2017年4月6日 更新

働き方が変わりワーキングマザーが先頭に立つ時代がやってくる!ママボノで見えた育休経験や女性的能力の活かし方

育休中のプロジェクトを経験したママ、それを見守った方たちが語りました

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育休後の女性は、自分が「異物」になったと感じている

育休・離職から復職した後、やはり家事育児と仕事の両立に悩む女性は多いでしょう。出産前と1日の時間は変わらないのに、やることは何倍にも増えてしまうのですから、大変なのは当たり前なのですが・・・。

育休の研究をされている藤澤さんは、「皆さん辛いこととか、上手くいかないこと、大切にされてないという気持ちになることも増えてくるかと思いますが、個人的に傷付く必要は全くありません。ぜひ個人的に傷付かないでほしいです」と研究内容を語り始めました。

個人的に傷つく必要がない? 初めて耳にする表現です。

「今どういう状況に曝されていて、その中で自分がどういう波に揉まれているのかって知ることで、個人的に傷つく必要がないってことを理解していただけると思います」と、研究者の視点から働く母親たちの置かれている状況を語りました。

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藤澤さんは育休を"ワークとノンワーク"や"ソーシャルとビジネス"のような少し文化の違うところの「境界」を出入りすることと、とらえているそうです。

「働く組織の一員であり続けながら、組織・役割を一時的に離れて、育児という異世界のプロジェクトに従事する。それが育児休業なのです」

そういう考え方もあるのかと、目から鱗が落ちました。

1ヶ月以上の育休経験者への復職前のアンケートから、男性は"子どもと過ごす時間が減ることが惜しい"とか"成長の瞬間を見逃してしまうのではないか"といった子どもと離れることに対する不安が上がったのに対し、女性は"仕事で思うような活躍ができるか"とか"上司や同僚は受け入れてくれるのだろうか"といった意見が多く、仕事も会社も何ひとつ変わっていないのに、自分は仕事にとって異物になってしまっていると感じるそう。そのため、たとえ同じ組織・仕事であっても「再適応」することが必要となってくるわけです。しかも、これまでの経歴ややりがいなどの喪失感と、子どもという新しい喜びや制約も抱えた状態で……。自分がそういう状況にあるんだとわかれば、難しさがあるのも当たり前だと思えます。研究者からの温かい応援メッセージだなぁと感心しました。

ワーキングマザーの経験が活かされる、新しい時代はそこまで来ています!

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最後に4人のパネリストから、力強いメッセージが発信されました。

矢部さん「育休明けの復職後って時間の制約もあるし、子供の病気とかで、どうしても肩身が狭くなってしまって、新しいことにチャレンジする気持ちになんてとてもなれなくなってしまうけど、チャレンジなくして成長もありません。勇気を出してチャレンジしてください。また、復職後の女性と面接をすると、"みんなに迷惑をかけて申し訳ない"とおっしゃる方が多いですけど、他の人だって、このあとどうなるか分からないですよ。病気になったり、介護があったりするかもしれません。っていつも言うんです。今この瞬間だけを見るのではなくて、長い目で見ていつか返せればそれで十分なんです。いつの日かギブアンドテイクになる日が来ると考えると、肩身の狭い思いも楽になるのではないかと思います

桜井さん「取材していると、"私なんか"という人がとても多い。何を言ってるんですか、勿論できますよ!って僕は思います。"社会の役に立ちたい"という思いと"私なんか"の間で揺れ動いている方が多いと感じます。僕が育休明けの女性に言いたいことは、職場復帰することだけで、十分にダイバーシティに貢献していますよ。ということです。どうか肩身が狭いなどと思わず、胸を張って復職してください!

村松さん「時間の制約があったりすることで引け目を感じることもあると思いますが、お一人お一人で絶対できることがあります、とお伝えしたい。私はJリーグの理事をしておりますので、よくサッカーを例にとって話すのですが、先発から90分フルで出場しなくても、最後の10分で点を入れることもできます。ですから、時間に限らず、何か自分ができることで得点をあげればいいんです。自分自身の心と体を大切にして、自分らしいライフキャリアを楽しんでください」

藤澤さん「働き方改革で、みんなが短く働いたり、工夫して働くようになると、仕事が全体的にプロジェクト化していくと思っています。私たちが経験した痛みとか弱みとかは、そんな時代になった時に、繋がる力として活きてくるんです。共感できると繋がることも早いし、"もっと社会を良くしようよ!"とみんなのこと考えれば考えるほど、繋がる力になる。これはもう仕事の能力ですよ。あと数年で働き方改革が終われば、もうその時代が来るので、そこまで皆さんが今の経験を積んでいくことで、必ず先頭に立つことになると思っています。
育休明けの復職は、先ほどお話しした通り、自身のアイデンティティを作り直す時間なので、みんな苦しいです。そういうものなんだと思って、自分の心の声を聞いて、周りの状況を見ると、少しは楽になると思います。"ああこの人はもう、前線から降りたんだ"と今は思われても、そのあとの活動で見せればいい。"今はできないけど、今後はこんなことがしたい"って"本当はもっとやりたいんだー"って上司や周囲に伝えるだけでも、相手は安心するんですよ。"この人は今は時間がなくてできないけど、仕事に対する思いや、会社に対するロイヤリティは変わっていないんだ"って分かってもらうだけでも、ぜんぜん違います。味方は、たくさんいます。ネガティブな声の方だけつい聞いちゃいがちですけど、応援してくれる声の方にぜひ耳を傾けて、皆さんの力にしてくれたらなと思います

パネリストの皆さんの言葉に、思わず目頭が熱くなりました。頑張ってるママたち、もう少しです。もうちょっと踏ん張りましょう。長いトンネルの向こうに、小さな光が見えたような1日となりました。

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