2017年9月8日 更新

クラウド・ワーカー意識調査に見る仕事や収入の実態、満足度は? 

クラウド・ワーカー1000人のアンケート結果に見る傾向

250 view

2016年12月に、連合が「クラウド・ワーカー意識調査」の結果を発表しました。この調査では、インターネットを通じて仕事を受注・納品する 働き方を「クラウド・ワーキング」、そのような働き方をする人を「クラウド・ワーカー」と呼んでいます。

今回の調査では、インターネット調査により、20歳以上のクラウド・ワーカー1000名から得た回答を集計しています。

『くらしと仕事』では、この調査結果をいくつかのテーマに分けて、図にまとめました。

 

 

クラウド・ワーカーの男女別傾向

 (8953)

まず、クラウド・ワーカーの男女別傾向です。

男女共に過半数が副業としてクラウド・ワーキングをしています。ですが、女性の方が専業で働く割合が40.3%と、男性の33.2%に比べて多いようです。

また、クラウド・ワーキングで得られる収入に関しては、男性は過半数(53.6%)が「とても満足」「まあまあ満足」と答えているのに対し、女性はその割合が48.1%と低めです。副業として仕事をしている人の方が、収入も「こんなもの」と割り切っているのかもしれません。

 

クラウド・ワーキングという働き方の選択理由について

クラウドワーキングの最大のメリットとも考えられる「自分の都合の良い時間に働ける」という理由が男女ともに1位の結果となりました。次いで、「自分の都合の良い場所で働ける」、「育児等との両立がしやすい」という順になりました。

数値を見ると、女性の方がより、「家庭の事情と両立しやすい」ことの重要度が高く、そのために「自分の都合の良い時間に働ける」の回答数も多いことがうかがえます。

 

従事している仕事は何か

男女ともに、仕事内容の1位は「文書・データ入力、事務、伝票整理」ですが、女性は3割近くと非常に大きな割合を占めています。

男性には、次いで「ホームページ制作・Webデザイン」などの仕事が人気のようですが、女性は「ライター」の仕事をしている人が多いのが分かります。

 

主婦にとってのクラウド・ワーキングのメリット

私自身もクラウド・ワーカーですが、きっかけは子どもを出産して働きに行くことが難しくなり、在宅での仕事を希望したことでした。

時間や場所にとらわれず、自分のペースで仕事ができることもメリットです。さらに、パソコン環境が整っていれば、準備するものも特にいりませんし、気軽に始められる点も魅力的でした。 毎日同じ時間に働けるわけでもなく、多くの時間が確保できるない育児中の私には、ベストな働き方だったのです。

女性クラウド・ワーカーの中には、私と同じ境遇にある主婦も多いでしょう。

 

専業ワーカーと副業ワーカーの違いは?

 (8954)

次に、クラウド・ワーキングを専業でやっているのか、副業としてやっているのか、働き方別の傾向をまとめました。

男女別の傾向でもそうでしたが、副業として働く人が過半数です。

それぞれ週当たりの仕事日数に関しては、副業の場合は約半数が3日以内、専業では過半数が4日以上で、一番多いのは5日(23.5%)。7日という人も13.7%います。

一方、1日当たりの仕事時間は副業が2時間未満が過半数、専業では2〜4時間(27.7%)、4〜6時間(26.3%)がボリュームゾーン。専業ワーカーは毎日働くけれど、時間はフルタイム会社員より短め、という人が多いのでしょうか。

平均月収を見ると、副業ワーカーは30,249円、専業ワーカーは73,268円と、働く日数、時間の差が収入の差になっていることがうかがえます。

 

大きな収入は見込めないけれど…

厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、平成28年度のパートタイム労働者の月間現金給与額は97,636円なので、クラウド・ワーキングによる収入は、専業クラウド・ワーカーでもパートタイム収入の平均に達していないことがわかります。

クラウド・ワーキングの仕事内容も様々ですが、よく問題として挙がるのが、単価が低い案件が多いことです。単価が高い案件はそれなりに技術がいるものも多いのです。

それでも、前の項目で挙げたとおり、「自分の都合の良い時間、都合の良い場所で働ける」、「家事や介護、育児などと両立しやすい」といったメリットが、そういった難しさを補っているケースも多いのでしょう。

 

人気の4大職種別 満足度や課題は?

 (8955)

クラウド・ワーキングにおける人気職種4つの傾向です。

収入が少なめではありますが、取り組みやすく仕事内容も比較的簡単な「文書・データ入力、事務、伝票整理」の仕事から順に、「ライター」、「Webサイト製作・デザイン」、ある程度の技術を要するため、収入も高めの「システム設計・開発、プログラミング」などがランクインしています。

 

ネット上のやりとりは信頼が必要不可欠

どの職種においても、継続的に仕事があるか分からないという不安が上位にきています。また、報酬の支払いに関することや、「発注先の会社がきちんとしたところであるかが分からない」など、ネット上で、相手に会わずにやり取りする仕事であるがゆえの不安が多いようです。

実際に起きたトラブルとして、「報酬の支払いの遅延」、「報酬の不払い、過小払い」「不当に低い報酬額の決定」が挙がっています。

手軽に始められるのが魅力のクラウド・ワーキングですが、相手が誠意ある対応をしてくれるきちんとした会社であるのかを見極めながら仕事を探す必要があります。仕事内容や報酬の条件ばかりにとらわれ、トラブルに巻き込まれないよう、ワーカーの自衛が必要でしょう。

 

ライターという仕事をする筆者が思うこと

私自身、ライターとしての案件を多くこなしてきています。

ライターは読み手に伝わる分かりやすい文章であること、また読み進めたいと思わせる、興味をひきつける文章であることが重要だと思っています。そういった文章を書くには時間がかかりますが、ネット上で自分の記事が多くの人に読んでもらえる、それがすごく嬉しく励みにもなります。

報酬に関してはたくさんの仕事を引き受けるほど高額にはなりますが、育児、家事との両立のため、そこまで時間が取れるわけではなく、月に数記事、収入も1万円未満が多いです。それでも続ける理由は、子育て中も社会に発信したい、仕事を通して繋がりたい、また、少しでもそれで報酬が得られるのであれば、ありがたいから。私にとってはライターの仕事は仕事でもあり、趣味でもある、ちょっとした息抜きにもなっています。

 

クラウド・ワーカーとして働くということ

gettyimages (9021)

クラウド・ワーキングにはメリットもデメリットもありますが、ネット上で仕事ができる、応募から報酬を得るまですべてパソコン一つ、時間場所問わずに行えるなど、まさに現代の働き方と言えるのではないでしょうか。

顔の見えないやりとりではありますが、依頼を受ける側、発注する側、それぞれの信頼のもとで成り立っているビジネスがクラウド・ワーキング。安全に、快適に仕事ができるように見極めることが大切です。

今後もますます需要が増えるであろうクラウド・ワーキングは、仕事内容も双方の信頼を高めるためのシステムも充実していくのではないかと思います。家庭にいながら何か始めたい、空き時間に仕事がしたい、そんなことを考えている人にはぜひ試してもらいたいと思います。

 

出典:「クラウド・ワーカー意識調査」結果について(連合)

この記事を読んだ人におすすめ

ママにメリットの多い在宅ワーク。必要なスキルとリアルな経験談を聞いてきました!

ママにメリットの多い在宅ワーク。必要なスキルとリアルな経験談を聞いてきました!

在宅ワークが主のフリーランスのくらしと仕事、会社員時代とはどう変わった?
交換日記もWeb上で

交換日記もWeb上で

アシスタント同士の交流の場ができました
伊藤 尚 | 98 view
バーチャルアシスタントの仕事スペース

バーチャルアシスタントの仕事スペース

自宅で仕事をするには、家族の理解も大切です。
miko | 147 view
仕事に夢中になりすぎて失敗!在宅ワークはペース配分が大事

仕事に夢中になりすぎて失敗!在宅ワークはペース配分が大事

オフィスなら、周りに合わせることもできますが……
藤本 つばさ | 155 view

この記事のキーワード

この記事のライター

あん☆な あん☆な