のコネクションもないコミュニティに入り込んでブランドを立ち上げるという一歩をなぜ踏み出せたのか、そのエッセンスを小安さんは紹介されました。
「”みなさんにはできることがたくさんある”というのが一つ目のメッセージです。”何ができるか分からないけれど、それに向き合い続けて諦めない”ということ、そして“何ができるか自分を見つめ続けるということ”を強調されていました。また、“一人で起業すると、What do you want?と色々な方に言われます。それに対して、私はこれが欲しいんです、と言えるか言えないかというのが本当に大事”とも言っていました」

キャリアデザインにおいて大事なこと

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日本経済新聞社、リクルート(現・リクルートホールディングス)を経て独立した小安さん。この日着用されているのは、パサウィさんブランドの洋服です。

「私自身、会社を辞めて旅に出て、何ができるかわからないけれど、一個一個の点をつなぎながら少しずつ形にしてきています」と話す小安さん。
「何が欲しいか?と言われたときに、これが欲しいですと言えるようになったり、怖くても一歩踏み出してみたり、一つひとつ繋げていけば何かができるんだという自信を持つことが、もしかしたら女性がキャリアデザインをしていく上で大事なのかなと思っています」と締めくくりました。

なお、小安さんがアドバイザーとして参加される、タイで生き方・働き方を考えるツアー(H.I.Sスタディツアー)では先ほどご紹介したパサウィさんの元を訪れることができます。こちらのツアーは、旅で自分自身に向き合い、Willを見つけたいという方にとって充実したプログラムとなっています。

タイ農村コミュニティでチャレンジする女性社会起業家を訪問 これからの生き方・働き方を考える タイ5日間 [8/16出発]
(※2017年8月開催のツアーの情報です)

ロールモデルが見つけにくい現代、キャリアデザインを描くために何から始めれば良いか戸惑うかもしれません。しかし、対談やパサウィさんの事例を聞く中で、まずは自分自身のWillが何かを知るために行動することが大切だということが分かりました。そしてその一つひとつの行動が繋がることで、自分らしい働き方・生き方ができるようになると感じました。

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