2017年4月10日 更新

社会人の仲間入りをした皆さん(&迎え入れた皆さん)へ贈る言葉〜“28歳”問題を、知っておこう〜

女性の活躍に期待が高まる中、不安や焦りを感じる女性も少なくないようです

450 view

4月です。社会人の仲間入りをしたみなさん、後輩を迎え入れたみなさん、おめでとうございます。

それぞれに、今どんな心持ちでいるのでしょうか。

なんだか落ち着かない? ちょっと緊張?

私も、今年は新人を受け入れる立場を経験していますが、そのフレッシュさ、真っ直ぐさに大いに刺激を受けている次第です。

ということで、今回は、4月に働く女性の仲間入りをした皆さんに、ちょっと先を見据えたメッセージを。

 

まだ見ぬ将来のくらしと仕事に、不安を抱く若手女性たち

istockphoto (9949)

女性活躍推進から働き方改革へと取り組みが進む中で、働く女性たちには様々に光が当たっています。それはとても良いことだと思う一方で、中には「これからの働く女性は、こうあるべき」という口調での語られ方も多いことが気になります。例えば、最近の傾向としては“出産して子育てもするし、仕事もバリバリ続ける”系でしょうか。結果、「え、私、全然違うかも」、「そんな風になれるイメージ全くない」、「どうしよう、やばい」と、変に焦ったり、不安になったりしている女性たちも少なくない印象です。

それは、まだ当事者になる手前の若手女性たちにもそれなりのインパクトを与えています。投げかけられる質問や相談からにじみ出てきます。

例えば、

「結婚出産しても良いペースで働ける職場はどこなのか?どんな仕事を選べば良いのか? 今の仕事でも大丈夫か?」と、聞かれることがあります。

例えば、

「仕事を続けるためには、結婚・出産はいつがベストで、旦那さんはどんな人を選べばよいのか?」と聞かれることもあります。

更には、

「そもそも、結婚して子育てしながら、仕事も最前線でバリバリやり続けなきゃいけないのか?」と、問いかけられもします。

そう聞きたくなる気持ち、何だかわかる。と思う一方、

「今から不確定の未来を案じて立ち止まるより、まずは、目の前の仕事にちゃんと向き合って成果だそうよ。今の仕事、楽しんでる?」と口をついて出てきそうな私です。

 

女性が28歳頃にかかりやすい症状とは?

thinkstock (9950)

今回ご紹介したいのは、「 “28歳”問題 」です。

「まぼろしの赤ちゃん問題」と表現されたりもするのですが、「既に結婚・出産の予定があるわけではないが、結婚し、子育てしながらのキャリアや働き方について 漠然とした不安を抱き、 目の前のやるべきことに集中できなくなる」という症状を指します。

28歳というと、社会人5、6年目となる年代。仕事でも1人で一定の成果を出せるようになり、ぐっと力がついてくるタイミングです(女性だけではなく、男性も同様に)。

実は転職市場においても、一人前に仕事ができるようになり、かつ結婚出産前の時間の制約なく柔軟に働くことができるこの層に対する企業からのニーズが多いといいます。

では、そんな充実の年代に「“28歳”問題」がなぜ発生しているのでしょうか。

それは、ロールモデルと現実の激しいギャップにありそうです。

仕事は充実でいい感じ、何なら独立起業していたり、でも子育てもしっかりやっていて、旦那さんはイケメンかつイクメン、そして自分磨きにも抜かりなく……のワーキングマザーが象徴的に紹介されるのを雑誌やSNSを通じて目にする一方で、身近な職場の先輩ママの『時間と仕事に追われ続ける激しい日常』を目の当たりにしたり。

逆に、以前は花形の仕事でキラキラ仕事をしていた先輩女性が出産後に地味な仕事をアサインされて淡々と地味なタスクをこなす姿に直面したり。

さらには、子育てと仕事の両立についてのとんでもない苦労話を聞いてしまったり。

――と、現実の厳しさを認識する。そもそも会社・職場に、ワーキングマザーがいない、少ないという会社もまだ少なくないでしょう。

結果、早くも諦めてしまったり、将来への漠然とした不安を抱き始め、

「この仕事じゃないかも」

「この職場じゃないかも」

と、「今、ここ」に集中できなくなる流れです。

 

主体的にキャリアを築けている人の28歳前後

gettyimages (9952)

仕事柄、キャリア女性やワーキングマザーとの対話の機会がありますが、この時代(28歳前後までの年代)の過ごし方が及ぼす将来のキャリアへのインパクトの大きさは痛感します。

自立的に、主体的に、自らのキャリアを築き上げている方々には、この時代の仕事への想いや向き合い方に、大きな迷いやブレがありません。とにかく、目の前の仕事に夢中になって過ごしています。

結果、会社からも職場からも信頼され必要とされる状態を築き上げ、例えば結婚出産を経ても、自ら主導権を握った働き方の選択やキャリア構築ができているのです。

 

悲観せず、目の前のミッションに向き合って

istockphoto (9951)

皆さんには、この「“28歳”問題」の存在を知っておいて欲しいと思っています。モヤモヤした不安の兆しが訪れたら、「これは!」と気づけると良いと思うのです。自分自身を客観視するきっかけとなり、地に足付いた状態に自分を引き戻すきっかけになったら と、願います。キャリア構築における大切な、充実の時をフワッと過ごさないためにも。

ちなみに、

世の中的に働き方の柔軟性を高めて行こうという流れは確実にあります。

「ママ達が良いペースで働き続けられるようにしよう!」と、政府主導でも、各企業でも、様々に取り組みを進めて行く中で、近い未来、「“28歳”問題」の原因ともなっているロールモデルと現実のギャップは縮んでいくはず。

結果、安心して「今、ここ」に集中できるようになるのではないかとも思っていますし、願っています。

最後に……、

私ごとですが、先日40歳の誕生日を迎えまして、「あー、社会人になってからもうすぐ20年になるのか」、「人生の半分を仕事とともに過ごしてきたのか……」と、しみじみ振り返っています。

とにかく、がむしゃらに仕事に向き合った20代。仕事においての信頼も自由もある程度は確立し、じゃあそろそろ……と、30代になって結婚。

子育てしながらもやりたい仕事は諦めず握りしめて、ドタバタと過ぎ去る日々に何となく不安を感じたりしながら、欲張りに過ごした30代。

中長期的な目標やビジョンを描けるタイプではないので、とにかく目の前の仕事や生活に一生懸命向き合う日々の中で、気がつけばいつしか「自分自身の輪郭」のようなものが見えはじめて、ここからの人生に楽しみと思える40代の入り口に立つ今日。

まだまだ、日々、色々ありますけどね。子育ても仕事も。

でも、変に先のことを考えすぎて焦ったり不安になるよりは、目の前にあるミッションに向き合い、着実に一歩ずつ進む先に、未来が拓けるのではないでしょうか。

働く若手女性の皆さん、ファイト!

13 件

この記事を読んだ人におすすめ

20代で転職する?しない?(事例編)私が見てきた成功例・失敗例

20代で転職する?しない?(事例編)私が見てきた成功例・失敗例

20代中盤を過ぎると、転職するなら今のうち?と迷う人も増えるでしょう。転職した方が良いのかどうか、する場合はどんな風に転職先を探したら良いのか、後編では、前編で挙げた転職理由ごとに実際の事例を紹介しながら、成功例と失敗例を基にアドバイスします。
宇野まきこ | 1,066 view
20代で転職する?しない?(基本編)キャリアアップを考えるあなたへのアドバイス

20代で転職する?しない?(基本編)キャリアアップを考えるあなたへのアドバイス

20代中盤を過ぎると、転職するなら今のうち?と迷う人も増えるでしょう。転職した方が良いのかどうか、する場合はどんな風に転職先を探したら良いのか、人事採用担当として働き、自分自身も転職の経験がある筆者がアドバイスします。
宇野まきこ | 1,126 view
【女の転職フェア】7月1日(土)新しい働き方について聞きにきませんか?

【女の転職フェア】7月1日(土)新しい働き方について聞きにきませんか?

『くらしと仕事』の運営会社が「長く働きたい女性のための転職イベント」に出展
やつづか えり | 131 view

この記事のキーワード

この記事のライター

髙橋 玲衣 髙橋 玲衣