2017年7月6日 更新

自分らしいキャリアをどう描く? Willから始まる、働き方・生き方

起業やパラレルキャリアの経験が語られました

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多様性が受け入れられ、働き方や生き方を自分自身で選べるようになった現代。一方で、ロールモデルが見つからず、自分はどうすべきなのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。そのような女性のために、株式会社 Will Lab代表小安美和さん、株式会社チェンジウェーブ代表佐々木裕子さん、株式会社日立ソリューションズ ダイバーシティ推進センタ センタ長で、NPO法人GEWELの理事も務める小嶋美代子さんと共に、キャリアについて語るイベント「女性×はたらくを応援!働き方・生き方を考えるキャリアデザインナイト」(主催:株式会社エイチ・アイ・エス)が開催されました。

 

現在のキャリアを歩み始めたきっかけ

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思考停止から、点と点を繋ぎ合わせて起業へ

小安: どんな働き方をされていて、なぜそのような働き方をするようになったのかを聞いていこうと思います。佐々木さんは35歳のときにマッキンゼー・アンド・カンパニーを辞め、起業されました。どんなプロセスで起業に踏み出されたんですか?

佐々木: 8年間マッキンゼーにいて、キャリアアップに踏み出すの? 踏み出さないの? というときに迷ったんです。それまでは自分が何をやりたいのか、どういうキャリアを歩みたいのかを考えずに目の前のお仕事を頑張ってやってきたんですが、さすがにこの思考停止をずっと続けたくないなと思い、一旦辞めると決めたんです。 辞めると言ってから、さあどうしよう……と考えたので、起業するとは全然思っていなかったんです。

小安: 起業するとは考えていらっしゃらなかったんですか?

佐々木: 自分でもてっきり転職するものだと思っていたんですが、リーマンショックの次の年で、転職市場が冷え込んでいて、かつやりたいことも定まっていなかったので、そもそも就職もできないのでは……、とお家で体育座りをして人生について考えていました(笑)。 そこからはもう自分探しの旅ですね。何が好きだったのかな、何がやりたかったのかな……。政治家になりたかったかもしれないと思って行動をしたり、映画を作りたいとスクール説明会に行ったりしていました。

小安: そこからどうやって、起業するに至ったんですか?

佐々木: ある人から「あなたの人生のビジョンは何なの?」と言われたときに答えられないことに衝撃を受けまして、自分が今まで人生の中でアドレナリンが出たときはどんなときだったのか、キーワードを書き出しました。すると、「自由」と「愛情」という言葉が出てきたんです。
自由、というキーワードが出た瞬間にこれはサラリーマンじゃないな、と。そして、愛情だから人に関係することだなと思って、会社員時代にちょうど人が変わる瞬間に立ち会った出来事を思い出しました。
ある人が変わるとチームのパフォーマンスが変わり、チームのパフォーマンスが変わると組織が変わり、最後は経営まで巻き込んで変わって行く。あの時は興奮したな、ああいうことをやりたいな、と思って変革屋として起業しました

小安: 政治家かもしれない、映画かもしれないと動く中で、自分の中の覚悟を問いながら進めていかれたんですね。

佐々木: 後はいろんな人にたくさん会って、お話を伺いました。以前だったらこの人にアポを取るのは厳しいだろうな……と思う方にもお会いしました。けれど、人に会ってもその中に答えはないということに気づきました。

小安: 答えはどこでどう見つけられたんですか?

佐々木: 先ほどお話した、興奮した瞬間を思い出したのと、マッキンゼーの同期に「起業するのは簡単だよ」と言われたり、大統領戦でオバマさんが「Change! Yes,We can!」と言っているのを聞いて、これはチェンジのときなんじゃないかなと思ったり。そういった点と点が繋がって、起業に至りました。だから社名がチェンジウェーブなんです!

パラレルキャリアの原点はボランティア

小安: 小嶋さんがパラレルキャリアに至ったきっかけを教えてください。

小嶋: パラレルキャリアにしようとは一度も思ったことがなかったんです。大阪から東京に赴任したのを機に、意識して休みを取って何か新しいことしよう! と考えていて、その時に日立の中で「ユニバーサルデザインを教える」というボランティアのプログラムがあったんです。地方の小学校に行って、例えばテレビのリモコンボタンは目が見えない人でも使いやすいデザインになっているんですよ、といったことを教えていました。
そのボランティアを通じて、同じグループ会社内で見たことも聞いたこともない仕事をしている人たちに会ったんです。そうすると、いい会社で働いているなと愛社精神が湧いてきて、結果的に会社と仕事が好きになりました。
でも何か他のこともしたいなと思って、今度はネパールのアンジャナさんという骨形成不全の女性にパワーポイントの使い方を教えるというボランティア活動に参加しました。最初は余った時間をその活動に充てようと思っていたのですが、実際彼女に会うと教わることが多く、「私はもっと仕事以外のことをしないといけない」と思ったんです。ネパールのアンジャナという人を中心に色々な人と協力し合う中で、本当に世の中いい人ばっかりだなということに気付きました。すると、自然と仕事以外の軸がもう一つできていたんです。

小安: お二人とも「こういう働き方をしたい」と思ってそこに行き着いたわけではなく、色々な経験が繋がった先に今の働き方があるんですね。

 

ますます自由に、より小さく。これからの世界のかたち

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日本銀行、マッキンゼーといった大手企業を経て、企業の「変革」デザイナーとしての道を歩む佐々木さん。

小安: 続いて、お二方が考えるこれからの世界について伺えればと思います。これからどんな世界になるとイメージされていて、その中でどんな働き方・生き方をされていこうと考えていらっしゃいますか?

佐々木: 私はテーマの一つに「自由」を掲げているのですが、これから世界はどんどん自由になっていくんじゃないかな、と思っています。
仕事や子育て、自分で全部やらねばならぬという世界ではなく、いろんな人がお互い様だよねと言って、お金のやり取りだけじゃない関係で助け合える世界が来るんじゃないかなという気がしています。実際私も、色々な人に助けられながら、子育てをしながら仕事をしています。それが当たり前になって、みんなが特に罪悪感も持たず、感謝をしながら生きていくのがいいんじゃないかなと思っています。

小嶋: 地球はもっと小さくなっていく、というか、小さく感じる動きがもっと加速すると思うんです。
今までの私の考えややってきたことを振り返ったときに、「私は私をシェアしたんだ」と思ったんです。モノや時間や場所をシェアするというよりも、「私をもっと使ってください」という方が、より使われやすいし繋がりやすい。そして、誰かに何かをあげるつもりで行くとだいたい返ってくる。私をどう使ってもらうか、ということを前面に出すと想定外のものが返って来るんです。想定外の結末はシェアから始まるという考え方になるといいなと思っています。

 

これからの世界で実現したいWill

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株式会社日立ソリューションズに所属しダイバーシティ・マネジメントを実施する傍ら、NPOで理事を務めるというパラレルワークをする小嶋さん。

小安: 今後どんなことをやっていきたいか、Will(やりたいと思っていること)をお聞かせください。

小嶋: どうやったらもっと簡単に、身近でシェアすることができるかなと思っています。
理事を勤めているNPO法人GEWELでは、「シェアリングダイバーシティ」というコンセプトで、何かやりたい人と、人材が欲しい人をマッチングして挑戦する機会をシェアすることを始めています。これがもっと大きくできればいいなと。

佐々木: 私は変革屋として活動しているんですが、それは本来その人が持っているものにはまっているロックをただ外しているだけだと思っているんです。
私自身、きっと世の中こんなもんだろうとサラリーマンになり、頑張って仕事をして評価されることが大事だと思って働いた時代があったんですが、そこから解放されて、意外と世界は広いとか楽しいとか自由とか、そう思えた瞬間にすごく楽になりました。
企業に勤めながら、例えば介護という名前でタグがつけられて「制約のある人」と言われている人も、本当はそうじゃない一人ひとりのポテンシャルがあるし、やりたいこともあるし、エネルギーもあるはず。それを解放するということを今後もやっていきたいです。

 

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